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アメリカ下層教育現場 の商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2011/04/13

著者の林壮一氏の著作を以前読んだ気がするが思い出せない。 アメリカのチャータースクールで教鞭を執るルポタージュ。困難な家庭環境にいる子供に教育を受けさせることがなんと難しいのだろう。 しかし教育を受けていないことにはまともな職にはつけない。 いま日本でもフィリピンや中国から日本...

著者の林壮一氏の著作を以前読んだ気がするが思い出せない。 アメリカのチャータースクールで教鞭を執るルポタージュ。困難な家庭環境にいる子供に教育を受けさせることがなんと難しいのだろう。 しかし教育を受けていないことにはまともな職にはつけない。 いま日本でもフィリピンや中国から日本に来る子供が増えている。私が通った公立小・中・高にも何人かいた。 日本も雇用の悪化が言われ、貧困が問題にされ始めた。 この国でもいきるためには学が必要だ。外国の子達がきちんと学を身に付けられるのだろうか。 私が出会った高校時代の外国籍の友人は、日本語を教えてくれる人がいたという。心細かった友人を助けてくれた先生を恩師と呼んでいた。 そんな人に全員が全員出会えるのだろうか。

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2011/04/08
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●内容紹介 アメリカ在住ノンフィクションライターである著者は、恩師に頼み込まれ、高校の教壇に立つことになった。担当科目は「JAPANESE CULTURE(日本文化)」。前任者は、生徒たちのあまりのレベルの低さに愕然とし、1カ月も経たないうちに逃げ出していた。そこは、市内で最も学力の低い子供たちが集まる学校だった。赴任第1日目、著者が目にした光景は、予想を遙かに超えていた。貧困、崩壊家庭と、絶望的環境のなかで希望を見出せない子供たちに、著者は全力で向かい合っていくが…。子を持つ全ての親、教育関係者必読のノンフィクション。 ●目次 第1章 体当たり ・最初の授業 ・ジョージ・フォアマンの言葉 ・浦島太郎 ・相撲 ・集中力はもって50分 ・殴れたらどんなに楽か…… ・振り出し ・しゃぼんだまと丙牛 第2章 壁 ・白人の校長 ・トラビス ・中間テスト ・実の両親と共に生活している生徒は19名中1名 ・どうしても伝えたい内容 ・ヘスース 第3章 チャレンジ ・時間がない ・ジャップ ・ある強盗殺人事件 ・授業は“生き物” ・アメリカの教育格差 ・銃 ・えひめ丸 ・国家 ・マービン・ハグラーの台詞 ・さらば教壇 ・8カ月後の再会―半数の生徒が退学 第4章 ユース・メンターリング ・教壇に立った経験を活かしたい ・BIG BROTHER & BIG SISTER ・20種類の誉め方 ・ヒスパニックの少年 ・苛めや暴力を防ぐ効果 第5章 突然の別れ ・転校 ・トレイナー・ミドルスクール ・英語が母語の生徒は24名中4名

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2011/04/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] アメリカ在住ノンフィクションライターである著者は、恩師に頼み込まれ、高校の教壇に立つことになった。 担当科目は「JAPANESE CULTURE(日本文化)」。 前任者は、生徒たちのあまりのレベルの低さに愕然とし、1カ月も経たないうちに逃げ出していた。 そこは、市内で最も学力の低い子供たちが集まる学校だった。 赴任第1日目、著者が目にした光景は、予想を遙かに超えていた。 貧困、崩壊家庭と、絶望的環境のなかで希望を見出せない子供たちに、著者は全力で向かい合っていくが…。 子を持つ全ての親、教育関係者必読のノンフィクション。 [ 目次 ] 第1章 体当たり(最初の授業 ジョージ・フォアマンの言葉 浦島太郎 相撲 集中力はもって50分 殴れたらどんなに楽か…… 振り出し しゃぼんだまと丙牛) 第2章 壁(白人の校長 トラビス 中間テスト 実の両親と共に生活している生徒は19名中1名 どうしても伝えたい内容 ヘスース) 第3章 チャレンジ(時間がない ジャップ ある強盗殺人事件 授業は“生き物” アメリカの教育格差 銃 えひめ丸 国家 マービン・ハグラーの台詞 さらば教壇 8カ月後の再会―半数の生徒が退学) 第4章 ユース・メンターリング(教壇に立った経験を活かしたい BIG BROT HER&BIG SISTER 20種類の誉め方 ヒスパニックの少年 苛めや暴力を防ぐ効果) 第5章 突然の別れ(転校 トレイナー・ミドルスクール 英語が母語の生徒は24名中4名) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/09/09

アメリカはこう、だから日本ではどうすべきなのか? 日本も近い将来こうなるんだろうな。 愛に飢えた行き場のない子はどこへ行けばいいんだろうね。

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2011/02/14

まぁまぁかなー。 アメリカの公立高校に通ったことあるけど、そこはかなり治安の良いところだったしなー。 黒人の子なんて1000人以上いる生徒の中に2人しかいなかったし。 勉強して、教養を身につけるって、本当に大切だよね。 アメリカなんて本当に学歴社会だし。 筆者の方、なんかす...

