社会学のエッセンス の商品レビュー

友枝敏雄,竹沢尚一郎,正村俊之,坂本佳鶴惠【著】

2015/10/28

そもそも社会学のってなんぞや？　って人でも読んでいくと概要がわかるようになっている。
個人レベルから共同体・ネットワーク・国家レベルまで、人間のコミュニケーションの介在するところをすべて扱う学問だとわかって興味深い。
それぞれのチャプターでわかりやすくトピックを紹介しているので、ざっくり拐うにはよくまとっている。

2019/01/16

なぜこの本を購入し読んだのかあまり明確には覚えていません。ただ、「もっと社会のことを知りたい」「あらゆるレベルで社会の構造を捉え、さまざまな人間関係の中で正確な判断を下せるようになりたい」という気持ちがあったような気がします。

読んでみると社会学の分野って本当に範囲が広い。ミクロからマクロへと視点が移り変わるにつれて、ある種の高揚感を覚えます。ただ、少し専門用語が難しい箇所や「ちょっと何言ってるかわかんない」といいたくなるような文章に出会うこともありました。また、ジェンダー関係の言説によくあるように、自分が世の中に向かって主張したいことを理屈付けるために都合のいい材料だけを探したような論もありました。この本は社会学を学びたい人の知識獲得のためのツールになるとともに、批判的に読む訓練のツールにもなると思います。

（今になってさらっと読み返してみると、私は「分かったつもりになっている」という状態になっているな、と感じました。なかなか本質を把握するというのは、難しい。）