九つの、物語 の商品レビュー

橋本紡【著】

2011/12/01

お兄ちゃんが素敵で、ちょっぴりギュッとなる。
切ないようなあったかいような。
大事な何かが見えそうになります。
あ、あと、本の中に懐かしい本が出てくる（笑）

橋本紡さんの著書の中でこれだけが楽しく飽きずに読めました。

2012/05/09

様々な本の内容と主人公の状況がリンクする。
私にとってはちょっと入り込みづらかった。
でもとっても丁寧に書かれてる感じが好感持てた。
井伏鱒二の山椒魚に改訂版があることとか知らなかったし、読んだことない作品が沢山登場したので、それを読んでみたくなった。

2011/11/15

読み終えたとき、大きなため息が漏れた。
「生きている」
なんだかわからないけれど、ただ、そう感じた。

生きているが故の、
心の揺らぎが、
迷う弱さが、
間違える愚かさが、
そして、それを赦し包みこむことができるのもまた「生きているということなのだよ」と言われたような、そんな気がした。

再生の物語。
うん。
これは、良作だ。

2011/11/09

大学生のゆきなのもとに突然現われた、もういるはずのない兄。奇妙で心地よい二人の生活は、しかし永遠には続かなかった。

お兄ちゃんいい！三回忌に参列する姿がシュールで笑えました。本とお料理と、予定調和の中で物語は進んでいきます。お兄ちゃん、いかないでー！と叫びそうでした。

2011/11/05

兄弟の切ないけれど、心が温かくなるお話。
こんな、お兄さんがいてくれたらな。。。
でも、話の流れで必要だったのだと思うけれど・・・
香月君の怒り方が嫌だな。

2011/10/30

橋本紡さんってこんなに料理好きだったっけ…（笑）
お兄さんのする料理の描写が細かくて一部だけ読むと料理小説みたい。
実際、妹が居る身としては、この物語のような兄弟関係は綺麗すぎる気もしました。
幽霊が出てくることを除けば、ある女子大生の普通の日常のお話です。

2011/10/23

お兄ちゃんの料理がおいしそう。
橋本さんの小説は解決しない関係が描かれることが多くて、フィクションだからすべて丸くおさまるんじゃないんだ、と新鮮に感じる。
脇のキャラクターも魅力的。
綺麗なことも汚いこともきちんと描かれていて現実っぽいけど、お兄ちゃんの存在が非現実的だから、読みやすいのかもしれない。

2011/08/30

「お兄ちゃん、なんでここにいるの？」

死んだ兄が生き返ったわけではなく、そこにいる。

一緒にご飯も食べ、本について感想を言い合い。時に干渉し、うざがられ。

お兄ちゃんが幽霊でなければ、どこにでもいる兄と妹の話を、9つの実在する小説を絡ませながら展開させる。 出てくる小説を読んでみたい。と、思うし、出てくる料理を食べたい。と、思える。

その筆致力は好みかも。 ラノベも書く作家さんらしいけど。なんか、本を読むことの楽しさを知っているからこそ、書ける話を書く。という印象がある。

【赤川次郎「ふたり」】

2011/08/18

読み進めていくにつれて、ぐいぐい引き込まれる。大学生の妹と、その兄を中心に描かれている。色々な文学作品と絡められていて、その原作も読んでみたいと思った。
2011/8/18

2011/08/14

きょうだいもの弱いんです私。
ちょっとうるってきちゃった。

★満点ってほどめぼしいとこはなかったけど、読みやすかった。
名作とときどきいい感じにリンクしてたのもよかったなー。
あと、表紙も好きでした。