1,800円以上の注文で送料無料

食堂かたつむり の商品レビュー

3.6

964件のお客様レビュー

  1. 5つ

    178

  2. 4つ

    321

  3. 3つ

    278

  4. 2つ

    87

  5. 1つ

    16

レビューを投稿

2022/05/29

恋人との同棲生活から、振られ、実家に戻る女の子の話。片親の母親とは仲が悪く、会いたくないと思いつつ、お金だけ貰って帰ろうとしたのだが、失敗。 唯一の得意分野の料理で生計を立てようと、村の人たちに助けてもらいつつ、頑張っていく倫子の物語。 きちんと思いやりを持って生きている、地に...

恋人との同棲生活から、振られ、実家に戻る女の子の話。片親の母親とは仲が悪く、会いたくないと思いつつ、お金だけ貰って帰ろうとしたのだが、失敗。 唯一の得意分野の料理で生計を立てようと、村の人たちに助けてもらいつつ、頑張っていく倫子の物語。 きちんと思いやりを持って生きている、地に足のついた倫子の考えは、背筋が伸びる思いになる。「ツバキ文具店」の時もそうだったが、キレイに生きるとこんなに人のためを思っていられるのかと、感心しきり。 相変わらず上品な内容で、心がピシッとなった。

Posted byブクログ

2022/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんとなあく気になっていたけど、今まで手さなかった一冊。 読み始めると、おいしそうな料理を思い浮かべながら一気に読んでしまった。 15歳の時、家を出て、都会で料理修行をしていたヒロインが、亡き祖母のぬか床以外一切合切恋人もろとも失って、母のいる故郷へ戻り、自宅の横で小さな食堂を始める話だ。更にすべてを失ったショックからか、声まで失ってしまう。そして帰ってきたは良いが、この母が一筋縄ではいかない人。そして豚のエルメス。 食べることは生きること。いろんな意味でいのちを繋いでいくこと。そんなことがぼんやり浮んで来る。読後感は良い。

Posted byブクログ

2022/05/07

みんな、濁り程度の差こそあれ、心の中を満たしているのは泥水だ。 どこかの国のお姫様にだって、本当に憶測だけれど人に言えない汚い言葉が頭をよぎる瞬間があるだろうし、牢獄で一生を過ごす死刑囚にだって、顕微鏡で何倍にも拡大しなきゃわからなくても、光に当たればキラッと輝くら宝石の欠片は存...

みんな、濁り程度の差こそあれ、心の中を満たしているのは泥水だ。 どこかの国のお姫様にだって、本当に憶測だけれど人に言えない汚い言葉が頭をよぎる瞬間があるだろうし、牢獄で一生を過ごす死刑囚にだって、顕微鏡で何倍にも拡大しなきゃわからなくても、光に当たればキラッと輝くら宝石の欠片は存在すると思う。 世の中には、個人の力だけではどうしようもないことがあることは知っている。 自分の意思で動かせることなんてほんのわずかで、ほとんどの出来事は、大河の流れに流されるまま、誰かさんの大きな手のひらの中で意志とは関係なく進行する。 人生はいいことよりも悪いことの方がずっと多くて、特に私の人生はそういう感じでらそれでもちいさな幸せ探しをしながら生きてきた。

Posted byブクログ

2022/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ツバキ文具店』が好きで小川糸さんの作品を読んでるこの頃。 ふくろう爺の正体も手紙も予想できてしまったのであんまり驚きも感動もしなかったな。 祖母に言われた「イライラしたり悲しい気持ちで作ったりしたお料理は、必ず味や盛り付けに現れますから。食事を作る時は、必ずいいことを想像して、明るく穏やかな気持ちで台所に立つの。」ってセリフは好き。本当にその通り。肝に銘じたい(笑) ただストーリーの流れでエルメスは、ひね豚で食育センター送りになってしまうところを母が譲り受けたって書いてあったのに母が死ぬ前に披露宴の食事にエルメスを出して欲しいって言うのは何かちょっと矛盾してるように感じてモヤっとしちゃったな...私の考えが甘いのかな?

Posted byブクログ

2022/04/07

ラストです泣けました。生きていくって命を繋いでいくこと。エルメスがささげた命、大事にして食の大切さを噛みしめていこう。 おかん素敵です。

Posted byブクログ

2022/02/21

大人のためのメルヘンなのかな、と感じました。 少し現実離れした部分はあるけれど、こんなふうに生きていける世界があるといいなと思える物語。 おかんのような女性、素敵だと思います。

Posted byブクログ

2022/02/20

インド人の恋人に、家財道具から何から何まで持っていかれた上に、声も出なくなってしまう主人公。 家に残されていた、祖母から受け継いだぬか床と、残された少しの財産を持って、気が合わない母の住む実家に帰ります。 実家の物置を改装し、食堂かたつむりというお店を開きます。 私...

インド人の恋人に、家財道具から何から何まで持っていかれた上に、声も出なくなってしまう主人公。 家に残されていた、祖母から受け継いだぬか床と、残された少しの財産を持って、気が合わない母の住む実家に帰ります。 実家の物置を改装し、食堂かたつむりというお店を開きます。 私たちは色々なものから命をいただいて生活している。 命をいただくからには、命への感謝を込めながら料理をし、食べていく大切さがわかりました。 エルメスには驚きましたが、これも、この物語の中では大事なものになっています。

Posted byブクログ

2022/02/01

表紙の可愛さと題名に惹かれて読みました。 まさか、ラストを読んでいて通勤帰りのバスの中で、涙が止まらなくなることになるなんて、、、 周りにいる人の大切さや、言葉では伝えられてない人の心や想い、人と人との不器用な関わり方、食べ物への感謝の気持ちを伝えてくれる本でした。 ラストを...

表紙の可愛さと題名に惹かれて読みました。 まさか、ラストを読んでいて通勤帰りのバスの中で、涙が止まらなくなることになるなんて、、、 周りにいる人の大切さや、言葉では伝えられてない人の心や想い、人と人との不器用な関わり方、食べ物への感謝の気持ちを伝えてくれる本でした。 ラストを読むタイミング、通勤前じゃなくてよかった

Posted byブクログ

2022/01/25

当たり前のことを、書いてあるけれど イメージできすぎて辛くなった。 だけど、生きるってそういうこと。

Posted byブクログ

2022/01/05

え!?デビュー作なの??? ほのぼの料理小説かと思っていたけど… うーん… まぁ泣いたな。 生きるって、食べるってそういう事だよね。 でも何かモヤっとしてる 何にモヤっとしてるかわからないけど。

Posted byブクログ