異郷を結ぶ商人と職人 の商品レビュー
「はじめに」で紹介されている信濃で殺された商人の話(「東大寺文書」十五)について著者が投げかけている問いは、私がはじめて同史料を読んだときにまず感じた疑問だったので、共感をもって手にとった。 読みやすく、当時の社会的状況について具体的なイメージを与えてくれる本だと思う。
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奈良から長野に鍬を売りに行った後に山賊に殺された商人の話をきっかけに、座や市について語りを試みている それなりには詳細ではあるし、やや妙な所もあったとはいえ、商業について詳しく検討してくれてはいるのだが、巻末のあまりに凡庸な結びには脱力せざるを得なかった
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