真夜中の相棒 の商品レビュー
真夜中の相棒
心に傷を負った殺し屋とその相棒、彼らを追う警官との三角関係を描いた作品。 女性作家ならではの柔らかさを感じる。
SPONGIEST!
MWA最優秀ペイパー…
MWA最優秀ペイパーバック賞受賞。ベトナム戦争で心神喪失のジョニーが殺人の腕を見込まれ賭博組織のボスに見込まれ殺し屋になって堕ちていく。ホモセクシャルな要素も盛り込み暗黒さがでています。
文庫OFF
何かに依存していないと生きていけない男達の話。 ラストは予想の斜め上を越えていて『こんな終わり方もあるのか』と驚く。 お話の終わりの先を想像できる結末なので読後感が良かった。
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先の見えない危うい生活から抜け出せないマックとジョニー。 互いの存在だけを頼りに、寄っ掛かりあい、補いあってなんとか日々やりすごしているように見える暮らしぶり。 ジョニーの純粋さがよけいに哀しい感じがした。 すべてを捨て執念で二人を追うサイモンも、また寂しく哀しい。 二人組の殺...
先の見えない危うい生活から抜け出せないマックとジョニー。 互いの存在だけを頼りに、寄っ掛かりあい、補いあってなんとか日々やりすごしているように見える暮らしぶり。 ジョニーの純粋さがよけいに哀しい感じがした。 すべてを捨て執念で二人を追うサイモンも、また寂しく哀しい。 二人組の殺し屋と相方を殺された刑事の話ながら、 人の心の弱さや孤独感がていねいに描かれていて、全体を包む空気感もどこか切ない。 読んだのは旧版だけど、新装復刻版が出ているそう。
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- ネタバレ
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復刻版が出てTwitterが賑やかなので、読んでみました。…図書館の旧版を(笑)。30年前の作品なんですな。 どうにも救いがなくて、読後感もよくないのに、古い切ない映画を観ているようで惹かれるこの作品。登場人物たちが皆誰かを大切に思っていて、でもそのベクトルが互いを目指さない。 女たちはしっかりと自分の足で立ちながら愛を語るのに、男たちときたら誰かや誰かの思い出に依存しきっていて、ふらふら危ないことこのうえない。やっぱ男って女よりロマンチストなのね。でもその危なっかしいとこが魅力なんだけど。 全員死亡かと思ってたら、違いました。あの終わり方がまたなんとも…。生き延びていたら、マックとジョニーは互いにもう少し正しい愛情を育てられたのだろーか。依存ではなくて、慈しみあえるような。 サイモンとジョニーがどうなるのか、その結末を想像しながら読了。うん、静かな休日に、アイス片手に読みたい良作でした。
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寄り添うように生きる殺し屋とギャンブラー。相棒を殺した犯人を追い求める刑事。それは、友情、性愛、憎しみ、依存――否、名前のつけられない『Triangle』な関係。心の充足を望みながら、満たされる事のない男達が悲しく愛おしい。彼らが求めたのは手に入らない天使のような存在だったのかも...
寄り添うように生きる殺し屋とギャンブラー。相棒を殺した犯人を追い求める刑事。それは、友情、性愛、憎しみ、依存――否、名前のつけられない『Triangle』な関係。心の充足を望みながら、満たされる事のない男達が悲しく愛おしい。彼らが求めたのは手に入らない天使のような存在だったのかも。
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うーん…けっこうつらい面もある。それにしたって、この作者はなんだってこういう物語を書けるのか。彼女が書きたいことはいつだって同じようなものが底を流れている。人と人とのぎりぎりの場所でのつながり。彼らはいつも、それを何と名づけていいかわからない。
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