ビッグ・アースの殺人 の商品レビュー

ジョンエヴァンズ【著】,土屋晃【訳】

2009/10/07

カナダ人のコンピュータ・プログラマーの主人公は、トラックでアフリカを横断するという旅行に参加した際、そこで知り合い恋人になったローラを、何者かに殺されるという衝撃的なトラウマを持っています。彼がネパールのアンナプルナ・サーキットというトラックを歩いていたところ、ローラと同じく、両目にスイス・アーミー・ナイフという、殺人者に署名されたドイツ人旅行者の死体を発見し、、、。偶然というにはあまりにも、、、の展開で、プログラマーならではのweb知識を駆使して、ことの真相にせまろうとします。
犯人の動機があまりにもふざけすぎていてヒドイとか、あと主人公の側でも法律が実効性ゼロの場合は私刑やむなし、みたいな展開にもなっていくので、倫理とか価値観をゆさぶられるという意味で、人によっては、受け入れがたい、という向きもあるかもしれないです。私も個人的にむむむむむと思いましたが、お話として良く出来ているので、若干のひっかかりはありつつも、最後まで読み、面白かったです。続編も読んでみたいと思っています。