青が散る の商品レビュー
テニスに青春をかけた…
テニスに青春をかけた青年・燎平の物語。たかが球遊びと我にかえる瞬間や、人生のすべてをかけても良いと打ち込むといった両極端に触れる心情を描いている。
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青春ものですが宮本さ…
青春ものですが宮本さんならではの「生きる」とか「運命」がたくさん織り込まれた感動作です。テニスの試合の細かい描写がとても印象に残ります。
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テニスを中心に描かれ…
テニスを中心に描かれる大学生の恋愛。20歳前後の何となく不安定な心情が書かれた青春小説です。
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読書にはまったきっか…
読書にはまったきっかけになったのが宮本さんの作品。この本から、自分の読書が始まりました。内容は忘れましたが、はまったという事は、きっと面白かったのだと思います。
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作家の藤岡陽子氏が高校時代に読んで「この物語を読み終えた時、涙が止まらなかった」と語っている。 「あとがき」の中で作者は、「『道頓堀川』が私の青春の”夜”を描いたものだとすれば、この『青が散る』は”昼”の部分を描いたものだということもできそう」と述べているが、作中の登場人物たちの青春の光と影のどちらも、今の自分からすれば眩しかった。最後は頁をめくるのが惜しくなるほど、物語が終わってほしくない気持ちが強くなった。「螢川」と同様、手元に置いてたまに読み返したくなる作品。
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新設大学に入学をしようかと大学内のピロティで悩む主人公椎名燎平。そんな彼の前に現れたのは同じく大学に入学手続きをしに来た、赤いエナメルコートを着た佐野夏子。 そんな夏子の美しさに惹かれ、入学を決める燎平なのだった。 大学に入学した燎平は同じ新1年生の身長1m90㎝もある金子慎一の勧誘を受けテニス部に入部する。しかし、大学にはテニスコートもなく、燎平と金子は1か月も2か月もかけてテニスコートを作ったのだった。 そして、燎平のテニスと夏子への恋心を抱えた大学4年間の生活が始まる。 テニスで大活躍するわけでもなく、夏子との恋もまったく進展しない燎平だったが、1度しかない青春時代を心を燃やして生きていくのだった。 良質な青春群像劇だと思う。一読の価値あり。
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「いまはそう思い込んでるがなァ、もっともっと好きな女が出てくるぞォ。その次には、それより何倍も好きな女が出て来る。そのたびに、そのたびに、これが最後だと思うんや。しかし恋は無限にやって来る」
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名作です。 宮本作品は、本当に良い。 大学生活4年間の物語。同じ時期、周りが皆読んでたけど、あえて本にもドラマにも触れず。 自分の学生時代にとても似通っていて苦笑い。大人になったつもりでも、所詮、学生の域を超えないところで調子にのっていた気恥ずかしさ。 「若者は自由でなくて...
名作です。 宮本作品は、本当に良い。 大学生活4年間の物語。同じ時期、周りが皆読んでたけど、あえて本にもドラマにも触れず。 自分の学生時代にとても似通っていて苦笑い。大人になったつもりでも、所詮、学生の域を超えないところで調子にのっていた気恥ずかしさ。 「若者は自由でなくてはいけないが、もうひとつ、潔癖でなくてはいけない。」 決して後悔の念があるわけではないけど、頷くしかない含蓄のある一節でした。 不純な経験で大人の階段を登った気になってたね、、、間違いでもないか。
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学生時代に読んで大好きな青春小説。80年代テイストのドラマも良かった。懐かしいけど普遍的な人間模様を描いているので、今の時代にリメイクもありだと思う。宮本輝はストーリーで読ませる作家だけど、この本の切なさと刹那さは秀逸。近々再読したい。
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約30年ぶりに2度目の読了。 不思議なくらい内容はほとんど忘れていたので新鮮な感じで読めた。私の年齢が変わってもやはり面白く、改めて良い小説だと思った。
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