1,800円以上の注文で送料無料

深泥丘奇談 の商品レビュー

3.2

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2013/04/12

続編も読破。 短編集なので、さくさく読みやすいです。 ミステリー要素が強くて謎だらけ。気になるけど、私の頭では??も多いです。 カテゴリ的にはホラーだけど、私には怖すぎず面白く読む事が出来ました。 まだ続くようなので、その先も楽しみです。

Posted byブクログ

2013/03/26

9編の短編集なのだが、一貫した設定で書かれていて、先日読んだ京極夏彦の短編集ような違和感がなく、読みやすい。9編のそれぞれにはオチがないのだけど「続」が出ているようなので、続けて読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2013/03/07

再読。 京都の架空の街を舞台にした9編からなる連作短編。 主人公が自分の記憶と現実との齟齬に戸惑い足場を掬われる様な不安定さ。 そんな彼が頻繁に関わる"ある場所"に関わる人達が醸し出す胡散臭さ。 きちんと解明されない曖昧さは読んでいるこちらにも伝染し、靄の中に...

再読。 京都の架空の街を舞台にした9編からなる連作短編。 主人公が自分の記憶と現実との齟齬に戸惑い足場を掬われる様な不安定さ。 そんな彼が頻繁に関わる"ある場所"に関わる人達が醸し出す胡散臭さ。 きちんと解明されない曖昧さは読んでいるこちらにも伝染し、靄の中にふわふわ漂っているかのような感覚に。 癖になる本です。 主人公の作家のモデルは氏自身という事なので、作中で描かれる妻はやはり小野不由美さんなんだろうか。 祖父江氏の手による装丁、所々に描かれている挿絵が本当に素敵で溜め息が出ます。 是非単行本で読んで欲しい作品です。

Posted byブクログ

2013/02/21

綾辻行人『深泥丘奇談』読了。ミステリーではないので、不可思議な出来事の辻褄合わせや理由などはない。主人公の作家が体験したのか夢に見たのかその境も曖昧な、おどろおどろしげな具合の中にどろどろと沈んでいくような、そんな感覚を楽しむ妙。

Posted byブクログ

2013/01/05

全体的にもやもやする。 病院も、遺跡も、奥さんも、送り火も、主人公も。 そのもやもやが明かされないまま、物語が終了。 人生、全てが明確に説明つくわけじゃない……といったところなのか? ……うーん(´囗`) 私が純粋なミステリーを期待していただけに、消化不良な印象が拭えないです。...

全体的にもやもやする。 病院も、遺跡も、奥さんも、送り火も、主人公も。 そのもやもやが明かされないまま、物語が終了。 人生、全てが明確に説明つくわけじゃない……といったところなのか? ……うーん(´囗`) 私が純粋なミステリーを期待していただけに、消化不良な印象が拭えないです。 続編で謎が解明されているなら読みたい……かな? (2013/1/3 読了)

Posted byブクログ

2013/01/01

 ハードカバーだろうが手持ちがそんなにない状態だろうが、本屋で見かけて即購入。  「ような気がする」の短編集。意味が分からないだろうけど、読んだら分かる――ような気がする。  体調不良の小説家が怪しい病院にかかりつつ、不思議な体験を繰り返すというもの。ものすごく不安定。気持ちが悪...

 ハードカバーだろうが手持ちがそんなにない状態だろうが、本屋で見かけて即購入。  「ような気がする」の短編集。意味が分からないだろうけど、読んだら分かる――ような気がする。  体調不良の小説家が怪しい病院にかかりつつ、不思議な体験を繰り返すというもの。ものすごく不安定。気持ちが悪い。ミステリではなくホラー短編なので、綾辻のそっち系も好きな人にはお勧め。読み始めて少しして、「これって眼球綺譚のノリ?」と思ってたら、病院の看護婦さんが「咲谷」って名前。ああやっぱり出てきやがった、と綾辻スキーには堪りませんでした。ラストのラストできちんと下の名前まで出てきたしね。この人にかかわるとろくなことがないよ。  ふわふわぐらぐらぐるぐるの話だけど、あっさり目なので一時間ぐらいでさらっとお手軽に読めました。ただ、すっきりしたい人にはお勧めしません。解決がひとっつもないから。一作だけミステリっぽいのもあって、ああ綾辻らしい話運びだな、うまい、と思ったけど、そこ以外は謎というか、あいまいなまま。もともと何かきちんとした回答があるものでもないだろうし。  しかし、相変わらずこの人は傍点の使い方が好みすぎる。 08.05.24

Posted byブクログ

2012/11/23

誰も見たことのない「綾辻行人の世界」 京都の奥には、何かが潜んでいる・・・。深泥丘病院の屋上で見た幻鳥、病院の地下へと続く階段、痛む歯、薄れゆく街の記憶・・・作家である「私」がみた日常が一瞬にして怪談に変わるとき、世界は裏の顔を表す! 物語の舞台は、作者が生まれ育ち、現在も居を...

