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人生を「半分」降りる の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2024/07/14

ここのところ中島義道づいている。心身が中島義道の言葉を求めているようだ。 本書で同氏が言う、人生を半分降りる、ことになるのかは分からないが、 思っていないことは言わない 自分にとって大切ではない仕事はできるだけ断る 会合や懇親会、飲み会は厳選する など、できる範囲でやっていこ...

ここのところ中島義道づいている。心身が中島義道の言葉を求めているようだ。 本書で同氏が言う、人生を半分降りる、ことになるのかは分からないが、 思っていないことは言わない 自分にとって大切ではない仕事はできるだけ断る 会合や懇親会、飲み会は厳選する など、できる範囲でやっていこうと思う。本当にしたいことのために。

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2024/03/30

著者が、表面的な考え方や人を徹底的に嫌悪しているのが伝わってくる。生きるために必要最低限の仕事や交流は続けても、世の中に必要とされていることや求められていることを可能な限り排除していこうという提案はとても新鮮だった。私も、生きることの意味や価値に真剣に向き合うほどそれが何の根拠も...

著者が、表面的な考え方や人を徹底的に嫌悪しているのが伝わってくる。生きるために必要最低限の仕事や交流は続けても、世の中に必要とされていることや求められていることを可能な限り排除していこうという提案はとても新鮮だった。私も、生きることの意味や価値に真剣に向き合うほどそれが何の根拠もない偽善的で軽薄な仮ものに思えてしまう感覚は何だか理解できる気がする。また、何かしら社会を良くしてから(大勢の人の役に立ってから)死にたいと思っていたが、その奥底には自分という存在が消滅することを拒絶するがための自己欺瞞なのかもしれないという考えが頭をよぎった。私は人生に失望する気にはならないし、半隠居をするつもりもないが、時には著者のような視点で批判的に自分の価値観を見直したい。

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2024/02/14

中島義道が描く人間模様(大学の教授連や家族たち、あるいはカントやニーチェの人間像)はどこか筒井康隆『文学部唯野教授』的な俗物の見本市のようで、そして中島義道という人だって半隠遁生活を薦めるわりに立派な・生粋の俗物である。いや、ぼくだってそんなことを言い出せば隠遁なんてできるわけも...

中島義道が描く人間模様(大学の教授連や家族たち、あるいはカントやニーチェの人間像)はどこか筒井康隆『文学部唯野教授』的な俗物の見本市のようで、そして中島義道という人だって半隠遁生活を薦めるわりに立派な・生粋の俗物である。いや、ぼくだってそんなことを言い出せば隠遁なんてできるわけもないのにこんな本をしゃぶるように読んで癒されるのだから「オマエモナー」なのだけれど、中島義道の書くものの底力とはそんな感じで聖人君子や完璧超人になることをあきらめて底知れない俗を生きることを残酷に、かつ優しく諭してくれることにある

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2023/08/15

感想 したくないことをしない。例え嫌われても自分を貫く。そのために他者に依存しない自己を確立しなくてはいけない。まずはそこから始める。

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2022/12/21

中島さんの言うマイノリティの母数は少しずつ増えてきていると思ったりした 「会いたいですねー」「そうですねー、そろそろ会いたいです」のようなどうでも良い社交辞令に反吐が出たり、飲み会では必ず笑いを含めた話を順々にしなければならないことに寒気がするなどに首がもげるほど納得する一方、「...

中島さんの言うマイノリティの母数は少しずつ増えてきていると思ったりした 「会いたいですねー」「そうですねー、そろそろ会いたいです」のようなどうでも良い社交辞令に反吐が出たり、飲み会では必ず笑いを含めた話を順々にしなければならないことに寒気がするなどに首がもげるほど納得する一方、「こういう考え方の人がいるんだなあ。俺だけだと思った。」と安心する自分がいた。 最低限の仕事(人生の中でどうでも良い粗末なこと)をやり、必要以上には絶対やらない。 引用の用い方が上手で面白かった。 ここ最近読んだ本の中で一番刺さった

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2022/12/07

シンプルに考えて、リラックスして生きていけることを、究極に考えられる良書。 人は歳を重ねるごとに、半分降りることを、自覚していけたら、優しくなれるかも

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2022/10/27

人生を「半分」降りる為には…… 本著は人生を「半分」降りる為のハウツー本ではなく、あくまでも"50歳"の中島義道の脳内を「半隠遁」をベースにオムニバス形式に念写したかのような内容であった。 本文の形式は、章ごとに複数のキーセンテンスが存在し、それについての...

人生を「半分」降りる為には…… 本著は人生を「半分」降りる為のハウツー本ではなく、あくまでも"50歳"の中島義道の脳内を「半隠遁」をベースにオムニバス形式に念写したかのような内容であった。 本文の形式は、章ごとに複数のキーセンテンスが存在し、それについてのエッセイとしてずんずん進んでゆく。その時には"「半分」降りる"に一切の関係がないように思えるような内容でも、章を読み進めると点と点が繋がるように共通項が見えてくる。このような形式にある種のカタルシスを見出すことができた。

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2022/08/12

すべき事ではなくて、しなくていいことから考えるのは単純だけど忙しい毎日の中でポコっと空いた時間の使い方としては大きく抜けていたような気がする。正直自分がいない状態を考えた時に社会活動として回りづらくなることがあっても、回らなくなることは絶対にない。だからやっぱりやらなくても良いこ...

すべき事ではなくて、しなくていいことから考えるのは単純だけど忙しい毎日の中でポコっと空いた時間の使い方としては大きく抜けていたような気がする。正直自分がいない状態を考えた時に社会活動として回りづらくなることがあっても、回らなくなることは絶対にない。だからやっぱりやらなくても良いことの精度を日々上げていきながら、気がついたら隠居してる、というか、え、隠居してたの?くらいの状況にこれからの人生持っていきたいと思う。 もう一段上の話をしている哲学書ってないのかなぁ。心の支えにしたい。

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2022/08/11

自分の1日の3分の2を自分のために持っていない者は奴隷。 死について考え、これまでの人生についてとことん考える

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2021/06/21

エレファントカシマシの遁生の歌詞の意味、この本を読んだ後にやっと理解できつつあるかもしれない。 今までの自分にない考えや気づきがあったページの角を折りながら読んだけど、半分以上折ってた。1ページの上下で折ってるページもある。 もはや折る意味が分からなくなるくらい、まるまる一冊今ま...

エレファントカシマシの遁生の歌詞の意味、この本を読んだ後にやっと理解できつつあるかもしれない。 今までの自分にない考えや気づきがあったページの角を折りながら読んだけど、半分以上折ってた。1ページの上下で折ってるページもある。 もはや折る意味が分からなくなるくらい、まるまる一冊今までの自分にない考え方だらけ。いますぐ半隠遁できる年齢ではないのかなと思う一方で、少しずつこつこつ小隠遁を重ねていきたい(そんなことが可能かは頭で考えても分からないのでまず実践していきます)。

Posted byブクログ