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吉里吉里人(上) の商品レビュー

3.8

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/02/01

くだらないユーモアで笑いっぱなし、唯一無二の圧倒的な引力を持つ大名(迷)作。 井上ひさしに特別な思い入れは無いが、本作品に関してはボリュームに怖気付かず是非読んでほしい。 壮大な群像劇仕立て、一冊約600p(×3冊)の狂ったボリュームだが、あっという間に読ませてしまう所に、当時...

くだらないユーモアで笑いっぱなし、唯一無二の圧倒的な引力を持つ大名(迷)作。 井上ひさしに特別な思い入れは無いが、本作品に関してはボリュームに怖気付かず是非読んでほしい。 壮大な群像劇仕立て、一冊約600p(×3冊)の狂ったボリュームだが、あっという間に読ませてしまう所に、当時の井上ひさしのギラつく力量を感じる。

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2022/04/14

日本から分離独立を宣言した東北のとある山村を巡る顛末。 時にユーモラスに、時に下世話に、あっちへ行ったりこっちへ来たりしながら饒舌に語られる。 まだ国鉄のグリーン車で煙草が吸えた、古き良き時代の作品。

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2021/09/05

かつての師に勧められた事を思い出し、読んでみた。 日本でとある村が吉里吉里国として独立を宣言したというあらすじから、御伽噺のようなものを想像していたが、国とはなんなのか、考えさせられるものになった。 吉里吉里人は、独自の言語や通貨を持ち、資源等も自給体制を整えて、政治的な大義名...

かつての師に勧められた事を思い出し、読んでみた。 日本でとある村が吉里吉里国として独立を宣言したというあらすじから、御伽噺のようなものを想像していたが、国とはなんなのか、考えさせられるものになった。 吉里吉里人は、独自の言語や通貨を持ち、資源等も自給体制を整えて、政治的な大義名分なども掲げている。明治、昭和の大合併でのマイナス面を考えさせられた。 また、「国」の定義は民族の括りだけではないという事を再認識させられた。 主人公に関しては、初めはいけ好かない印象だったが後半には同情のような感情が芽生えた。

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2020/11/29

うーむ。設定や言い回しは面白いのだが、物語の展開のテンポが今ひとつ。もっと、読み進めたら、盛り上がってくるのか、中、下巻に期待。

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2020/08/01

上中下巻と、面白くて一気に読んだ。吉里吉里人を読みながら、日本の内部で吉里吉里国が独立するという設定がイスラム国の比喩のようにも取れたし、また『横浜駅SF』を思い出しもしたし、あらゆる吉里吉里に関する要素が百科事典的に記されている様はメルヴィルの『白鯨』のようでもある。それにして...

上中下巻と、面白くて一気に読んだ。吉里吉里人を読みながら、日本の内部で吉里吉里国が独立するという設定がイスラム国の比喩のようにも取れたし、また『横浜駅SF』を思い出しもしたし、あらゆる吉里吉里に関する要素が百科事典的に記されている様はメルヴィルの『白鯨』のようでもある。それにしても、日本で『白鯨』のような大きな物語を持った古典に『吉里吉里人』が相当すると考える人はあまり多くないかもしれない。国の内部で国としての独立を立ち上げる視点は大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』そのものだし、日本は日本国内での独立、地方の自立をカノンとして持っているというのは、英文学やフランス文学にはあまりない特徴のように感じる。

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2020/05/27

空前絶後。 奇想天外。 抱腹絶倒。 前代未聞。 なんと言い表せばいいのか分からない。 日本から独立した、吉里吉里国。 日本の中にあって、日本ではない国。 吉里吉里国で繰り広げられる、悲喜劇が幕を開ける。

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2020/04/03

学生時代に読んだと思うが、あまり内容を覚えていない。 ふと思い立ち、再読することに。 Kindleで三冊合冊のものを買うが、長い・・・ そして、あまり笑えないのだが。 困った(現在1/3 を読んだあたり)。

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2020/03/12

岩手の山奥の人が吉里吉里国として分離独立しようとするところから、国とは何か、国民とは何かを考えさせる作品。授業でやりました。

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2019/08/07

お話の内容がおもしろそうだし、テーマに興味があったし、いろんなところのレビューを読んでおもしろい!との評判だったので、とても楽しみに読み初めたのですが…横道にそれることがあまりにも多くて、正直、ここ要らないんじゃという箇所ばかりで、かなりというか、多分半分ぐらいは飛ばして読みまし...

お話の内容がおもしろそうだし、テーマに興味があったし、いろんなところのレビューを読んでおもしろい!との評判だったので、とても楽しみに読み初めたのですが…横道にそれることがあまりにも多くて、正直、ここ要らないんじゃという箇所ばかりで、かなりというか、多分半分ぐらいは飛ばして読みました。飽きてくるし、冷めてくるし、いまいち話に入り込めず、それでもなんとか上巻読了。どうなるかは気になるけど、続きは読みません。ネタバレ検索かな。平成の大合併でかなりどころか虫の息の地方にとって、夢のある話だし、実際、できるところもあるんじゃないかしらと思ってしまいました。そうなると、今は一人勝ちの東京が大変なことになるかも。

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2019/02/21

宮城の端の吉里吉里という町が日本国から独立するというお話。 本筋はすごく面白いのだが、話の中心である古橋のサイドストーリーとか、横道にそれる話題が非常に多く、飽きる。早く吉里吉里国について教えてほしい。 中盤からページをくってもくっても吉里吉里国の話にならないので、脱落してしまっ...

宮城の端の吉里吉里という町が日本国から独立するというお話。 本筋はすごく面白いのだが、話の中心である古橋のサイドストーリーとか、横道にそれる話題が非常に多く、飽きる。早く吉里吉里国について教えてほしい。 中盤からページをくってもくっても吉里吉里国の話にならないので、脱落してしまった。

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