誰も見たことのない「綾辻行人の世界」 京都の奥には、何かが潜んでいる・・・。深泥丘病院の屋上で見た幻鳥、病院の地下へと続く階段、痛む歯、薄れゆく街の記憶・・・作家である「私」がみた日常が一瞬にして怪談に変わるとき、世界は裏の顔を表す! 物語の舞台は、作者が生まれ育ち、現在も居を構える古都・京都を彷彿させる町。語り手である「私」の家は「町の東地区、北寄りの山ぎわ」「紅叡山の麓のあたり」にある。物語の始まりは、晩春の黄昏時。自宅から少し離れた「深泥丘」周辺を散策していた語り手は、突如烈しい眩暈に襲われ、行く手に見かけた「医療法人再生会 深泥丘病院」を訪れる。そこは入院設備も整った、古びた四階建ての小病院だった。一話目の「顔」は、精密検査を勧められ短期入院することになった語り手が、病院内で奇怪なモノを目撃する話。「ちちち……と、最初はそう聞こえた。――ような気がした」という特徴的な冒頭の一節といい、妖しげな病院が舞台となっている点といい、主人公を見舞う記憶の混濁といい、綾辻行人版『ドグラマグラ』。 ところが二話目の「丘の向こう」に至って、物語のパースペクティヴは俄然、一挙に拡がりを見せる。深泥丘の向こう側に散策の足を伸ばした語り手は、そこに鉄道の線路が走っていることを知り愕然とする。帰宅後、妻にその話をすると、それは「Q電鉄の如呂塚線」であり、終点にある如呂塚遺蹟を見物に、二人で出かけたこともあると指摘され、語り手の困惑はさらに深まってゆくのだ。いにしえの水都の幻影が顕ちあらわれる「長びく雨」、歯科治療をめぐり作者一流の生理的恐怖描写が冴える「サムザムシ」、微妙にクトゥルー神話を彷彿させて心弾ませる「開けるな」、京都名物・五山の送り火が、シュルレアリスム絵画さながらの幻視の光景へ一変する傑作「六山の夜」、秋祭りの夜に病院で開催される奇術ショーの奇怪な顛末を描く「深泥丘魔術団」、語り手の自宅周辺に謎の生き物が出没する「声」……自宅と病院を楕円の両極とする語り手の散策=夢幻彷徨が、驚異と幻想の地誌学とでも称すべき光景を開示し、謎めいた世界観の全貌が、精妙な手つきで明らかにされてゆく――本連作に秘められた奇計は、未だその片鱗を覗かせたばかり。(推薦文・・東雅夫)

Posted byブクログ

2012/09/08

とある町に住む小説家を主人公とした不思議な話の連作短編集。 謎が解かれるものもあれば、解かれないものもあり、 中には本当に訳が分からない話や、耳袋みたいなものも。 「この世に不思議なことなど何もない」 の逆をいく、 「この世は不思議なことだらけ」 な小説です。

Posted byブクログ

2012/08/19

ずいぶん前に、情熱大陸でこの本の装幀を手がけるブックデザイナーの祖父江慎さんを見て、装幀のできあがり見たさに買った本です。 本の内容は、なんともいえない不思議ワールドでした。

Posted byブクログ

2012/07/13

デビュー当時からの綾辻ストだけど、これはセンセの作品の中でも幻想譚エリアの作品集。裏設定も含め、書いてて楽しいんだろうなーってのは伝わるけれど、読者からすればなんとなく読み流してしまいます。本格でもホラーでもないので、中途半端な印象はぬぐえませんが、一応ファンなら目を通しとけと。...

デビュー当時からの綾辻ストだけど、これはセンセの作品の中でも幻想譚エリアの作品集。裏設定も含め、書いてて楽しいんだろうなーってのは伝わるけれど、読者からすればなんとなく読み流してしまいます。本格でもホラーでもないので、中途半端な印象はぬぐえませんが、一応ファンなら目を通しとけと。まーそんな程度です。 挿絵はよかった。

Posted byブクログ