ゲーム 小説トウ小平秘録 の商品レビュー

明石散人(著者)

2018/03/10

実におもしろかった。

「交渉とは何か」歴史の中で、
明らかにしようとした野心作。
１９９７年７月１日香港は、返還される・・

イギリスは、どのような思いで、この事態をみたのだろうか？
鉄の宰相といわれるサッチャー

中国側で交渉できるのは、「あのひと」であった。
鄧小平は、交渉とはどのようなスケジュールで
行うのかが、よくわかっている。

九龍半島、香港島は、割譲。新開地区は、租借であった。
国際法上は性格が違う。
アヘン戦争が基本の「不平等条約」であることは確かである。

しかし、イギリスは、どこかで間違えてしまった。
それは、小出しにして、格の違うヒトと
いつも話をしていたからである。

2009/10/07

帯表
これは事実か？空想か？
虚実皮膜の間を突く書下ろし政治小説。
明日の“中台関係”が分かる驚愕の奇書！
帯裏
無論、このゲームに引き分け等という曖昧な決着は存在しない。どちらかが勝ち、どちらかは負けるのだ。そして･･･、このゲームの棋譜は歴史として永遠に語られる。因みに香港を巡るゲームは外交史の上でも例を見ないほどの秘密交渉であり、一九七九年に始まる下準備としての交渉はもとより、一九八二年九月のサッチャー英首相の北京訪問から始まる正式な返還交渉の内容は現在でも政治的に微妙な問題を抱え、二十年近くも経った今日でも中英両国の公式文書は未公開である。従って、その実体的な交渉経惟は謎とされているから、この書のやり取りの全てを空想、事実、どちらと解釈するかは読者の判断に任せたい。