「理系」という生き方(2) の商品レビュー
刊行は2007年。理系と文系の壁がなぜなくならないのかという題目で、新聞社が理系出身者のキャリアを聞いて回るという企画で書いた本。 恐らく結構な人に同じ質問をしたインタビューをまとめた結果だろうか。各人のキャリア紹介を1人2ページで掲載しただけに終わり、表面的なまとめで終わらせ、...
刊行は2007年。理系と文系の壁がなぜなくならないのかという題目で、新聞社が理系出身者のキャリアを聞いて回るという企画で書いた本。 恐らく結構な人に同じ質問をしたインタビューをまとめた結果だろうか。各人のキャリア紹介を1人2ページで掲載しただけに終わり、表面的なまとめで終わらせ、問いへの本質な答えには至らなかった印象。もどかしさが残る。
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いかにも新聞記者が書いたような、当たり障りのない主張を稚拙な論理でまとめた悪書。 理系:論理的、文系:直観的というステレオタイプの元、 1.理系の社会進出 2.文理の垣根の撤廃 という主張を都合の良いデータ、インタビューを用いて展開する。 学問の現場にいる私の印象では、文理ともに...
いかにも新聞記者が書いたような、当たり障りのない主張を稚拙な論理でまとめた悪書。 理系:論理的、文系:直観的というステレオタイプの元、 1.理系の社会進出 2.文理の垣根の撤廃 という主張を都合の良いデータ、インタビューを用いて展開する。 学問の現場にいる私の印象では、文理ともに論理的な人は論理的。使っている言語と対象が異なっているだけ。 そもそもこういった話をする前には文系、理系の定義を最初に明確にすべきであるが、特に述べられていない。 理系離れの解決には教育が大事ということだけは同意する。
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http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2759268
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日本では、理系と文系の選択を高校でしなければならない。これは受験に有利だからだ。その結果、大人の科学知識は欠如し、日本企業の技術力は低下している。給与、待遇が有利だと文系職種を選んだ理系卒業者は、文系カルチャーの企業社会のなかで、どう生きるのか。科学の意味を問う。 研究室お先輩...
日本では、理系と文系の選択を高校でしなければならない。これは受験に有利だからだ。その結果、大人の科学知識は欠如し、日本企業の技術力は低下している。給与、待遇が有利だと文系職種を選んだ理系卒業者は、文系カルチャーの企業社会のなかで、どう生きるのか。科学の意味を問う。 研究室お先輩が置いていった本。これは高校教育に対する警笛という印象が強い。母校では文理分けられるのが三年生の頃で一年二年の間に現代社会・地理・日本史・世界史、生物・化学・物理、数学Cを全部やった。当時は受験に使わないし……と適当に済ませてた部分が多分にあったのだが、なんやかんや受験に使わない勉強も大事だと気付いたのは大学入ってから。受験一辺倒ではない教育にするのも大事だけれども、何故幅広い知識が大事なのかという教育が(記憶が正しければ)行われなかったので、それも中高で教えるべきだと思った。
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大学受験、就活、企業などの様々な場面での理系、文系の区別が生む問題点を非常に広い角度から捉え、問題提起している一冊。 大学に問題もあるけれど、中学、高校での教育制度にはやはり改善の余地があると思います。 理系であれ、文系であれ、知識の偏りは社会に歪みを生むことは間違いない。
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世界史問題等の未履修問題で自分の高校を振り返ってみると、理科総合の読み替えをやっていました。正直にいうと教科書見る限り、中学時代に知っていたり他の科目のコピペがほとんどのつまらない内容だったので別に高校に文句はないのですが。あんな内容の教科書を作るような教育をなんとかしてくれるこ...
世界史問題等の未履修問題で自分の高校を振り返ってみると、理科総合の読み替えをやっていました。正直にいうと教科書見る限り、中学時代に知っていたり他の科目のコピペがほとんどのつまらない内容だったので別に高校に文句はないのですが。あんな内容の教科書を作るような教育をなんとかしてくれることを期待します。
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理系白書の第二弾。 主に中高での理科教育や、博士課程・ポスドク問題について。 今作は「学生でも買いやすいように文庫で出した」そうだが、文庫で出したせいで図書館に無くて買う羽目になったのですよ。。。 理系な人はこのシリーズは必読ですな。
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前作を読んでからかなりの時間が経過してしあっているため、前作との比較はやりにくいけれど、確か前作は理系研究者たちの現状に焦点を当てていて、今回は文理分け教育の弊害について焦点を当てている・・といいたいところだけど、けっこう前作と内容はかぶっている気がするし、特に何かが進展したわけ...
前作を読んでからかなりの時間が経過してしあっているため、前作との比較はやりにくいけれど、確か前作は理系研究者たちの現状に焦点を当てていて、今回は文理分け教育の弊害について焦点を当てている・・といいたいところだけど、けっこう前作と内容はかぶっている気がするし、特に何かが進展したわけでもないし、前作よりは内容がちょっと薄くなってしまっているようにも思える。でも、面白いことには変わらない。このままの教育方法では日本は育たないと思うし、経済協力開発機構の調査の結果の、日本の正答率の低さにはショックを受けた。私も理数が苦手で諦めてしまったくちなので、逃げてしまった過去の自分を思い出したり、そして今の自分の理数分野の知識の無さを再確認してしまったり。この本を、日本の現状を、大学受験を迎える前の学生たちに知ってほしいと思える。
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本書は高校の文理選択の功罪から始まる。文系人間、理系人間に完璧に分けることが弊害をもたらしていることから述べられ、文から理へ、理から文への転身が難しい硬直した制度も問題視する。文理どちらの教養も身につけた人達の活躍も語られている。バブルの頃の就職が理系にとって(給料面から)厳しい...
本書は高校の文理選択の功罪から始まる。文系人間、理系人間に完璧に分けることが弊害をもたらしていることから述べられ、文から理へ、理から文への転身が難しい硬直した制度も問題視する。文理どちらの教養も身につけた人達の活躍も語られている。バブルの頃の就職が理系にとって(給料面から)厳しいことから、理系人間の文系会社への就職傾向が高まった。しかし、理系としての素養が会社経営にも生きてきている。結局は両刀使いがよいのだ。科学技術立国の日本を憂える理科離れから、理数系に対する教育政策がいろいろ施行されている。つまるところ、後手後手なんだな。また揺れ戻りが起こる・・・そんな気がする。
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「理系白書」が、理系の不遇を書いた本であるのに対して、こちらは、高校から文理分けする事による文理の溝をクローズアップした上で、理系が文系就職する場合や、博士がどのように過ごしているか等をまとめている。 記事のまとめであるので、非常にすっきりしており、資料も充実しているので、ま...
「理系白書」が、理系の不遇を書いた本であるのに対して、こちらは、高校から文理分けする事による文理の溝をクローズアップした上で、理系が文系就職する場合や、博士がどのように過ごしているか等をまとめている。 記事のまとめであるので、非常にすっきりしており、資料も充実しているので、まぁ読んでも損はないかと。
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