東京裁判 下巻 の商品レビュー
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読了。パール判決文の中で、東京裁判が太平洋戦争前(例えば日中戦争)を管轄外とするが、やや意味不明・論旨不明瞭でそのまま是認しにくい。一方、東条英機口述書における独ソ開戦のくだりは、彼がインテリジェンス能力に欠如した指導者であったことを露呈している。しかも、独ソ開戦後であれば、英米が強気にて出てくるのは、パワーバランスから見て当然であり、それを踏まえた行動、例えば、ソ連が敵に回ったことを政策大転換の契機にすら利用できなかったのだから、彼に戦争を指導することは難しかったのだろう。本書からはこれらの点が学べた。
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