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夏草の賦(上) の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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四国平定を夢見、それ…

四国平定を夢見、それを成し遂げた長宗我部守盛親・元親親子の話。平定後は秀吉・家康の天下平定の流れに乗れず、長宗我部家は没落の道をたどる。

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戦国時代に四国を征服…

戦国時代に四国を征服した長曾我部元親の話。東北の伊達や九州の島津に比べるとマイナーですが、実力は十分です。

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土佐を拠点に、四国全…

土佐を拠点に、四国全土を平定した長曾我部元親。話は、斉藤内蔵助の妹菜々が、美濃からはるばる土佐まで輿入れしてくるところから始まり、元親の野望と、その挫折を描く。

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四国の風雲児、長曾我…

四国の風雲児、長曾我部元親の一生。幕末の雄藩、土佐藩の原型を築きあげた元親はやはり乱世の雄だった。彼に関する話はあまり知らなかったので、へぇーと思うことが結構あった。

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2020/03/07

★評価は読了後に。 奇しくも作家が本作中で書いてますが、世界が狭いんですよなぁ、日本史って。これだけ今でも皆を惹きつけるのだから、戦国時代ってすごいダイナミズムがあると同意しますが、それでも世界と比べるとどこか小さい。 今日本は苦境に直面している、崖っぷち、とそこかしこで苦言を呈...

★評価は読了後に。 奇しくも作家が本作中で書いてますが、世界が狭いんですよなぁ、日本史って。これだけ今でも皆を惹きつけるのだから、戦国時代ってすごいダイナミズムがあると同意しますが、それでも世界と比べるとどこか小さい。 今日本は苦境に直面している、崖っぷち、とそこかしこで苦言を呈している方々も含めて、地理が社会・意識に及ぼす影響をそこに住まう人間が根本的に理解できていない気がする、当方も含めて。 良いか悪いかという次元の話ではないんだろうけれどもね。

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2019/06/26

戦国時代、土佐におこり、類まれな統率力をもって四国全土を席巻し天下をも窺った長曽我部元親。ついには豊臣秀吉に阻まれ、空しく朽ちてゆく六十年の本格推理長篇

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2016/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この小説のすごいところは、長曾我部元親が偉人として描かれてはおらず、一武将として描かれているところだと思う。まずその実績を見れば、四国を統一したとはいえ、家康や秀吉に比べれば決して華やかな人生ではない。そしてその事実を、むしろ少し卑下しながら描いてしまうところが、リアリティを演出している。 元親は、作中で何度も、自身のことを運のない人だという。もし自分が東海に生まれていたら、天下を制することができただろうと。 いつも戦いに臆病さでもって臨み、部下に毒森をさせては罪悪感を目的意識で抑え込み、弟の死を味方の士気を上げるために利用する。 猛将の類ではなく、戦を好まず、策でもって敵を伏せることを得意とする武将だ。 人一倍弱い心を持っていて、日々葛藤に悩ませれている漢字が、共感できる。 一番印象に残っているのは、彼を天下人へと掻き立てる源泉について。かれは、欲望から天下を欲しているのではなく、岩が崖を転がるように、元親という人間が天下へ転がっているだけなのだと表現する。ある意味あたっているのかもしれない。一国の領主として生まれ落ちた以上、支配者となる道はすでに開かれている。

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2014/11/10

信長・秀吉の時代に土佐の支配者だった、長曽我部元親氏の一生を描いた小説。 ベースとなった土地や人物や出来事からしてやむをえないのかもしれないが、司馬氏にしては、やや盛り上がりに欠ける展開だった。 土佐に生まれ育った元親は、土佐、そしてやがて四国を治める者として頂点に立つ。しかし、...

信長・秀吉の時代に土佐の支配者だった、長曽我部元親氏の一生を描いた小説。 ベースとなった土地や人物や出来事からしてやむをえないのかもしれないが、司馬氏にしては、やや盛り上がりに欠ける展開だった。 土佐に生まれ育った元親は、土佐、そしてやがて四国を治める者として頂点に立つ。しかし、一方で中央政権の信長や秀吉の権力や兵動員力は圧倒的であった。元親としては、中央から正室をもらい、できる限りの事をするが、まったく歯が立たない。 後々、江戸時代後半に土佐から優秀な藩士たちがたくさん輩出された背景など、面白いと思った。また、正妻の奈々や長子の信親のキャラクターも魅力的だった。 それにしても、司馬の描く秀吉はとても魅力的な人物に思える。

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2013/03/07

久しぶりの司馬遼太郎です。 もう何年も読んでいなかったけど、ひさしぶりに読んでみると新鮮です。 戦国武将の中でも、四国の長宗我部氏については、何の認識も持っていない中で、最近の戦国武将ブームの中でその名前だけを知っていたが、どんな生い立ちの人だったのかが、よく分かった。 戦国の...

久しぶりの司馬遼太郎です。 もう何年も読んでいなかったけど、ひさしぶりに読んでみると新鮮です。 戦国武将の中でも、四国の長宗我部氏については、何の認識も持っていない中で、最近の戦国武将ブームの中でその名前だけを知っていたが、どんな生い立ちの人だったのかが、よく分かった。 戦国の世では、日本全国が本当に領地の切り取りを行って、覇権を争っていたこと、その時流に乗り遅れたものがどのような運命に陥ったのかというようなことが、長宗我部元親の一生を見てみると分かってくる。 これまで、信玄、信長、秀吉、家康そして正宗などの有力武将の話を読んでいたが、元親はまた趣の違う生涯と、統一後の辛酸をなめたのだということがわかった。

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2012/12/02

この時代の土佐って詳しく知らなかったので読み進めるたびにいろいろ意外な描写があってよかったです。 奈々さんがかわいい。 司馬さんの作品の中ではかなり読み進めやすい印象です。

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