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ブラッドハーレーの馬車 の商品レビュー

3.7

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2018/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鬱になる漫画としてネットのまとめに列挙されていたうちの1つ。以前から読みたいと思っていたもののなかなか読めずにいたところ、アプリで読めるようになっていたので嬉々として読み始めましたが、壮絶‥。 画力もさることながら、具体的なシーンを描かず、こういうことがあったのだろうなと読者に悟らせるような描き方がとても秀逸。 いくつかの短編からなる一冊で、わたしの理解力が乏しかったことと、アプリで読んだので時間が経っていたこともあり、最後の「馬車と飛行船」あたりはもう誰が誰だったのか、、笑 でも内容は本当に面白かった。 佐村先生のファンになりました読めてよかった。 房での親友との再会、自分の娘が羊として連れてこられた男の話、、

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2018/03/06

行為そのものを描かず読者に想像させる構図。 胸糞エログロジャンルに入りそうなところを、オブラートに包むテクニックがすごい。 少女側だけでなく、看守や囚人目線での話もあり、それぞれの話が重く切ない。 囚人のあのストーリーには泣いた。 フィクションなのに実話みたいで、こんな苦しい...

行為そのものを描かず読者に想像させる構図。 胸糞エログロジャンルに入りそうなところを、オブラートに包むテクニックがすごい。 少女側だけでなく、看守や囚人目線での話もあり、それぞれの話が重く切ない。 囚人のあのストーリーには泣いた。 フィクションなのに実話みたいで、こんな苦しい漫画見るのをやめたいと思いながらも、救いがほしくて最後まで読んでしまった。 序盤がひどくハードな内容だが、徐々に抑えめになっている。

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2017/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

救われない話だ。 期待は報われず失意に変わる。 希望は裏切られる為に存在する。 特に印象的なのは第二話「友達」。 少女が刑務所で再会したのは孤児院時代の親友。 囚人たちに日毎陵辱され生き地獄を味わいながらも、不遇な少女は壁越しの友に慰めを得て、「一週間生き延びれば再び馬車が迎えに来る」と信じて待つのだが…… 彼女が聞いた友の声の正体はなんだったのか。 絶望の淵の妄想か、 苦境の友を救わんとした天の声か。 けれども他の少女より多く生き延びた事で彼女が体験したものは更なる生き地獄と想像を絶する苦痛。だとすれば少女のもとへ舞い降りた救済の声は、ドレスを引き裂かれた友の復讐だったのか……。 悲哀、絶望、慟哭、戦慄。 読後、鬱屈した想いが残る。 残虐の一言では片付けられない。 単なる悪趣味ではない。 この作品に何らかの救いを期待して読んだ者が激しいショックを受けるのもわかる。 けれども、真実における救いなんてものはそうそうない。 善良な者が必ずしも報われ幸せになるとは限らないのが現実。 悲劇のはてに必ず救いが訪れるというのは虚構の上に成り立つご都合主義、 「そうあってほしい」と願う読者の勝手な思い込みに過ぎない。 勧善懲悪のカタルシスが得られぬ虚構もまた存在する。 この作品における孤児の少女が象徴する弱者は、権威ある者が提唱する社会秩序を守る為の「生贄」として犠牲になる。 それこそが虚構の裏にひそむ、誰もが目を背けたがる現実の一面ではないか。 私達が卑劣にも目を閉じて背けて無かったことにしたがるそれこそ、真実の一旦ではないか。 少女達を襲う運命は確かに酷い。 だが、現実の方がもっと酷い。

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2017/01/05

悲惨極まりない話。本来なら沙村作品は全て★5つなのだが、あまりに救いようのない話だったので★マイナス1とさせていただきました。

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2015/12/08

沙村広明は天才だ!!と感じました。僕は波よ聞いてくれしかまだ読んでなかったですが、このような過酷な環境で生きる女性を描くのも上手いのだなと感じました。波よ聞いてくれとは打って変わって暗く希望の見えない作品ではありますが、本当に女性の描き方がとても上手いなとただただ関心させられます...

