1,800円以上の注文で送料無料

空の境界(下) の商品レビュー

4

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/08/23

四年前を思わせる通り魔による殺人が再び街を震わせる。着物姿の犯人像が浮かび上がる中、式は失踪していた。四年前、織だった時の記憶のない式は街を脅かす殺人鬼をつきとめようとしていたのだ。一方、式が犯人ではないと信じる幹也は街に出廻る薬物からとある人物に行きつき、式もまた辿りついていた...

四年前を思わせる通り魔による殺人が再び街を震わせる。着物姿の犯人像が浮かび上がる中、式は失踪していた。四年前、織だった時の記憶のない式は街を脅かす殺人鬼をつきとめようとしていたのだ。一方、式が犯人ではないと信じる幹也は街に出廻る薬物からとある人物に行きつき、式もまた辿りついていたが―― ↑のあらすじには書きませなんだが前半の忘却録音も記憶と記録の考え方とか結構面白かった。でも私は近親相姦が地雷なので鮮花はあんまり好きではない。 やっぱり上・中・下っていうのはエンジンかかるまでが遅くてどうしてものろのろ読みになってしまうし死ぬだの殺すだのそういう物騒なの嫌いなのもあってさらにのろかったんだけど(でも高校生の頃に読んでたら確実にきのこにかぶれてたと思われる。高校の当時は西尾維新(というか戯言シリーズ)にかぶれてた)後半に行くにつれ面白くなっていくものなので思っていた以上に早く読めてよかった(それでも10日かかってるけど。)ずっと四年前の殺人事件も織がやってたんだと思ってたけどそれはミスリードされてたんだと今回でわかってちょっとほっとした。それも全部幹也が嫌がるからだったんだなー式は織を必死でおさえてたんだなーくそう幹也のこと好きなんだな式! わぁん! きゅんきゅんいたしました。お前ら二人で末長くしあわせにな! でも個人的には幹也側からの物語と言うかもうちょっと幹也のこと描いて欲しかったなあ…と思ったりする。普通すぎるが故に特別なんだけどでも幹也って言う程普通ってほどでもないなっていうか… 未来福音もこのあと読むけど何かあるかなーとか思ったり。それと劇場版も見ていくので何か新しいことわかればいいな。劇場版は鈴村真綾夫妻共演作なのでそういう意味でも楽しみです。

Posted byブクログ

2012/05/05

6.忘却録音、7.殺人考察(後)が収録されています。 やっぱり面白いです。 殺人考察(後)の白純vs式、白純vs幹也あたりは好きですね。 そして表題である「空の境界」で、式の正体と言うかなんというかそんなものが出てきます。 解説がちょっとうざいのが難点ですが、この人はそういう人な...

6.忘却録音、7.殺人考察(後)が収録されています。 やっぱり面白いです。 殺人考察(後)の白純vs式、白純vs幹也あたりは好きですね。 そして表題である「空の境界」で、式の正体と言うかなんというかそんなものが出てきます。 解説がちょっとうざいのが難点ですが、この人はそういう人なんでしょうね。 本編が面白かったので、まぁ、気になりませんが。

Posted byブクログ

2012/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんだかんだいっても、僕は黒桐幹也と言う普通だけど普通じゃない青年が大好きなんです。 確かに式(織)は格好良い。 でも、式は織がいなきゃならない。 織は式がいなければならない。 絶対に一緒にはなれない。 自分はそんな人格にはなりたくない。 エンディングで第三人格のシキが出てくるのは何となく予想できました。 だけど、「また、明日会えるのに」というセリフに対して黒桐は何も言えないんですよ。 明日会うのは「シキ」じゃなくて「式」だから。 彼が愛して、惚れたのは「式」であって「シキ」では無いから。 最後が本当に深いです・・・。 後一つ言わせて貰うと、黒桐も式みたいな異常者を愛せるところで、既に他の人とは少し違うと思います。

Posted byブクログ

2012/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハードボイルドな雰囲気もありつつ ミステリー的なドキドキもあり、 恋愛のトキメキまで盛り込んでありました…! 全部通して読んで一番好きになったのは鮮花かな…6章、面白かった。 一番痛快にかっこよかったのは橙子さんでしたが。 普通と異常は何なのかを考えさせられる。 読む前は、新伝奇と言われてもなんのこっちゃ? と言った感じで、挑んだのですが… 上巻の3章の終盤なんかの種明かしの辺りには ゾクゾクするほど見入ってしまったわけで…あーこりゃ面白いわーと。 章ごとに一つの出来事や事件は終わるけれど、 全部が欠かせないくらいにつながっている テンポよく読めて面白かったです。

