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かたみ歌 の商品レビュー

3.7

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2010/07/02

ひとつの商店街を中心に起こる不思議な物語の短編集。 古き良きと言われる昭和の匂いが文章から立ち上る。目の前に情景が広がる描写なのはさすが。 物語は不思議に満ちているが、それでいいと思わせる作品。

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2010/07/13

著者の作品を初めて読みました。 昭和の商店街を舞台にした短編集。 人の死など悲しい出来事が書かれていますが、どれも何か優しい感じがしました。少し不思議な感じでした。

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2010/06/23

少し昔、昭和の香りのする、下町の商店街。そこには、死者が通ることができるといういわくつきのお寺がある。そんな町に住む人々に起こった不思議を書いた短編集。 全体的に、もっとほっこり優しいしみいる話かと思っていたのだけど、最初のほうは、普通に結構悲しい話が多くて、期待と少し違った。...

少し昔、昭和の香りのする、下町の商店街。そこには、死者が通ることができるといういわくつきのお寺がある。そんな町に住む人々に起こった不思議を書いた短編集。 全体的に、もっとほっこり優しいしみいる話かと思っていたのだけど、最初のほうは、普通に結構悲しい話が多くて、期待と少し違った。途中から、切ないけど優しい方向になっていくのだけど、最初の方の話との落差が、なんだか違和感。最後の数話は、前の話と絡んだりもするのだけど、まったく拾われないまま終わっている話もあって、全体的な流れとしては、なんだかもったいないなぁという印象。 最後のほうはいいなぁと思う話が続いたので星3つ。

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2010/05/23

渋味の残る短編集。 「栞の恋」は、万城目学のホルモー番外編にある「長持の恋」とよく似ている。なぜだろうか… (発表は朱川氏が先のようだれども、自分が先に読んだのは万城目氏のほう)

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2010/06/05

<poka> 朱川さんの不思議世界を満喫できます。 短編の連作が楽しく読めました。 悲しい話の中にも希望があります。 <だいこんまる> 長島茂雄さんかと思ったら…。

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2010/05/02

昭和40年代の都電沿線の下町にある商店街を中心に起こる不思議な出来事。7つの短編からなるが、芥川龍之介に似た風貌の古本屋「幸子書房」の主人を中心に、それぞれの作品の登場人物が別の作品に登場しゆるやかに連鎖していくことで、アカシア商店街という街のイメージがどんどん膨らんでくる。 現...

昭和40年代の都電沿線の下町にある商店街を中心に起こる不思議な出来事。7つの短編からなるが、芥川龍之介に似た風貌の古本屋「幸子書房」の主人を中心に、それぞれの作品の登場人物が別の作品に登場しゆるやかに連鎖していくことで、アカシア商店街という街のイメージがどんどん膨らんでくる。 現代社会から失われていく下町の風景、住民同士の心の触れ合い、人間の悲哀、死や死者への畏敬の念を、70年代に流行ったフォークソングや学生運動を織り交ぜて、巧みに蘇らせている。 最後の作品でこれまで街の人の相談役に徹してきた古本屋の主人の人生にスポットがあたり、彼がすべてを受け入れる心の大きさを持つまでに至った背景を知る。 読みやすい文体でストーリー構成も秀逸。他の作品も読みたくなった。

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2009/10/04

東京下町のアカシア商店街。その中にある古本屋と近くにある寺をうまくからませながら、7つの短編からなる不思議な話。一番心に残ったのは「夏の落し文」という作品だったが、7つとも心のなかにポツンと何かが落ちて、広がっていくようで、切なく感じた。今までにそれほどたくさんの本を読んだ訳では...

東京下町のアカシア商店街。その中にある古本屋と近くにある寺をうまくからませながら、7つの短編からなる不思議な話。一番心に残ったのは「夏の落し文」という作品だったが、7つとも心のなかにポツンと何かが落ちて、広がっていくようで、切なく感じた。今までにそれほどたくさんの本を読んだ訳ではないので、間違っているかもしれないが、前に読んだ浅田次郎さんの作風に似ているなぁと思った。短編なので何かの合間にさっと読み切ることができたが、時間をかけず読めた割にずっと覚えている、忘れられない作品だと思う。

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2009/10/04

東京の下町アカシア商店街起こる不思議な話を描いた7つの連作短編集。 短編集というとその中で、これはイマイチ、これは傑作!みたいなものができるんだけど。 今回のお話はどれも素晴らしかった。 懐かしさと、切なさと温かさを兼ね備えた作品。 その中でも特にお気に入りは 『夏の落とし文』兄...

東京の下町アカシア商店街起こる不思議な話を描いた7つの連作短編集。 短編集というとその中で、これはイマイチ、これは傑作!みたいなものができるんだけど。 今回のお話はどれも素晴らしかった。 懐かしさと、切なさと温かさを兼ね備えた作品。 その中でも特にお気に入りは 『夏の落とし文』兄の弟にする愛情が痛いほど伝わってきて、怖いのに切なく悲しい話。 『栞の恋』これって笑っちゃうような結末じゃないの?って思っていたら、やっぱり切なくなった。こういう展開か〜。 『ひかり猫』猫好きなので。これは外せません。主人公の優しさにも感動。 そして全編に登場する古本屋店主の話がラストに・・・。 すっごうまく、でも嫌みなくまとまっていて。 ますます朱川さんの作品が好きになった。

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2009/10/04

「花まんま」に似た感じの、ノスタルジック&ちょっと不思議な短編集。 電車の中で読むにはとてもいい。

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2009/10/04

なんか第六感冴えまくってるというかこりゃちょっと呪われてるんじゃないか、 と思ったら、 タイトルが「形見」うただった。 な〜るほど。 ノスタルジ。

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