オーディション の商品レビュー
1997年6月1日 初版第一刷 再読 人格に潜む狂気を描く新感覚サイコホラーって、帯のネタバレから入るってどうなの?とは思ったが。 善良な知性も地位も小金も良き息子までいる妻に死に別れた中年男性が若く魅惑的な女子に恋に堕ちていく。周囲の人間もネタバレの読者も行き着く先は見えてい...
1997年6月1日 初版第一刷 再読 人格に潜む狂気を描く新感覚サイコホラーって、帯のネタバレから入るってどうなの?とは思ったが。 善良な知性も地位も小金も良き息子までいる妻に死に別れた中年男性が若く魅惑的な女子に恋に堕ちていく。周囲の人間もネタバレの読者も行き着く先は見えている。小説の4/5も使って恋に堕ちる様を描く。そこが、すでにサイコ。そして、最後は本物のサイコ。それでも、まだ、作者の優しさが残った作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上龍さんの「13歳のハローワーク」を読んで、この小説も読んでみたのですが、こんなに怖いとは・・・ 若干トラウマになりました。 最初の方は設定が面白いな~とかのんきに読んでいたら、ラストがこんなことになってすごく驚きでした。 読み終えたあとも数日間怖さが抜けませんでした。
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<2010年3月兄からレンタル> 表紙に描かれている女性の表情から、うそで塗りたくられた女性の話かと思ったのがこの本の第一印象。結果的には半分正解で半分間違い。トラウマを胸の奥に狂気という形で隠し持っている女性が登場した話であった。 オーディションによって理想の女性を探すとい...
<2010年3月兄からレンタル> 表紙に描かれている女性の表情から、うそで塗りたくられた女性の話かと思ったのがこの本の第一印象。結果的には半分正解で半分間違い。トラウマを胸の奥に狂気という形で隠し持っている女性が登場した話であった。 オーディションによって理想の女性を探すという着想には素直に驚いた。しかし、ところどころ伏線はあるものの、後半部で一気にホラーに持っていくのはやや強引かな。というより後半部までが冗長に感じた。短編というかたちであればもっとすっきりしたかも。 トラウマが人を狂気に走らせるにもほどがあるという気はしたが、人間の内に秘められた性質なんてわかりっこないので何が起きても変ではない。あとがきでの「山崎麻美のような人間は決して特殊ではない」というコメントに少し恐怖を感じた。 また、青山重彦の警戒心のなさにはあきれる。恋は人を盲目にするとは言うが、こうはなりなくないものだ。 <2010年3月読了>
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架空の映画のオーディションをでっちあげ、再婚相手を探すプロデューサー。オーディションで出会った彼女は完璧だったが…。 中盤まで丁寧な物語りの積み重ねから、終盤一気にホラーと化す語りは、すこし予想外でした。というか、やや強引かな。
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怖い。猟奇的に怖いってのもあるんだけど、人間の本質的に怖い。 あとがきとか見て、「さすがに人間ここまで落ちてない」って思いながら、 あながち外れてないのでは…とも思ってしまう。 それでも、メッセージを感じながら読める作品を久々に読めてよかった。 もっとこの人の本をいろいろ読んでみ...
怖い。猟奇的に怖いってのもあるんだけど、人間の本質的に怖い。 あとがきとか見て、「さすがに人間ここまで落ちてない」って思いながら、 あながち外れてないのでは…とも思ってしまう。 それでも、メッセージを感じながら読める作品を久々に読めてよかった。 もっとこの人の本をいろいろ読んでみたい。
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オーディションによって再婚相手を決める主人公。 これはという女性はじつは異常な女性。 気持ち悪い、不気味、きついです。
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2007年8月31日読了。完璧だ、と思っていた女性がとんでもない猟奇的行動に走るサイコホラー。女性および、純粋な下心(?)を抱く主人公の描写に非常にリアリティがあり、読んでいる間は息苦しく、夢中になるほど。意図したものだと思うけどラストにはほったらかし感高し。敢えて未完成のまま素...
2007年8月31日読了。完璧だ、と思っていた女性がとんでもない猟奇的行動に走るサイコホラー。女性および、純粋な下心(?)を抱く主人公の描写に非常にリアリティがあり、読んでいる間は息苦しく、夢中になるほど。意図したものだと思うけどラストにはほったらかし感高し。敢えて未完成のまま素材を出してみた、という印象。ま、甘ったるい後日談などつけてもらうよりはこっちの方が、読み終わってからもいろいろなことを考えるには良いかもね。
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〜42歳の青山は、再婚相手を探すため「オーディション」を行う。4000人の応募者の中で青山の目をひいたのは、24歳の山崎麻美だった。不思議な魅力に惹かれる青山と、素直に心を開く麻美。青山は麻美にのめりこんでゆくが、彼女が求めたのは完璧な愛だった。愛と愛の凶器が嵐のクライマックスを...
〜42歳の青山は、再婚相手を探すため「オーディション」を行う。4000人の応募者の中で青山の目をひいたのは、24歳の山崎麻美だった。不思議な魅力に惹かれる青山と、素直に心を開く麻美。青山は麻美にのめりこんでゆくが、彼女が求めたのは完璧な愛だった。愛と愛の凶器が嵐のクライマックスを呼び起こす、迫真のサイコホラー・ラブストーリー〜…ん〜なんか中途半端な感じがしました。確かに怖いし、現実でもあり得る話かもしれない。けどなにかが足りないって感じがした。最後も「なんでそうなったの?」って思ったところもあったし。まぁそれは意図的なモノなのかもしれませんが。う〜ん…これが短編だったなら納得できるとも思うのですが…。余談ですが、こちらではない文庫本の表紙の女性の絵が、なんかイメージにあってる気がして良かったです。なんか、どこかで見たような…見たことがないような…不思議な女性の肖像画です。文庫版のインザミソスープの表紙もそうでしたが、なんか独特のジワリとした怖さが伝わって来る感じがしてイイ感じです。
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07.5.17 一気に読める。再婚相手を探すために始めたオーディションが、最後にはものすごいことに。ラスト一気に見えてくる山崎麻美の恐ろしさがなんともいえない。
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嫁探しにコネを使って嘘のオーディションを開催するも、おかしな子が来てしまったという話。ラストは大惨事になるが最初は主人公をうらやましく思ったのが本音。
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