Posted byブクログ

2012/03/19

幹也の普通であるが故の異常性。式の異常であるが故の普通の心。 その真骨頂である最終巻です。 最後までスムーズに読みきれました。

Posted byブクログ

2011/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上•中巻はあまりのめり込めませんでしたが、この下巻だけは惹き込まれるように読了を迎えました。 まず上〜中巻と比べて一人称で語られることが増え、かつ、それぞれの登場人物の考え•行動理念等の描写が増えたことが、私が惹き込まれた要因の一つかな、と。これまでも一人称の描写はありましたが、下巻ほど登場人物の感情を描いた場面は少なかったように思います。本作では「忘却録音」に登場する人物、特に鮮花、黄路さんあたりがこれまで本作に登場してきた人物と異なり、とても人間らしく感じられたことが、本作を魅力的に感じたポイントだと思っています。 これと対照的に読みづらく感じられたのが橙子と荒耶が絡んでくる場面。彼らは私たちの日常を超越した考えや思考を持って行動しているためか人間らしさが感じられなくて、まったく共感が出来ませんでした。何より、奴らの台詞はおおむね長くて冗長で退屈…中巻にあまり良い印象がないのはこれが原因かも… そして「殺人考察(後)」以降。最初はラスボス的存在である荒耶宗蓮も亡く、下巻の半分以上をどう面白く展開させられるのか懐疑的でしたが、両儀式と黒桐幹也の関係を描くにあたってはこのタイミングがベスト、というかここ以外にありえなかったと読み終えた今ではそう思います。解説では荒耶の存在をアツく語っていますが、私個人としては「空の境界」は式と黒桐の二人が物語の中核にいると思っています。 また、劇的な文章はクライマックスのこのタイミングにおいては感情をとて〜も昂らせてくれました。序盤(それも上巻冒頭)からクライマックスと同じテンションだったので、お話に入り込めていないときは「中二病?」と感じることもありました。けれど、内容にのめり込んでしまった後のこの文章はヤバイです。式が黒桐のことを回想しながら白純を迎え撃つ場面は、ハートが燃え尽きて、震えるほどヒートしそうになりましたよ。 読後感としては、クライマックスのハイボルテージと、エピローグの「空の境界」の雰囲気の落差からか、「もう終わってしまうのか…」と非常な寂寥感を覚えるくらい感動。上〜中巻は個人的に微妙でしたが、下巻は大満足な内容で、三冊まとめ買いしたことを後悔どころか、まとめ買いしたときの過去の俺を誉めてやりたい心境です。

Posted byブクログ

2011/10/31

精神、魂、肉体、両儀、太極。読んでいる最中は、こんなコメントを載せようと色々思案を巡らせていた。だが、「空の境界」を全て読み終えた今。どの位置に立って何を語ればいいのか、わからない。「空の境界」を人に解説するには、あまりにも自分は技量不足で情けない。ただ一つ解説できるのは、ルビの...

精神、魂、肉体、両儀、太極。読んでいる最中は、こんなコメントを載せようと色々思案を巡らせていた。だが、「空の境界」を全て読み終えた今。どの位置に立って何を語ればいいのか、わからない。「空の境界」を人に解説するには、あまりにも自分は技量不足で情けない。ただ一つ解説できるのは、ルビの振り方がおもしろい。しかし、読み終えるのに3週間かかってしまった。そして、それだけ貴重な読書体験だった。同人作品の空の境界/未来福音と未来雑音も読破。

Posted byブクログ

2011/10/22

殺人考察(後)。式がユメを手に入れることができて本当に良かった。自分の2つの人格を受け入れて生きること、幹也と一緒にいたいと思うこと、様々な事件を通して確実にそれらを自覚できるようになった。これまで、式は幹也といることを欲しながらもあきらめていたので、ラストの全てが終わり帰路に着...

殺人考察(後)。式がユメを手に入れることができて本当に良かった。自分の2つの人格を受け入れて生きること、幹也と一緒にいたいと思うこと、様々な事件を通して確実にそれらを自覚できるようになった。これまで、式は幹也といることを欲しながらもあきらめていたので、ラストの全てが終わり帰路に着く二人の会話には心が温かくなりました。式の素直になるところなんかかわいくて本当に幸せそうです。締めの「これで私の物語はおしまいだ」の一文はとてもお気に入りです、なんか式らしいなと思って。

Posted byブクログ

2011/10/09

2011/10/09読了 もはや哲学ではないのか…?人の精神と肉体、認知と全ての根源、「神」かはたまた「虚無」が至る場所、そんな存在を追い求め、問い、考察したり、投げ出したり、それ関係なしに無条件で愛したり。 アクションはものの数秒に過ぎず、式の内包する神がかっさらっていった。...

2011/10/09読了 もはや哲学ではないのか…?人の精神と肉体、認知と全ての根源、「神」かはたまた「虚無」が至る場所、そんな存在を追い求め、問い、考察したり、投げ出したり、それ関係なしに無条件で愛したり。 アクションはものの数秒に過ぎず、式の内包する神がかっさらっていった。そんな感じ。 でも、珍しく黒桐にデレた式は、とりあえずとにかく可愛いのであった。

Posted byブクログ

2011/09/20

新書版で一度読んだが、文庫も買ったので読み直す! やっぱおもしろかったわ― 昔読んだ時より理解できた。 いろいろ成長したんだ←

Posted byブクログ