男の作法 の商品レビュー
書かれたのが随分前なので、中には今こんなこと書いちゃったら炎上しちゃうぞ、って事もあるんだけど、カッコいい大人になる為の心構えが書かれてます。 謙虚に、寛容に、気配りを怠らず、いざという時 集中して事にあたる。 そんな大人に僕もなりたい。 剣客商売、読んでみようかな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
一見、粋な男の生き様が書かれているのかと思いきや、むしろその点については等身大とか分相応を良しとしている。 男を磨く根本は、てめえの考えで生きていたんじゃ駄目。自分も、世の中に出来る限りはむくいなくてはならない。これは、どう生きるかということを考えるにあたって非常に重要な要件だと感じる。
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いろんなところで勧められてる池波正太郎のエッセイ。 こだわりを持ってる男は面白い。 刺身の食べ方、天ぷらの食べ方など、ウンチクではない「作法」に納得。 昭和の男のエスプリ!
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30年以上前(昭和56年)に出版された、男のしての生き方を池波正太郎氏が述べた本。 まえがきによると「かつては『男の常識』とされていたこと」であり「現代(S56年)の男たちには実行不可能」であることだそうで、 つまり2015年の現代の男たちには想像もつかないほど実行不可能というこ...
30年以上前(昭和56年)に出版された、男のしての生き方を池波正太郎氏が述べた本。 まえがきによると「かつては『男の常識』とされていたこと」であり「現代(S56年)の男たちには実行不可能」であることだそうで、 つまり2015年の現代の男たちには想像もつかないほど実行不可能ということになるのですが、 とはいえ過去の男たちの立居振舞いにはやはり学ぶべきものがあります。 ごはんの食べ方(鮨、天ぷら、肉、酒)を軸に、様々な場面での男としての在り方を池波氏が述べていく、というスタイルで進んでいく。 今でも通用する話もあれば、さすがに今の時代では使えないなぁという話もあったり様々だが、一定の学びがある。 また酒の項で「昔はハイボールだった。最近の子は飲まない」という話があり、時代は巡るのだなぁとも思った(今は若い人のほうがハイボール飲みますよね) 時代は変わっていくものでしょうが、かっこいい男として後世に背中を見せられるよう、日々研鑽していきたいものです。 以下メモ。 ・何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、自分ではわからないことを教えられる。それが旅の理由の一つ。 ・自分がどういうものと主張したいのかで服装をととのえる ・チップを出す ・他のことにも気が回る女か、で判断する。男も同じ。気遣い。 ・大きな邸宅に住む人は、大きな邸宅に住む人なりの生活をしなくてはならない。一度そっちに行くと、庶民感覚がどんどん薄れていく ・月に1回でもいいので、本当にうまいものを食べに行く ・自分の周りにあるすべてのものが、自分をみがくための「みがき砂」
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池波正太郎先生が、読者に向けて男の生き方を語る。 その話題は外食の作法、洋装から家の建築に至るまで幅広い。 心に残ったのは、組織の切り盛りについて語られた下り。 人間は矛盾に満ちた存在とした上で、 その人間で構成された組織を運営するには理屈や論理で全てを処理するのは難しく、 理屈...
池波正太郎先生が、読者に向けて男の生き方を語る。 その話題は外食の作法、洋装から家の建築に至るまで幅広い。 心に残ったのは、組織の切り盛りについて語られた下り。 人間は矛盾に満ちた存在とした上で、 その人間で構成された組織を運営するには理屈や論理で全てを処理するのは難しく、 理屈の対にある「融通」とのバランスが大切だと説いている。 草枕の冒頭、「智に働けば角が立つ、情に棹差せば流される」と同じ事か。 男を磨くには、自由になる一定の小遣いが必要だと何度か書かれている。 貧すれば鈍するとはよく言ったもので、作法をわきまえた男が減るのも道理だろう。
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社会人になる準備期間のこの時期に この本に出会えたことにすごく感謝。 男とはこうあるべきだ。 時代背景は異なるが現代の私たちに 通ずる箇所は多々あった。 食事に始まり旅や装いや結婚について 端的に述べられており読みやすい。 今回得た情報を現代の生活に どう落とし込むかが男の腕...
