京都歴史散歩 の商品レビュー
ガイドブックサイズですが、通常のガイド本よりも分厚く、内容はより詳細なものとなっています。 普段は載っていないような寺社まで紹介されているため、嬉しくなります。 また、時代別にまとめられているので、時の流れと共に関連人物や寺社が紹介され、時系列の理解が自然と促されるような仕組み...
ガイドブックサイズですが、通常のガイド本よりも分厚く、内容はより詳細なものとなっています。 普段は載っていないような寺社まで紹介されているため、嬉しくなります。 また、時代別にまとめられているので、時の流れと共に関連人物や寺社が紹介され、時系列の理解が自然と促されるような仕組みになっています。 知らなかったエピソードも、いろいろと紹介されていました。 京都市内には非業の死を遂げた早良親王の霊を鎮める神社がありますが、桓武天皇が長岡京を作った時に、暗殺事件の嫌疑をかけられた早良親王は、無実を訴えて絶食自死したという凄惨な歴史までは知りませんでした。 また、船岡山が平安京造営の基準点だったということも初耳でした。 朱雀大路の延長線上にあるそうです。 今では建勲神社がある山という認識しかありませんでしたが、古来より地理上の重要な役目をはたしていたんですね。 京都ゆかりの物語に関連する場所としてまとめられているのも、理解しやすくありがたいです。 『源氏物語』ゆかりの寺社は、かなり訪れており、『平家物語』ゆかりの地に至っては、紹介された場所は全て訪れていました。 そうした、華やかな宮廷模様の裏になるあやしげな闇の部分、小野篁や安倍晴明などのゆかりの場所もまとめられていました。 島原は、移転当時の大騒動が、九州の島原の乱のようだということで名付けられたというのもトリビア的情報ですが、なるほどと納得がいきました。 島原という地名はないので、変だなと思っていたのです。 また、建仁寺と高山寺にお茶の碑があるのを見て、首をひねっていましたが、建仁寺を建てた栄西が中国から日本にお茶をもちこみ、明恵にお茶の製法を伝えたため、明恵が高山寺で、日本初の茶畑栽培をしたという流れがわかって、納得できました。 写真も多く掲載されており、京都を歴史を知り、理解を深めながら観光したいという時に役立つ本となっています。
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京都の古地図と最新地図の両方載ってて見比べられるのは楽しいっす。二条城近辺の武家屋敷の名前を見ては萌え萌えしてる、のは私だけですかね。(*゚∀゚)テヘ
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