仏果を得ず の商品レビュー
文楽とか義太夫とか、古典芸能はとっつきにくいとか、そういう固定概念を溶かしてくれる、ラムネかクリームソーダのようなお話。もともと庶民の娯楽であったものなんだから、人間臭くで当たり前だよね。
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古典芸能という遠い場所にいながら身近さを感じる健を通して新たな世界を見せてもらった満足感!舞台の場面は熱を帯びた太夫の語りや魂の宿った三味線の音が生々しく聞こえてくるようで興奮する。最終章で兎一郎が師匠に伝えた言葉は本当に胸アツでした。
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図書館にて借りる、第205弾。 (神戸市図書館にて借りる、第14弾。) 悪くないが、めちゃくちゃ面白い訳では無い。 文楽に興味は湧くが、文楽が好きになるとは思えない。 何だか惜しい作品。 星は3.7といったところ。
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相手に何かしたろと思わんことや。 いつも綺麗事ばかりで道をはずさぬあんたには、すべてを捨て去った、捨てざるを得なかった気持ちは決して決して分からない。 金色に輝く仏果などいるものか、成仏なんて絶対にしない。 郷右衛門たるべきと思ってきた自分には考えさせられる最後だったな。
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2007年刊。文楽の世界でのお話。表紙からして面白く、読み進むにつれて「ああ、この人物か」と分かり易いと言うか、イメージし易い。この表紙の各キャラの活き活きした感じ、文楽の構成仏果達、描かれるキャラ?までもが楽しくも整然と並んでいる様が、この作品を読んだ時の印象と良く合っている。...
2007年刊。文楽の世界でのお話。表紙からして面白く、読み進むにつれて「ああ、この人物か」と分かり易いと言うか、イメージし易い。この表紙の各キャラの活き活きした感じ、文楽の構成仏果達、描かれるキャラ?までもが楽しくも整然と並んでいる様が、この作品を読んだ時の印象と良く合っている。設定が古典芸能なので古い言い回し、表現、読みを必要とするので (フリガナが振ってあるとは言え) 少し負担…。でもとにかく面白い!
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すき すきなしをんさんだった …「愛なき世界」と一緒の出だし。 同じようなレビューになりそうだ。 とはいえやっぱりしをんさんのお仕事小説は楽しい! 今回は文楽です! 文楽、全く知らない世界でした。 しかし 文章から溢れ出るしをんさんの文楽愛。 ようこそ!文楽の世界へ!でした。...
すき すきなしをんさんだった …「愛なき世界」と一緒の出だし。 同じようなレビューになりそうだ。 とはいえやっぱりしをんさんのお仕事小説は楽しい! 今回は文楽です! 文楽、全く知らない世界でした。 しかし 文章から溢れ出るしをんさんの文楽愛。 ようこそ!文楽の世界へ!でした。 若手太夫の健が 大役を与えられるたびに 痩せてしまう程 悩み 300年前を生きた登場人物に思いを馳せ、時に現在を生きる自分と役を重ねあわせ 成長していく様は まさに青春です。「変わり者」と名高い三味線の兎一兄さんとコンビを組まされ、2人の息がどんどんあっていくのも またよし。嫌な人物が誰1人として出てこない。よき。 芸にも 女性にも真っ直ぐだけれど不器用で 母性本能くすぐるタイプの健 芸の鬼と呼ばれるほどストイックで無口、でも好物はプリンで 実生活では嫁の尻に敷かれている兎一 健派と兎一派 うーん。迷うな。 そして300年前も 現在も 女性は強か
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文楽ってどんなだっけ? とりあえず調べてから読みましたよ〜♪ 詳しくなくても面白かった〜\(//∇//) 三浦しをんさんのお仕事小説いいわ! 大阪が舞台だからテンポもいい! 脇のメンバーも個性的であっという間に完読です!
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人形浄瑠璃を一度見ました、太夫の声が、良く感動しました。 人形に引き込まれました。 アンテナを高くし、東京や大阪へ観劇に行きたいです。 コロナ禍が心配だ。
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とっても面白かった。三浦しをんさんのお仕事小説は本当に、面白い。文楽を全くしらないので、最初の方は、よくわからなかったんだけど、読み進めるうちに、文楽に興味が出てきました!
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若手技芸員たちが悩みながら芸道に精進する様が生き生きと描かれていた。文楽に馴染みがない人でも楽しく読めます。
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