蟲師(9) の商品レビュー
親子の話が多かった。子どもとはぐれてしまうって、今となってはこの上ない恐怖だなあ。最後、ギンコの過去の話は重かった。過ちを犯して、許されて、生かされていくんだなあ。
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切ない話が多かった。「残り紅」影を踏んで入れ替わる。だれかの身代わりで生きるのだとしたら、それは寂しいことなのだと思う。優しい娘だからこそ、誰の影も踏めなかった茜。幸せになってほしい。 「水碧む」は最後が哀しいが「あんたはどこにでもいるんだもんね」という強い母が印象的。 ぬいから...
切ない話が多かった。「残り紅」影を踏んで入れ替わる。だれかの身代わりで生きるのだとしたら、それは寂しいことなのだと思う。優しい娘だからこそ、誰の影も踏めなかった茜。幸せになってほしい。 「水碧む」は最後が哀しいが「あんたはどこにでもいるんだもんね」という強い母が印象的。 ぬいから別れた後の少年時代のギンコが描かれた「草の茵」もよかった。
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ずっと買うのサボってたけど古本で見つけたので購入。 蟲師はどの話も読んでるとじんとくるものがあって落ち着く
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漆原友紀のファンタジー、「蟲師」の9巻。 *残り紅 *風巻き立つ *壷天(こてん)の空 *水碧む *草の茵 上手いな、漆原友紀。 この日本情緒な画風は、バツグンなのだ。でもって、しっとりとして切ないストーリー。 ちびっこの頃に、草むらの中をずんずん歩いてたり、...
漆原友紀のファンタジー、「蟲師」の9巻。 *残り紅 *風巻き立つ *壷天(こてん)の空 *水碧む *草の茵 上手いな、漆原友紀。 この日本情緒な画風は、バツグンなのだ。でもって、しっとりとして切ないストーリー。 ちびっこの頃に、草むらの中をずんずん歩いてたり、草の中で寝っころがっていた、そんな匂いと湿度がある。 人は人を想い、でもそれには隙間があって、いや、想うがゆえに隙間ができて、そこに蟲がやってくる。だから、蟲は悲しい。 「草の茵」は、ギンコがギンコになって間もないまだ子供の頃の話。 適度にひねくれたギンコがかわいいww にしても、ギンコの負ったものは大きい。だから、彼はいつも静かな目をしている。…まるでスナフキン。 ああ、そうか。 今、私の中で何かが着地した。ああ、そうだったのか、と。
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“「――どうやら ヒトの子では あるようだな 緑の目玉に 白い髪 お前の噂は 聞いてるぞ “蟲を寄せる 体質を持ち 歩く地に 災いをもたらす 異形の子” 何度か蟲師に 拾われたと 聞くが また 厄介払いでも されたか ――何故 蟲を 寄せるままに しておく ひとつ所に 留まらなけ...
“「――どうやら ヒトの子では あるようだな 緑の目玉に 白い髪 お前の噂は 聞いてるぞ “蟲を寄せる 体質を持ち 歩く地に 災いをもたらす 異形の子” 何度か蟲師に 拾われたと 聞くが また 厄介払いでも されたか ――何故 蟲を 寄せるままに しておく ひとつ所に 留まらなければ 災いは防げる だろうに」 「……食ってく ためだ 俺が蟲を寄せて 蟲師が治す ……それが時々 手に負えねぇ 事になる」 「…… お前を拾ったのは そういう輩ばかり ……ってわけか」” 「残り紅」 珍しく老人のお話。切ない。 「風巻立つ」 「壷天の星」 帰ってこれて良かった。 「水碧む」 これも、切ない。 「草の茵」 ギンコの昔の話。 ちょっと泣ける。 “「……だが… 忘れるな この世に 居てはならない 場所など 誰にも無い お前もだ 理に 戻る事を 許されたんだ この世のすべてが お前の居るべき 場所なんだ」”
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ヒトも主に選ばれるのか、そしてその悲しき宿命。ギンコと同じく、主がヒトであることは嬉しい・・・ですよね。だって自然の理の中にあるということだから。
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10巻で降幕。最後のエピソードが自然と蟲と人間とのツナガリ(共生)を感じさせてくれる。ちょっとモヤモヤが残るけど、これくらい疑問と余韻が残るくらいがいいのかも。
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ファンでありながら、出ていたことを知らなかった・・・。やっと、購入。 やっぱり、どっぷりはまってしまう。
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ずーっと気になりつつも、読んでなかったのだけど、CREAの読書特集で、宮部みゆきさんが、「短編小説のようだ」とお勧めしてたのを見て、大人買い。懐かしくて、きれいで怖くて悲しい物語たち。おすすめです。地味だけど。あと、虫なんかが苦手な人は気持ち悪いのかもしれないなあ。これを読んだ後...
ずーっと気になりつつも、読んでなかったのだけど、CREAの読書特集で、宮部みゆきさんが、「短編小説のようだ」とお勧めしてたのを見て、大人買い。懐かしくて、きれいで怖くて悲しい物語たち。おすすめです。地味だけど。あと、虫なんかが苦手な人は気持ち悪いのかもしれないなあ。これを読んだ後で夕暮れ時歩いてたら、蟲がその辺を飛んでるのが見えそうな気がした。怖いな・・・
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蟲師シリーズ全般大好きです。 和の雰囲気を纏う作品の中で、一番受け入れやすい部類。 おどろおどろしくもなく、軽くもなく、空気のようで心地よいです。 蟲が化け物としてではなく、人間と同等に「生き物」として扱われている ところが、この作品の大きな魅力になっていると思います。
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