ママのクリスマス の商品レビュー
安楽椅子探偵ママ第2…
安楽椅子探偵ママ第2弾。クリスマス前に、お祭り騒ぎを始めた迷惑な牧師が殺された。ダイイングメッセージの意味とは。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
普通の作品とは明らかにテイストが違い スッキリ感、という観点は一切期待のできない作品です。 ある一人の男が殺人に関する無実の罪をかけられる、 というのが主だいとなる作品なのですが いくつものトリックが絡んできて 最後には思わぬ人物が浮かび上がってくるのです。 そう、浮かび上がってはいけない代物が… 正直日本ではウケない部類の作品。
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◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第四十五回 これは“安楽椅子探偵もの(現場に出掛けないで話を聞くだけで解決してしまうミステリータイプの名前です)”の代表的なシリーズ……“ブロンクスのママ”シの長編です。 いまは黒人街になってますが、昔、ブロンクス、といえばユダヤ人街でした。 ...
◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第四十五回 これは“安楽椅子探偵もの(現場に出掛けないで話を聞くだけで解決してしまうミステリータイプの名前です)”の代表的なシリーズ……“ブロンクスのママ”シの長編です。 いまは黒人街になってますが、昔、ブロンクス、といえばユダヤ人街でした。 そこに毎週夕ご飯をご馳走になりながら、刑事の息子がいま困っている事件の話をするとご馳走が終わる頃には解決されている、というシリーズです。 豊かな経験と洞察力を武器に、知人のあれこれを引き合いに出しながら解決するママは、ミス・マープルの現代アメリカ版オマージュでしょう。 長編は南部の町の警察に息子が移ってから、の話になりますが、ニューヨークを舞台に長編は難しかったのかもしれません。 あるクリスマスを中心にママがいつものように鮮やかに謎を解いていき、アメリカのクリスマスも味わえます。 2018年12月25日
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前作に比べて「ユダヤ色」が濃い。時期がクリスマスなので、そこにキリスト教も加わっており、差別問題が全編に渡って描かれている。それぞれの教区のあり方やしくみなど、日本人には馴染み薄い要素ではあるが、ママの推理とストーリー展開のパターンは前作と同じなので、安心して(?)読める。今回は...
前作に比べて「ユダヤ色」が濃い。時期がクリスマスなので、そこにキリスト教も加わっており、差別問題が全編に渡って描かれている。それぞれの教区のあり方やしくみなど、日本人には馴染み薄い要素ではあるが、ママの推理とストーリー展開のパターンは前作と同じなので、安心して(?)読める。今回はラストでちょっとしたサプライズがあり、ダイイング・メッセージの解釈にもひねりが見受けられた。前作は手紙で、今回は神への告白という形で、デイヴには告げないママの最終的な推理が披露されている。最後まで真相がはっきりしない二転三転するラストが個人的には気に入っている。
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