まぁまぁかなー。 アメリカの公立高校に通ったことあるけど、そこはかなり治安の良いところだったしなー。 黒人の子なんて1000人以上いる生徒の中に2人しかいなかったし。 勉強して、教養を身につけるって、本当に大切だよね。 アメリカなんて本当に学歴社会だし。 筆者の方、なんかすごいチャレンジ精神あるよなー。凄い。

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2014/02/16
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タイトルから、もっとハードな内容を想像していたけれど、分かりやすく、アメリカの教育現場の一断面を伝えている本だった。いや、登場する地域や子供達をめぐる状況は十分ハードなんだけど、著者の大上段に振りかぶらない視点と筆致のせいかな。学校、その後のボランティア活動の話も興味深かった。日本でもアメリカでも子供を見守る大人の温かい目が必要なんだと考えさせられた。

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2020/07/27

アメリカのマイノリティー差別はまだ厳然とあるのか。◆セカンドチャンスをつかむこと。◆◆2010/7/8に読んでいたのか… すっかり忘れていた。評価を1つ上げよう。

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2010/06/16

社会学関連の学術書だと思い込んでたら、熱血教師の体験記ふうで、ちょっと期待はずれ。この手のノンフィクションなら、アメリカの著者がすでに多く書いているので。教育現場の崩壊とか、政策の不備とか、もっと深いところに突っ込んでくれているとよかった。 とはいえ、日本人でこのような経験をされ...

社会学関連の学術書だと思い込んでたら、熱血教師の体験記ふうで、ちょっと期待はずれ。この手のノンフィクションなら、アメリカの著者がすでに多く書いているので。教育現場の崩壊とか、政策の不備とか、もっと深いところに突っ込んでくれているとよかった。 とはいえ、日本人でこのような経験をされる方はそういないし、それを日本人向けに日本語で伝えてくれる書物も皆無なので、そういう意味では非常に興味深い。自身や生徒たちをかなり美化しているのでは?と思われる部分もないことはないが、私自分もホームレスの人たちと接するボランティアをやっていたので、まったく異質の自分に彼らが心を開いてくれる瞬間のあの感激、というのは、共感できる。 普通、日本人には二つのタイプがある。1つは上流クラスに根付いた移民の子孫や企業から派遣された人、留学生など。彼らは「優秀な国民」という日本人のイメージにうまく乗っかり、仕事や学業に精出し、アメリカの抱える社会問題には無頓着である場合が多い。もう1つのタイプはわざわざ自分を「マイノリティーJap」と位置づけて、被差別者グループとアイデンティティを分かち合おうとする。著者は後者の傾向が強いかな。 ただ、どちらにしても、日本人というのは特殊な位置にいて、完全にグループに混ざることはできない。上流階級の日本人も、白人に混じるとコンプレックスを感じるし、マイノリティと混ざろうとする日本人も、ぎりぎりのところで相手がまったく違う世界に住んでいることを思い知らされ、壁の存在を認識する。 著者が、生徒たちを少しでも変えてやりたい、と思うのはすばらしいことだし、思うような結果が得られず逆恨みするのも理解できる。ただ、やはりどこかで線を引いて、相手のテリトリーを尊重しないと、お互いに傷つくことになるのでは?という疑問も残った。

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2010/04/24

著者のWeb連載を読んで興味を持った。 劣悪な家庭環境だから教育を受けられない。教育を受けていないから、不利な職業を強制される。そして、自身も劣悪な家庭環境しか築けない。 そんな負のスパイラルに入りこんだアメリカ社会の底辺の人々の話。 著者の心配は、日本も将来的に同じようにな...

著者のWeb連載を読んで興味を持った。 劣悪な家庭環境だから教育を受けられない。教育を受けていないから、不利な職業を強制される。そして、自身も劣悪な家庭環境しか築けない。 そんな負のスパイラルに入りこんだアメリカ社会の底辺の人々の話。 著者の心配は、日本も将来的に同じようになりそうだということ。 それなら高校無料化にも少しは意味があるのかも。

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2010/01/06

スポーツをメインに活動しているノンフィクションライター林壮一氏が初めて立った教壇は、アメリカのチャータースクール。そこは格差や貧困、家庭の崩壊などの影響もあり、高校生ながらも学力もそうだが、なにより本来身についていていいはずの倫理観や常識すら身についてはいない生徒たちの学校だった...

スポーツをメインに活動しているノンフィクションライター林壮一氏が初めて立った教壇は、アメリカのチャータースクール。そこは格差や貧困、家庭の崩壊などの影響もあり、高校生ながらも学力もそうだが、なにより本来身についていていいはずの倫理観や常識すら身についてはいない生徒たちの学校だった。ドラマなどといったフィクションではない、現実の体当たり奮闘記。そのなかで、今の日本の学校が向かっている先、そして学校というものの意義などについても深く考えさせられるのではないでしょうか。なにより自分自身、大切なものを思い返してみるのに読んでいただきたい1冊。

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