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強風、紫電、紫電改 の商品レビュー

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2016/08/27

新版世界の傑作機として強風・紫電・紫電改は2冊目。鳥飼鶴雄氏の解説が深い。層流翼の翼型変更はあまり知られていない事項だが、これは氏が富士重工時代に内藤子生氏から直接聞いたものだと分かる。 自動空戦フラップについて原理と機構はこの本がたぶん世界一詳しい。原理はだいたい分かったけど...

新版世界の傑作機として強風・紫電・紫電改は2冊目。鳥飼鶴雄氏の解説が深い。層流翼の翼型変更はあまり知られていない事項だが、これは氏が富士重工時代に内藤子生氏から直接聞いたものだと分かる。 自動空戦フラップについて原理と機構はこの本がたぶん世界一詳しい。原理はだいたい分かったけど水銀を使ったアナログ制御装置の機構はまだよく理解できていない。 改めて読み直したところ、強風は当時としては高翼面荷重(150kg/m2)という思い切った設計と知る(重戦の鍾馗が開発時それぐらい)。であれば、飛行中の迎角が相対的に大きくなるので、主翼の取り付け角が4°と大きめにされたのが理解できる。 翼型とこの大きい取り付け角が、中翼にもかかわらずフィレットが必要になった理由となるわけだが(取り付け角については当方の推測。紫電改の大きいフィレットが取り付け角のせいだというのはいつかの航空ファンで読んだ考察)。

Posted byブクログ