押入れのちよ の商品レビュー
最後のしんちゃんの自転車以外どこかで見たような。聞いたような話だったのだが気のせいだろうか。それこそ軽い怪談なのだろうか。
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死後の世界が絡む物語を集めた、短編集。 『押入れのちよ』と『コール』が面白かった。 『押入れのちよ』は、幽霊であるちよに主人公が怖がられてしまったり、ちよのお気に入りがビーフジャーキーだったり、「怖いから急にでてこないで」という主人公に「あい」と従順に返事をする様子がかわいらし...
死後の世界が絡む物語を集めた、短編集。 『押入れのちよ』と『コール』が面白かった。 『押入れのちよ』は、幽霊であるちよに主人公が怖がられてしまったり、ちよのお気に入りがビーフジャーキーだったり、「怖いから急にでてこないで」という主人公に「あい」と従順に返事をする様子がかわいらしく、それが幽霊という設定にアンバランスで、可笑しかった。 『コール』は読者を“思い込ませる”書き方に、まんまとはまってしまった。 よく見る手法だけど、わたしはいつもことごとく騙される。こういうの、結構好きだ。 荻原さんの作品ってよく「ユーモアがある」と言われるけど、本当にそうだな。どれもアッっと驚かされるような展開で、さらにプッと噴き出しちゃうような笑いの要素もちりばめられていたりして、楽しんで読める。
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荻原さんの作品を読むのは2、3回目。 短編集と知らずに購入。 コミカルな話を書くイメージを持って読んだけど、そういうわけでもなかった。 最初の話からけっこうヘビーな話で、まんまとって感じ。 表題作は予想通りほっとするような内容で面白かった。 どの話も飽きさせない展開と予想外な結末...
荻原さんの作品を読むのは2、3回目。 短編集と知らずに購入。 コミカルな話を書くイメージを持って読んだけど、そういうわけでもなかった。 最初の話からけっこうヘビーな話で、まんまとって感じ。 表題作は予想通りほっとするような内容で面白かった。 どの話も飽きさせない展開と予想外な結末が用意されてて満足。 長編をいつか読んでみたい。
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あり得そうであり得てほしくない。日常のちょっとした事が恐怖に変わる??ちょっとしたゾクゾクを味わえるかな??
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短篇集 とても読みやすい ストンと落ちに向かう感じがとても好みである。 介護の鬼にはゾッとした。
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荻原さんは『活字の手品師』だと思う。人の『思い込み』を利用して『トリック』を仕掛け、一瞬のうちに読者を『驚きの世界』へ誘い込む。さすがとしか言いようがない。本作では「お母さまのロシアスープ」と「コール」がその代表。見事に騙された。でも不思議と気持ち良い。この快感は癖になりそう。 ...
荻原さんは『活字の手品師』だと思う。人の『思い込み』を利用して『トリック』を仕掛け、一瞬のうちに読者を『驚きの世界』へ誘い込む。さすがとしか言いようがない。本作では「お母さまのロシアスープ」と「コール」がその代表。見事に騙された。でも不思議と気持ち良い。この快感は癖になりそう。 ほかの短編もコメディからホラーまでジャンルが豊富で非常に面白かった。「押入れのちよ」と「予期せぬ訪問者」がお気に入り。
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1番最初のロシア人の母子家庭のお話が怖くて、いきなり引き込まれ期待出来た 敬語や柔らかな色の書き方なのに、途中で何度かだけ怖さを匂わせたり、オチがあっさりと告げるのも怖かった このギャップやいきなり怖いのを1番始めに持ってくるあたりで、この作者と編集の方を尊敬し期待してしまいまし...
1番最初のロシア人の母子家庭のお話が怖くて、いきなり引き込まれ期待出来た 敬語や柔らかな色の書き方なのに、途中で何度かだけ怖さを匂わせたり、オチがあっさりと告げるのも怖かった このギャップやいきなり怖いのを1番始めに持ってくるあたりで、この作者と編集の方を尊敬し期待してしまいました 天晴れ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【押入れのちよ】 荻原浩さん 都内で家賃5万円以下、浴室付き、しかも礼金はなし。 恵太が提示した条件に、不動産屋が答えた物件は 「月が丘マンション」だった。 恵太が住むことになった、このマンションは 築35年の古ぼけたボロマンションだった。 しかし、駅からも遠くなく、日当たりもよく、広さ もあるコトを考えると家賃はタダ同然とも言え、 恵太は部屋を見ることもなく契約を決めた。 マンションでの生活が始まった時、おかっぱ頭の 女の子の幽霊が部屋の中に住み着いているのを知った。 そして、恵太と幽霊の同居生活が始まる。 表題作「押入れのちよ」ほか短編8編を収録。 ☆ 短編は時間の無い時に読みやすい。 「介護の鬼」や「殺意のレシピ」など、狂気を コミカルに描く筒井ワールドに似た作風でした。
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本の帯の言葉が「ゾクリと切ない」 そう、そんな感じの短編集。 表題作の「押入れのちよ」が一番好きかな ちょっぴり怖く ちょっぴり切なく ちょっぴりユーモア 雰囲気が好き~
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どのお話も雰囲気が違っていました。 表題作のちよかわいかったです。一緒に住みたい。 ロシアのスープ・コール・老猫・木下闇・しんちゃんは不思議怖い感じで、ちよ・レシピ・介護・訪問者はコミカル恐ろしい。 個人的に一番こわかったのは老猫かな…。
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