カウンセリングで何ができるか の商品レビュー

信田さよ子【著】

2019/03/05

素晴らしかった。著者は原宿カウンセリングセンターを運営する臨床心理士で、特にDVや家族関係の分野で知られている。どのような信念で、また、どのような方法でカウンセリングを行っているのかが、ズシンと伝わってきた。

2018/06/29

読んでよかったと思う。
なにが、とかうまく言えないけど
机上のこころを扱うのではなく、
カウンセリングで扱うことは
現実世界とつながっているということを意識できたところ。
こころの問題のさらに奥にある加害・被害という関係も
明らかにして現実の世界に問いかけていけること。
カウンセリングは、生きて形を変えていく関係性を扱うものでもあると感じた。

2016/06/25

きっと厳しい先生なんだろうなあと思う。
語りが的確で目からウロコの情報もたくさん掲載。
先生の本をもっと読んでみたいと思った。
・過去のつらい経験を繰り返し話し、文脈化し、外在化すると、自分がその経験に圧倒されない存在になる
・カウンセリングを受けている人は、いろいろな問題を抱えてより傷つきやすくなっている。そこには競争も生まれる。

2012/05/19

ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞにおける質問を重要性を再確認させられ、ハットしたり反省したり初心に返らせてくれる一冊でした。
受容や共感・・・そういったものももちろん大切ですが、それ以上に、聞いて問題を明確して行く過程は、質問そのものであり、その過程でクライエントが自己洞察を深めて行くという基本、起こっていることを浮かび上がらせ客観的にそこに置く！。
そんな感じを生み出せるような、聴き方！、
多分私はこれからずっと勉強しなければならないと思いました。

2010/11/15

独立開業されているカウンセラーの方が、結果を出すためにどんなアプローチをされているかの実践の紹介のある本でした。

一番困っている人をターゲットにして援助する。

学校現場だと、一番困っているのは担任の先生というケースがあるのですが、
不登校で、連絡もとれず、訪問しても会えないケースでは、どんなアプローチが可能なのかなと考え込んでしまいました。

答えは簡単には見つからないけれど、逃げずに向き合うことが一番大切なことなのかな、と思いました。

気持ちがひきしまる思いのする一冊でした。