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てるてるあした の商品レビュー

4.2

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

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2017/05/27

懐かしい、ささらのサヤさんが登場。主人公は中学を卒業したばかりの照代なんだけど。照代は大変な状況なんだから自分の事しか考えられなくて当然。だけど、そんな状況だからこそ色々な人の気遣いにも気づくようになったのかも。

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2017/05/23

ささらの町を舞台にした、連作短篇集の第2作。といっても、自分は3→1→2って順番できたので、現行ラインナップ中ではこれがラスト。これまで同様、ちょっと不思議な町における、自分発見が主なテーマ。共通する登場人物を上手い具合に配しつつ、本作だけでも成り立つように物語が組み立てられてい...

ささらの町を舞台にした、連作短篇集の第2作。といっても、自分は3→1→2って順番できたので、現行ラインナップ中ではこれがラスト。これまで同様、ちょっと不思議な町における、自分発見が主なテーマ。共通する登場人物を上手い具合に配しつつ、本作だけでも成り立つように物語が組み立てられていく。ミステリの要素だけを考えると物足りないと思うし、正直途中で微妙に中弛み感を覚えてはしまうんだけど、そんなこんなは、最終章で雲散霧消します。この感動を味わえるだけで、一冊読み切る価値は十二分にあると思えちゃう。シリーズを通して素晴らしい読書体験になりました。ありがとうございます。

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2017/02/18

面白かった。泣かされた。素直じゃない女子高生(になるはずの子)がいろんな優しさの形で接してくる人々に囲まれて成長していく姿が微笑ましかった。その後も知りたい。「ささらさや」も読んでみたい。

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2016/12/18

ササラシリーズ第二弾。今回は不実な親のせいで高校進学を断念せざる負えなくなった照代の話。安易に慰めるのではなく、自ら強く生きることでしか本当の幸せを掴むことができないのだと語りかけてくる。皆、傷を負いそれでも懸命に生きている逞しい姿が心に残る。 あらすじ(背表紙より) 親の夜逃げ...

ササラシリーズ第二弾。今回は不実な親のせいで高校進学を断念せざる負えなくなった照代の話。安易に慰めるのではなく、自ら強く生きることでしか本当の幸せを掴むことができないのだと語りかけてくる。皆、傷を負いそれでも懸命に生きている逞しい姿が心に残る。 あらすじ(背表紙より) 親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん、久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。

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2016/08/17

加納さん。これはいいな。 ちょっと寝不足の頭で読んじゃったけど。 がんばれ。 前の本も読みたいな。

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2016/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容(「BOOK」データベースより) 親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。そこで彼女が一緒に暮らすことになったのは、おせっかいなお婆さん、久代だった。久代は口うるさく家事や作法を教えるが、わがまま放題の照代は心を開かない。そんなある日、彼女の元に差出人不明のメールが届き始める。その謎が解ける時、照代を包む温かい真実が明らかになる。 ささらさやの続編で、前回の主人公さやも登場します。久代のくちうるささは半端無いですが、きっちりとして実は心優しい老婆をみんな大好きになること請け合いです。親の愛を求めて得られ無いのは不幸なことですね。

Posted byブクログ

2022/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 親の夜逃げのため,ひとりで「佐々良」という町を訪れ,母親から,「遠い親戚」だと紹介されていた鈴木久代さんの家で居候を始めた「雨宮照代」の話。読んでいる最中は,全体的な構成は米澤穂信の「リカーシブル」に似ているような印象を持った作品である。  「雨宮照代」の境遇などを考えると,とても楽しい話にはならないはずだが,田舎ならではの付き合いの在り方などがあって,そこまでじめじめした作品にはなっていない。むしろ,爽やかに感じる部分がある。とはいえ,あえてハッピーエンドにせず,鈴木久代が,病死してしまうという終わり方にしたのは見事。とても心に残る作品になった。  登場人物のキャラクターがとても秀逸。夏さんや珠さんというお婆さんたち,サヤさんやエリカさんという女性陣,照代がバイトをしている鈴木久代の教え子たち,山田偉子という女子高生,子ども達など,どの登場人物も,存在感がある上にきちんと描かれている。  個々の短編も,「日常の謎」すらない作品ばかりだが,個々のキャラクターの造形がうまく,じんわりくる良さがある短編ばかりである。 親から愛されない子ども,親に愛されたい子どもの,子どもとしての悩みなどが描かれているのは共感が持てた。ごく普通の家庭にいても,兄弟で自分だけ愛されていないと感じるなど,些細な悩みではありながら,こういった悩みを持っていた子どもは多いのではないだろうか。  ミステリ的な謎解き要素は皆無だが,ハッピーエンドで終わらない終わり方,主人公のキャラクター,鈴木久代のキャラクターなど,非常に好みの作品だった。なかなか忘れられない作品になりそうである。★4で。

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2015/09/01

前作「ささらさや」とは登場人物、幽霊という共通点はあるものの、主人公が初登場の人物の視点なので、こちらを読んでから前作を読んでも問題ない感じ。 しかし、久代さんの照代に対する言葉に暗示されてるとはいえ残念… 追記 解説が成井さん(キャラメルボックス)。

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2015/06/22

勉強ができていたにも関わらず、 親の借金のせいで、高校に進学できず、 ひとり遠い親戚に預けられることになった照代。 そこで魔女と恐れられる久代さんの家にやっかいになるのですが・・・。 姉妹作『ささらさや』を未読のまま購読。 読む順番を間違えたと思いましたが、それでも十分楽しめ...

勉強ができていたにも関わらず、 親の借金のせいで、高校に進学できず、 ひとり遠い親戚に預けられることになった照代。 そこで魔女と恐れられる久代さんの家にやっかいになるのですが・・・。 姉妹作『ささらさや』を未読のまま購読。 読む順番を間違えたと思いましたが、それでも十分楽しめました。

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2015/06/20

親の夜逃げで、高校進学を断念した照代が預けられたのは、あの町佐々良。 久代さんのもとで大事なことを学んでいく照代。彼女が優しい気持ちになれたところで、久代さんが亡くなる。 エー!! 結構アッサリ登場人物死なせちゃうのね。

Posted byブクログ