社会人になる準備期間のこの時期に この本に出会えたことにすごく感謝。 男とはこうあるべきだ。 時代背景は異なるが現代の私たちに 通ずる箇所は多々あった。 食事に始まり旅や装いや結婚について 端的に述べられており読みやすい。 今回得た情報を現代の生活に どう落とし込むかが男の腕の見せ所。
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池波正太郎の本が家にあったので読んでみました。 歴史小説ではなく、作法についてまとめたエッセイのような作品。 インタビュー形式のような構成になっています。 1981年の作品ということで、これも同い年の作品です。 男の作法というタイトルですが、昭和以前の男の作法といった...
池波正太郎の本が家にあったので読んでみました。 歴史小説ではなく、作法についてまとめたエッセイのような作品。 インタビュー形式のような構成になっています。 1981年の作品ということで、これも同い年の作品です。 男の作法というタイトルですが、昭和以前の男の作法といったほうが 今となっては的を得る感じになると思います。 寿司、そば、天ぷら、ウナギの食べ方や、ビールの飲み方や 服、靴、時計、ネクタイ、などのたしなみ方、 妻、姑との付き合い方など筆者の経験から得たノウハウや知識を 披露しています。 今でも通じるものもたくさんあります。 テーマが多岐に渡り、話もどんどん展開するので 飽きの来ない内容です。 全体的に古臭い手法、どうでもよいと感じる人もいるかもしれませんが、 このあたりが、従来の日本人の「粋」なのかもしれません。
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面白かった。著者みたく粋な男性に憧れる。 特に時間の活用については興味深く読んだ。 余裕をもって生きる=時間の余裕を絶えずつくっておくことだと著者は説く。 まずは買い物においてチマチマ買いを辞めて、まとめ買いに転じたい。
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◼︎寿司の食べ方から、死ぬことと生きることについて ◼︎昭和を最初から最後まで生きた池波さんの語る生き方
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大作家センセイがご自身の流儀を語る。世の中にはしゃべりたがりな男がわりと多いというのが最近の持論なんだけど、池波センセイもようしゃべる。聞き手がのせ上手なのかもしれないけど。 旅でもみやげは買わないと言いつつ、でもつき合いもあるし、買わざるをえない場合もある……って、そういうつき...
大作家センセイがご自身の流儀を語る。世の中にはしゃべりたがりな男がわりと多いというのが最近の持論なんだけど、池波センセイもようしゃべる。聞き手がのせ上手なのかもしれないけど。 旅でもみやげは買わないと言いつつ、でもつき合いもあるし、買わざるをえない場合もある……って、そういうつき合いも無視して買わないことを「旅でもみやげは買わない」と言うんじゃないの? それで、初めてのパリでそのつき合いのみやげのために、ありったけのスカーフと財布を並べてもらって40分で買うのを済ませたって……男の作法ってそんなもんなの? とまあ、ことほどさような感じのことが語られている本。日記をつけているから、妻に献立の相談をされてもすぐ「答えてやることができる」とか、妻や母、義母など女性に対する態度がえらそうなのも馴染まない。そこに旧態的な男女の役割分担の妙が成立していたのかもしれないけど、今の時代は通じないだろう。 一方で、1980年代にあるべき流儀として成立していたことも、21世紀の社会では受け入れられなかったり、ないがしろにされ、成立しにくくなってしまっていることもある。すし屋での粋な作法とか、店員への応対とか、余裕やあそびが失われたという感じだろうか。1980年代なんて、きのうのことのようだが、それでも30年間で社会は憂いたくなる方向へ変わりもしたんだな。
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