夏草の賦(上) の商品レビュー
英雄豪傑が各地でひしめき合うなか土佐の一郡 の領主から策略や戦をえて、土佐一国を統治する。 四国統一の野望をもち、あわよくば京へ上り、天下統一を夢見る長曾我部元親の物語。そこにたちはだかるのは・・・ 元親がここまで先を見据えて策略を立てていた点 には驚かされる。戦より...
英雄豪傑が各地でひしめき合うなか土佐の一郡 の領主から策略や戦をえて、土佐一国を統治する。 四国統一の野望をもち、あわよくば京へ上り、天下統一を夢見る長曾我部元親の物語。そこにたちはだかるのは・・・ 元親がここまで先を見据えて策略を立てていた点 には驚かされる。戦よりも謀を用い土佐、四国統一を目論む姿とは対照的にその謀により出た多くの犠牲者に対して自己嫌悪に落ち、正室である菜々に意見を伺う姿はどこか憎めず共感がもてる。
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戦国時代,土佐の一群から四国統一を果たした長宗我部元親の生涯を追った小説。英雄の器量を持ち数々の革新的な政略を行いながらも,土佐という地理的条件と時勢のために秀吉にくだらねばならず,そこから長宗我部氏は凋落への一本道を進むことになる…。才能のある人間が死力を尽くした結果としてのあ...
戦国時代,土佐の一群から四国統一を果たした長宗我部元親の生涯を追った小説。英雄の器量を持ち数々の革新的な政略を行いながらも,土佐という地理的条件と時勢のために秀吉にくだらねばならず,そこから長宗我部氏は凋落への一本道を進むことになる…。才能のある人間が死力を尽くした結果としてのあまりの運命の残酷さに,夢を追う男の生き様とその成否の気まぐれさ,危うさについて考えさせられます。 「男は,夢のあるうちが花だな」「その時期だけが,男であるらしい。それ以後は,ただの飯を食う道具さ」(2007年1月)
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古本で上下巻をそろって発見して即購入。長曾我部元親アニキのお話。 司馬遼太郎って結構読みやすいですね。
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四国の長曾我部元親の生涯を描いた小説。 個人的には、元親より何より、随所に見せ場のある妻の菜々が印象的でした。
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長宗我部元親の四国制覇のストーリー。こちらも"功名が辻"と同じくその妻が主人公な形であるが、こちらは許せる。
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なんていうか、ユーモラスなんだよね。 土佐が、当時はもう、風俗も何もかも違う、今の感覚で言ったら、ジャングルの奥地、みたいな。 そこに京から嫁いでいく菜々の気丈な性格も、かなり大好き。 結局最後、京都は遠すぎたわけだけど、でも、読後感はそんなに悪くなかった気がする。
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