ゾロアスター教 の商品レビュー
#2024年に読んだ本 43冊目 #8月に読んだ本 6冊目 思ってたより読みやすかったし わかりやすいと思う
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゾロアスター教はこの世は善と悪の闘争だ!から始まる古代宗教(3〜7c)で、多神教で親近感あり、読んでいてワクワクした。イスラーム教に改宗されてゾロアスター教は日の目を浴びなくなったけれど、国教であったサーサーン朝では音楽も絵も肉もワインも、義務さえ果たせば人生楽しんでよし!なのが楽しそう。サーサーン朝の文化もっと見てみたくなった。アーリア人はナチズムからゲルマン人のなにか、というイメージだったけれどもイラン高原にもまた別のアーリア人がいたのがわかり驚き。あと、ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」のツァラトゥストラはザラスシュトラのドイツ語読みなの初めて知った。
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図書館で借りた。 世界史にちょいちょい出てくる、中東あたりの宗教。でも考え方は、天使と悪魔や、最後の審判、「Mazda」などに今でも残っている。そんなゾロアスター教ってどんなものか興味を持って読んでみた。
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ゾロアスター教の興亡の歴史について書かれた本。思想についてはざっくりした解説となっている。世界史では,ヒンドゥー教やイスラーム教の影に隠れ主役を握る機会は少ないが,後世への影響は侮れない。
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ボヘミアンラプソディーを見て、フレディマーキュリーがゾロアスター教って出てて 友達が、フレディの歌詞が刺さるのは「ゾロアスター教の力か」とか言ってて そういえばゾロアスター教って全然未知と思って借りてみた。 こんなに、地理的民族的な事は詳しくなくて良くって、 どんな神様を崇めて、...
ボヘミアンラプソディーを見て、フレディマーキュリーがゾロアスター教って出てて 友達が、フレディの歌詞が刺さるのは「ゾロアスター教の力か」とか言ってて そういえばゾロアスター教って全然未知と思って借りてみた。 こんなに、地理的民族的な事は詳しくなくて良くって、 どんな神様を崇めて、どんな教えかが解れば充分だったんだけど まぁ、ざっくり分かった。
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先日観に行ったバーミヤン大仏の天井画に描かれたゾロアスター教の神について知りたく手にとった本書。 予想以上ににアーリア人とアラブ人そして、ナチスのアーリア民族至上主義まで幅広く分かりやすい解説が面白かった。
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[ツァラトゥストラは「実は」かく語りき]イスラームの流入によりかつての隆盛は失ったものの、ササン朝では国教的な役割を果たし、特に欧州においては神秘的イメージを持って語られることがあるゾロアスター教。多くの日本人にとっては馴染みが薄いであろうこの宗教を、第一次資料などを用いながら丹...
[ツァラトゥストラは「実は」かく語りき]イスラームの流入によりかつての隆盛は失ったものの、ササン朝では国教的な役割を果たし、特に欧州においては神秘的イメージを持って語られることがあるゾロアスター教。多くの日本人にとっては馴染みが薄いであろうこの宗教を、第一次資料などを用いながら丹念に研究した作品です。著者は、慶応義塾大学言語文化研究所兼任所員などの肩書きを持つ青木健。 ゾロアスター教は、「名前は授業で聞いたことがあるけどよく知らない」ものの1つだったのですが、そういう方には本書がぜひオススメ。日常生活にはまず不要といってしまっても過言ではない知識なのですが、ゾロアスター教とその教えがたどった不思議な歩みを知ることは好奇心をくすぐってくれること間違いなしです。筆者のときにユーモアが混じった記述も素晴らしかった。 ゾロアスター教そのものと合わせて、ヤズィード教などの古代アーリア人的宗教についてもしっかりと解説してくれているのは、日本語で読める文献が少ないだけにありがたい限り。歳月を重ねる中で、周縁の宗教とどのように影響を与え合いながらイラン高原を中心とする地域で宗教情勢が醸成されたかが簡潔に解説されており、複雑かつ時間軸の広いこの地域の見取り図を考える上で参考になるかと。 〜ゾロアスター教は、判断基準には非常に土俗的な要素を含みながら、善と悪を峻別する宗教として古代アーリア人の間に広まっていった。〜 著者の名前を覚えておこう☆5つ
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よくまとまっており、特にパールシーの生活に関する記述が興味深かった。 彼らがインドで共同体を保てたのはヒンドゥー教が「カースト」という閉じたコミュニティの集合として成り立っていたことが大きな要因であるというのにとても納得した。 と、ともにそこに溶け込むためにヒンドゥー教徒やイスラ...
よくまとまっており、特にパールシーの生活に関する記述が興味深かった。 彼らがインドで共同体を保てたのはヒンドゥー教が「カースト」という閉じたコミュニティの集合として成り立っていたことが大きな要因であるというのにとても納得した。 と、ともにそこに溶け込むためにヒンドゥー教徒やイスラーム教徒に配慮したパールシーたちの柔軟性もまたちょっといいな、と思うのでした。
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世界史などで名前は知っているが、その教理や教会史はほとんど知られていないゾロアスター教をコンパクトにまとめた本。 世界史(ヨーロッパ史)的には、サーサーン朝ペルシアの国教ともなったゾロアスター教が、ヨーロッパに伝わったときに、善悪二元論と呪術的な面が強く伝わったために、そのよう...
世界史などで名前は知っているが、その教理や教会史はほとんど知られていないゾロアスター教をコンパクトにまとめた本。 世界史(ヨーロッパ史)的には、サーサーン朝ペルシアの国教ともなったゾロアスター教が、ヨーロッパに伝わったときに、善悪二元論と呪術的な面が強く伝わったために、そのようなイメージができていることが分かったのが一番よかった。本来はアーリア人(イランなどに住む民族でドイツなどのヨーロッパ的なものではない)の民族的な面と教祖 ザラスシュトラ・スピターマの教えが時代や場所によって変遷していったものだとわかった。また、やはりペルシアで国教となった点が大きい。 本書では、時代の流れの中で、教祖と経典の誕生、周辺の古代アーリア人の状況や宗教、国教となる上での変遷、ペルシア帝国の滅亡、ヨーロッパにおけるゾロアスター教幻想なども書いてある。 古代オリエントの宗教に興味のある人は、マニ教、イスラム教、コプト教などを含めて、読んでみてはよいのではないだろうか。
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21世紀はヤズドで迎えた。(頭の中にはリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れていた。「2001年宇宙の旅」でも使われていたから)映画「クラッシュ」で店に泥棒に入られたイラン人のおじさんは、‘アラブ人’と言われて、‘ペルシア人’と訂正する。自動車のマツダは‘...
21世紀はヤズドで迎えた。(頭の中にはリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れていた。「2001年宇宙の旅」でも使われていたから)映画「クラッシュ」で店に泥棒に入られたイラン人のおじさんは、‘アラブ人’と言われて、‘ペルシア人’と訂正する。自動車のマツダは‘松田’であるけどアフラ・マツダでもある。・・・だから、ゾロアスター教についてちょっと勉強してみました。キーワードは‘アーリア人’
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