霧のむこうのふしぎな町 の商品レビュー
まず表紙のイラストが素敵。にぃっと笑ったピエロの柄の傘、そして霧のむこうにふしぎな町がうっすらと。 最初は泣いていたリナがいつの間にかピコットばあさんに文句を言わせないまでに成長していく姿が良いなぁ。美しい生けがきを見て素敵だと思うリナと、そんなリナを見てにっこり笑うピコットばあ...
まず表紙のイラストが素敵。にぃっと笑ったピエロの柄の傘、そして霧のむこうにふしぎな町がうっすらと。 最初は泣いていたリナがいつの間にかピコットばあさんに文句を言わせないまでに成長していく姿が良いなぁ。美しい生けがきを見て素敵だと思うリナと、そんなリナを見てにっこり笑うピコットばあさんというシーンが好きです。いじわるなピコットばあさんを最初ははっきり「嫌い」だと言っていたリナだけど、リナが成長したのはピコットばあさんと一生懸命頑張ろうとしたリナ自身のおかげですね。 そして出てくるお料理やお菓子がとてもおいしそう。働いたあとのごはんって美味しいですよね。ピコット屋敷のみんなが一斉に食卓を囲むのもいいなぁと思いました。
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中学生の頃からずっと好きだったけれど10年前の引っ越しの際に行方不明にしてしまいました。忘れられずに改めて探し購入。現在出ているものは挿絵がすっかりかわってしまったこと、使ってはいけない言葉として置き換えられている部分があるため、初版を探しまくりました。やっぱりこの挿絵がいい。
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「好きな本は?」と聞かれたら、きっとすぐに思い浮かぶ、でも、ちょっと恥ずかしくて答えられないかもしれない本。私にとって大切な思い出がたくさん詰まっているから。 子どもの頃はあんなにも近かった世界なのに、大人になってしまった自分にはもう届かないのだとわかってしまう。読めば夢中で進...
「好きな本は?」と聞かれたら、きっとすぐに思い浮かぶ、でも、ちょっと恥ずかしくて答えられないかもしれない本。私にとって大切な思い出がたくさん詰まっているから。 子どもの頃はあんなにも近かった世界なのに、大人になってしまった自分にはもう届かないのだとわかってしまう。読めば夢中で進めてしまうし、読み終わった時の幸せな気持ちはいつ読んでも感じられるのに、切ない気持ちが年々大きくなるようだ。 それでも、毎年夏になると必ず読んでしまう。夏休みの子どもたちを見ると、ふと思い出すのだ。 そのたびに幸せな気持ちになり、少し寂しくなる。 いつか、自分の子どもにこの本を渡す時には、その寂しさもなくなっているのだろうか。
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原題「気ちがい通りのレナ」。そのセンスの方が好きなのは「昭和」だからか(笑)。 タイトルはともかくとして、新装版では作中でも「気ちがい通り」じゃなくて「めちゃくちゃ通り」とかに変更されてる。さびしい限り。
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言わずと知れた(?)、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の元となった作品です。原作というよりは、似てるテーマや場面がいくつかあるという感じで、物語としてはかなり違うものなので、「映画を観たからいいや!」なんて思わず、是非読んでほしい。 主人公リナとふしぎな町の住人のやり取り...
言わずと知れた(?)、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の元となった作品です。原作というよりは、似てるテーマや場面がいくつかあるという感じで、物語としてはかなり違うものなので、「映画を観たからいいや!」なんて思わず、是非読んでほしい。 主人公リナとふしぎな町の住人のやり取りがおしろい。働かざる者食うべからず。一生懸命なリナを見ていると、頑張る気持ちが湧いてくる。 ちなみに、映画『耳をすませば』の天沢誠司が図書館で雫にイタリア行きを告げるシーンで、誠司が読んでいる本は、おそらくこの本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学生の頃に読んで、いまもまだ大好きなお話。 ピエロの傘に導かれて、辿りついた不思議な街。 ひと夏をそこで過ごすこととなったリナの 不思議で、ほんの少しだけ寂しい、優しさの物語。 さまざまな仕事を通してリナが少しずつ成長し、 周りの人と繋がっていく様がとても頼もしく、そしてとても愛しい。 もし子どもが生まれたら、 小学生のうちに絶対一度は読んでほしい一冊です。 ** ずっと昔に読んでいたのに、 千と千尋のモデルになったことを最近知りました。 *ポニーテールの女の子 *不思議な街で暮らすことになる *黒いドレスに、白髪を結い上げたおばあさん *「働かざるもの食うべからずだよ」 こんなにも共通点があるのに、なんで気が付かなかったんだろう!
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やっぱり原点はメリーポピンズだったのね、と少しニンマリ(^_−)−☆ また読みたい!日本的な要素が混ざってるのも面白いです♪
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リナと同じ年の頃読んだ本。 子どもの頃に読んだ本って自分のなかでイメージが思いきり膨らんでしかも具体的に色づけされているから、久しぶりに読んでこんなにあっさりした文章でしかもこんなに短かったのかと驚いた。 トーマスやバカメが好きだった記憶があるけど、今はナータとジェントルマンが好...
リナと同じ年の頃読んだ本。 子どもの頃に読んだ本って自分のなかでイメージが思いきり膨らんでしかも具体的に色づけされているから、久しぶりに読んでこんなにあっさりした文章でしかもこんなに短かったのかと驚いた。 トーマスやバカメが好きだった記憶があるけど、今はナータとジェントルマンが好きだな~v
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気候を気にして服を選ぶことがあまりない私は、トータルコーディネートで決めてるなって、読みながら思った。色とか、バランスとか。前は違ってたはず。 今の私になるにつれ、自分で決めることを疎かにしてしまう。多分私は毎日暮らしの中で、自分で決めることの責任について、重く受け取っているのだ...
気候を気にして服を選ぶことがあまりない私は、トータルコーディネートで決めてるなって、読みながら思った。色とか、バランスとか。前は違ってたはず。 今の私になるにつれ、自分で決めることを疎かにしてしまう。多分私は毎日暮らしの中で、自分で決めることの責任について、重く受け取っているのだ。自分で決めることは、言い訳できない気がして、自分が選んだものが間違ってたと思いたくない一心で、それなら自分で決めない方が楽だなって。自信を壊したくないばっかりに、自分を信じることを放棄している。もちろん、そこで立ち止まって流れに任せてのんびりするのも一つの道だし、そういう方が上手くいく人もいるだろう。けれど、私は違うのかもしれない。自分で決めるということを大切にしたいという気持ちを、信じてみようと思う。
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本当に大好きな本です。 25年ほど前に、小学生だった頃、自分のおこずかいで初めて買った本です。表紙のイラスト(これとは違う絵柄)を見た瞬間に、これだ!と運命的なものを感じたのを覚えています。今売られているものはイラストが変更になっていてとても残念です。 久々に読み返してみました。...
本当に大好きな本です。 25年ほど前に、小学生だった頃、自分のおこずかいで初めて買った本です。表紙のイラスト(これとは違う絵柄)を見た瞬間に、これだ!と運命的なものを感じたのを覚えています。今売られているものはイラストが変更になっていてとても残念です。 久々に読み返してみました。大人には少し物足りない、というか、もっともっとリナと気ちがい通りの人々との交流を見ていたい気になりました。 これからも大切にしたい一冊です。
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