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ハイデガー の商品レビュー

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2025/11/10

現在の自分は目的と手段(道具)の連鎖の中に代替可能な存在としてあり本来の姿ではない。過去を見ても、自分はいつの間にかこの世に存在していたので確かなところがわからない。将来を見ると、死の瞬間に自分は完成するが完成した瞬間に存在がなくなる。現在過去未来のどの時点においても確かな私とい...

現在の自分は目的と手段(道具)の連鎖の中に代替可能な存在としてあり本来の姿ではない。過去を見ても、自分はいつの間にかこの世に存在していたので確かなところがわからない。将来を見ると、死の瞬間に自分は完成するが完成した瞬間に存在がなくなる。現在過去未来のどの時点においても確かな私というものはない。それはわれわれに不安を感じさせる、不気味な存在である… と言った趣旨。 「確固たる私が無い」に不安を覚える、という結論がいかにも西洋哲学。「確固たる我が無い」ことに至る「無我」を境地とする東洋哲学との分かりやすい対比が可能。 また、現実世界を目的-手段(道具)の連関としている部分もとても西洋哲学的で面白い。東洋哲学であれば、手段即目的、目的即手段、手段不異目的、目的不異手段いったところか。 ハイデガーの苦しみは、東洋哲学で乗り越えられそう。

Posted byブクログ

2023/09/30

とてもわかりやすい。 が、結局のところ、存在とは何か?ということを知ろうとしたハイデガーの試みは達成されておらず、「存在とは何か」ということは未だわかっていない、ということがわかった。

Posted byブクログ

2011/05/10

ハイデガーの訳書を読む前に存在論を復習する意味で読了。 人間は例外なく死に向かう存在であり、死を迎えた瞬間に存在を失うが死により完全な存在になる。・・・ つまり如何に生きるかを考えさせる。 芸術の存在についても興味深かった。

Posted byブクログ