ファンダメンタル英語史 の商品レビュー
英語史の入門書としてはこれまでにあるのと違ったタイプの本で、16章のうち特に後半のいくつかの章では、特に統語論について、生成文法を含めた言語学的な考察がなされている点がとても興味深く、歴史的統語論の入門書としても使えるものではないかと思った。さらに、他の入門書よりもかなり薄く、コ...
英語史の入門書としてはこれまでにあるのと違ったタイプの本で、16章のうち特に後半のいくつかの章では、特に統語論について、生成文法を含めた言語学的な考察がなされている点がとても興味深く、歴史的統語論の入門書としても使えるものではないかと思った。さらに、他の入門書よりもかなり薄く、コンパクトにまとまっている分、まる1日くらいで十分に読めるし、知識として覚えられる事項も多いのではないかと思う。ただし、他の入門書に比べて網羅的、体系的ではないので、やはり本当に初歩の入門書としては下記の『英語の歴史』とかの方が良いと思う。 全体的には内面史が8割、特に古英語の部分が多い。個人的に面白いと思った部分は、現代英語で法を表す手段として「動詞の語尾」を認めるか認めないかという議論を共時的、通時的、双方の観点からなされている箇所、語順変化の理由を話題化構文をみることで説明していたこと、外置構文の歴史(It is obvious that...>That... is obvious)、「分極の仮説(polarization hypothesis)」、形態的ではなく構文的レベルでの異分析、といった部分。 一応「易」としておいたが、後半は見かけ以上に難しい。練習問題も難しいものがある。
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英語史の入門的概説書。 外面史と内面史両方に触れられている。 細かな部分はあまり書いてないと思われるが, 初めて英語史に触れる場合は非常に分かりやすい。 表や図なども多く, 整理して覚える場合でもとても効率的。 練習問題もついているが,解答はない。
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