沙村広明は天才だ!!と感じました。僕は波よ聞いてくれしかまだ読んでなかったですが、このような過酷な環境で生きる女性を描くのも上手いのだなと感じました。波よ聞いてくれとは打って変わって暗く希望の見えない作品ではありますが、本当に女性の描き方がとても上手いなとただただ関心させられます。馬車で連れてかれた女の子がどうなるのか想像させるようなラストもとても良いなと感じました。

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2015/06/22

この作家さんのこの手の漫画は、胸クソの悪さがなかなか突き抜けてる。なのにいつも本を手にしてしまう。 そして、嫌いじゃない不思議。

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2015/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

救いのなさ、やるせなさが狂おしく残る作品。 もっと美しい魂を持っていれば歌劇団に入れたのに、のところの心の動きが切ない。 最初の2話のトーンで通せばよかったのに、なぜラストで贖罪にもっていったのか謎。蛇足だと思う。

Posted byブクログ

2015/01/10

またきました。最高に最低な漫画。カワイイ女の子達がことごとくレイプされ続け死に、それでも生きようともがいたり、それをなんとかしようとして悲惨な末路をたどる人、などなど……気分が悪くなることうけあいですが、そのぶん結末が神々しい。いい漫画。

Posted byブクログ

2014/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

"赤毛のアン"版"ソドムの百二十日"っていうかんじの短編集。 あとがきに、 [引用]三年程前アン・ブックスにはまり、編集長に「赤毛のアンみたいな漫画にします!」と宣言して始めたこの漫画。 (中略) というか実のところ、最初は「エロい漫画にしよう」と心掛けたつもりが途中からどんどんエロシーンがなくなっていき、最終的には何がしたかったのか自分でも、もはやわからなくなってしまいました。[/引用] って書かれてたけど。 ほんとに、なにがしたくてこの話を描いたんだろー、っていうのが最大のギモンだった。 ストーリーについての突っ込みじゃなくて、このストーリーになんで『赤毛のアン』をからめたの?って、この必然性がぜんぜんわかんなかった。 アンを好きになった人が、アンとエロを結びつける感覚もピンとこないんだけど、アンをえっち的な二次創作にしたわけでもなくて、あのアンの世界を使ってこんなオリジナルな作品を描きたがる感覚が、アンファンのひとりとして理解し難かったなー。 アンを貶めてるよね、としか思えなかった。 「なぜこれが書かれたんだろー」 って、ものすごいフシギな読後感が強烈に残った作品は、これで2作目。 もうひとつは、ジャック・ケッチャムが書いた小説、『隣の家の少女』。 『ソドムの百二十日』もものすごい陰惨なグロい話だったけど、あれはかんぜんに「変態小説」として読める。 でもこの漫画は変態になりきれなくて、「良心」でオチつけてるよね。 この「良心」は作者の良心なのかな。 変態になりきれない作品だからこそ、アンのキャラクターを使ったことがものすごい解せない読後感でモヤモヤした。 その設定がなければ、ストーリーだけならもっとおもしろく読めたと思う。 あとでもう少しブログで感想書くつもり。

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2014/08/28

沙村作品三作め。かなり期待しましたが、わりとあっさりした感じでした。救いようのない内容だからこそ、なのかも。短編が連なっているので、残酷さが中和された感じ。だいたい、それほどひどいシーンはありませんでした。また、ストーリーのつながりもあんまりなくて、肩透かしくらった感じです。うー...

沙村作品三作め。かなり期待しましたが、わりとあっさりした感じでした。救いようのない内容だからこそ、なのかも。短編が連なっているので、残酷さが中和された感じ。だいたい、それほどひどいシーンはありませんでした。また、ストーリーのつながりもあんまりなくて、肩透かしくらった感じです。うーん、大作から遡ったせいなのか、物足りなさを感じたのは異常?

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