九つの、物語 の商品レビュー
前半がほのぼのとしていたので後半の展開に少しびっくり。静かな雰囲気の切なくて優しい話でした。それにすごく綺麗な文章です。あと、お兄さんの料理が美味しそうで作ってみたくなりました!
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橋本さんの御本3冊目。どのお話にも死がありました。そして、料理をしたり、食事する場面がありました。 生きることは食べることなのだとあらためて思いました。 一人で暮らす大学生ゆきなさんのもとに、兄禎文さんが幽霊となって帰ってきます。 生きていた時と同じように・・・。禎文さんはな...
橋本さんの御本3冊目。どのお話にも死がありました。そして、料理をしたり、食事する場面がありました。 生きることは食べることなのだとあらためて思いました。 一人で暮らす大学生ゆきなさんのもとに、兄禎文さんが幽霊となって帰ってきます。 生きていた時と同じように・・・。禎文さんはなぜ帰ってきたのか。 ゆきなさんが手にする兄の蔵書とともに、九つの物語がつづられています。 ゆきなさんが電車で見かける老夫婦のシーンと兄禎文さんが、自分のレシピ・スパイスの利いたトマトスパゲティを伝授し、一緒に食べるシーンが好き。 自分自身は、身近な人や動物の死を意識してから、生きるということを考え始めたように思います。 こんな風に生きてていいんだ。深刻になりすぎず呑気に笑うこと、ただ歩くこと。それもいいんだと気づかせてくれる幸せな気持ちにさせてくれるお話でした。 九つの本はいくつか未読のものがあったのでそれもまた、手にしてみたいと思いました。
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ひさびさに読了後 涙がでそうになりました。 いなくなった大切な人たちはきっと 本当にこういう形で 私たちの周りにいるんだろうなって思った 神様や幽霊は宗教の数だけあるから どれが正解かわからないけど 私にとっての正解に近いお話でした 今は亡き文豪たちの作品をひとつずつ目...
ひさびさに読了後 涙がでそうになりました。 いなくなった大切な人たちはきっと 本当にこういう形で 私たちの周りにいるんだろうなって思った 神様や幽霊は宗教の数だけあるから どれが正解かわからないけど 私にとっての正解に近いお話でした 今は亡き文豪たちの作品をひとつずつ目次に掲げて、内容に沿った展開で物語が進んでいくのにワクワクした 読み終わってしまってすこし淋しい。
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みんな優しくて、ほろっとくるお話。 最後が切ない。 純文学知らなくても読めますが、読んだらさらに感情移入できるかな
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胸がきゅーって痛くなります。 そのあとじんわりと暖かくなるような。 純文学が話ごとに出てくるのですが、 全然わからなくても大丈夫でした。 でも読み終わった後純文学読んでみたいなって思いました。 雰囲気としては家守奇譚となんとなく似ています。 でも最後切なくほんわかです! ・・・...
胸がきゅーって痛くなります。 そのあとじんわりと暖かくなるような。 純文学が話ごとに出てくるのですが、 全然わからなくても大丈夫でした。 でも読み終わった後純文学読んでみたいなって思いました。 雰囲気としては家守奇譚となんとなく似ています。 でも最後切なくほんわかです! ・・・これってネタバレですかね? 読んでよかった、って思いました。 そして泣きました。
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死んだはずのお兄ちゃんと共同生活を送る妹の話。 お兄ちゃん、主人公の妹、妹の彼氏、皆が優しいのにすれ違っていく… ほんとに優しくて切なくて心温まる話です。 最後は泣きそうになりました。 読み終わった後にもっとたくさんの人に読んでもらいたい!と思いました。 読みやすくてオススメ...
死んだはずのお兄ちゃんと共同生活を送る妹の話。 お兄ちゃん、主人公の妹、妹の彼氏、皆が優しいのにすれ違っていく… ほんとに優しくて切なくて心温まる話です。 最後は泣きそうになりました。 読み終わった後にもっとたくさんの人に読んでもらいたい!と思いました。 読みやすくてオススメの一冊です。
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兄弟の関係が素敵だと思います。お兄ちゃんの作るスパゲッティはおいしそうだし、文章もいつも通り読みやすいです。本の内容は表紙とよくあってると思います^^後味もすごくいいです。
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お兄ちゃんの部屋で本を読んでいたらお兄ちゃんが帰ってきた。 2年前に死んでしまったはずなのに。 両親が海外にいるのでわたしはお兄ちゃんを受け入れ 前のように暮らし始める。 自分はとてもモテるのに心配性のお兄ちゃんは 彼氏の香月くんを紹介しろとうるさかったり 無断外泊に厳しかったり...
お兄ちゃんの部屋で本を読んでいたらお兄ちゃんが帰ってきた。 2年前に死んでしまったはずなのに。 両親が海外にいるのでわたしはお兄ちゃんを受け入れ 前のように暮らし始める。 自分はとてもモテるのに心配性のお兄ちゃんは 彼氏の香月くんを紹介しろとうるさかったり 無断外泊に厳しかったりするけれどやっぱり好きだ。 そんな風にうまくいっているように見えた生活だけれど 香月くんとケンカしてからなんだかおかしくなった。 お兄ちゃんの手からじゃないと物が食べられなくなったし あてつけに同級生の紺野くんについていこうとしたし お母さんの適当な血を引いていると思うと悲しくなった。 お兄ちゃんを殺したわたしは死んだ方がいいのかもしれない。 装丁:大久保伸子 装画:中島梨絵 章題の名作をモチーフにまとめてあります。 お兄ちゃんの幽霊と過ごす話というとすごく非日常的だけど 本とご飯がたくさん出てくる素敵な暮らしの話です。 ゆきなの愛されっぷりの方がリアリティにかけるくらいの。
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「人間は必ず変化する。それはどうしようもない。」 という表現が時折でてきており、穏やかな生活であっても切なさを強く感じた。兄の思いが辛かった。 文学作品とリンクされているところも魅力。
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料理上手で読書が趣味、一緒に本について語り合える兄。 なんじゃその設定ーーー! デラうらやましい!! でもその兄は幽霊なのよね。 うーん、幽霊かー、じゃあ遠慮しとく(手のひらコロリ) 『彩乃ちゃんのお告げ』読んで、「わぁ素敵!」と思った橋本さんの描く世界。 今...
料理上手で読書が趣味、一緒に本について語り合える兄。 なんじゃその設定ーーー! デラうらやましい!! でもその兄は幽霊なのよね。 うーん、幽霊かー、じゃあ遠慮しとく(手のひらコロリ) 『彩乃ちゃんのお告げ』読んで、「わぁ素敵!」と思った橋本さんの描く世界。 今回はそれを上回る出来の良さ、でした。 増水した川に流され、死んだ兄が、ある日ひょっこり妹の前に現れる、というお話。 でもこんな簡単な言葉では書ききれないほどの想いがたーくさんあって、優しく優しくそれを語ってもらっているような、そんな幸福な気持ちになれる一冊です。 泉鏡花の『縷紅新草』・太宰治の『待つ』・田山花袋の『布団』・永井荷風の『あぢさゐ』・内田百閒の『ノラや』・井伏鱒二の『山椒魚』(改変前)・同『山椒魚』(改定後)・樋口一葉の『わかれ道』・サリンジャーの『コネティカットのひょこひょこおじさん』など、ゆきなが読む名著がそれぞれの章のタイトルになっているのも心憎い演出ですね。 本読みにはたまりませんよ。 それらの名著をうまくからめて進められる極上の物語。 久々に「読み終えるのがもったいない!」と思える本に出会えました。
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