人生の「秋」の生き方 「後半の幸せ」とは の商品レビュー

堺屋太一(著者)

2022/01/29

『#人生の「秋」の生き方』

ほぼ日書評 Day538

いわゆる高齢に差し掛かった著名人の方々、約五十人に、この後の人生どう過ごすかを、ひとり3頁ほどでサクッと語っていただくという本。

初版が2008年なので、それから14年。
小池百合子さんが「一般人」だったり、リクルート創業者の江副さんや俳優の池部良さんがご存命だったり、干支ひと回りという言い方があるけれども、随分と世の中、変わるものだ。

自分の年齢を3で（男性なら3.3、女性なら3.5と言い直しているが）で割ったものが、一生を1日24時間に置き直したものだそうな。
50を過ぎたら、夕方の4時すぎ、もう放課後で、あとはやり残した宿題を片付けるかどうかという時刻。それがサービス残業だったら、きっぱり拒否。懐が寂しければアルバイト…、いや、多くの人はそこまで蓄えないかなあ。

生前葬で、たくさん香典もらった話。
本チャンはどうするのだろう？（コロナが開けたらな前提だけど）自分は会費制のパーティー形式で生前葬やってみるのもいいかなあ？

抜け出しにくい罠。毎日仕事をしなければいけないと思うこと。自分が仕事をするということは、後輩の道を妨げるのだということを自覚せよ…、これは、かなり深い、かつ心せねばならない一言だ。

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2016/09/02

堺屋太一編「人生の秋の生き方　後半の幸せとは何か」、２００８年発行です。著名な５０人の方々が語っておいでです。前原誠司、荻原浩など私より年下の方もかなり入ってますｗ。知らない方も何人か。そして、８年の間に池部良、岸朝子氏ら５人が亡くなってます。猪瀬直樹は「人生の後半の概念はない。自分の未来は不確定」小池百合子は「世界踏破の年代別計画、蓄積を社会に還元する」養老孟司は「人間５０歳を過ぎれば幸不幸なし（関羽の言）」江上剛「出世を諦めると人間が豊かになる」そして、池部良「良心を守り、自分に嘘をつかない生き方」！

2013/07/25

後半生の生き方についてのエッセー。成功者がちらっと短い文章で書き連ねている。あまりに短く「ふむふむ」するものもあるけれど、秋の生き方ってそれまでの「生き方」で決まってくる。
そして迫り来る「死」という重い課題にどのように向き合うかでしかないんだよね。