源平絵巻物語(第10巻) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
とうとう義経の最期。 最後まで義経を守り切ることができなかった、というか裏切った泰衡に対するいら立ちはさておき、頼朝よ。 自分の意を越えた行動を繰り返す弟を征伐する、という形を取りながら、要所要所に関所を作り、自分の目を盗んで義経を助けようとする人たちをもついでに掃討して、とうとう鎌倉幕府を成立させてしまった頼朝。 政治的にトップに立ったとして、その後半生は幸せだったのだろうか。 誰のことも信用できない。 身内こそが一番危ないなんて思っていたから、源氏は三代で終わるんだよ。 ”日本のさむらいによる政治は、こうしてはじまりました。” という一文で終わるこの作品。 だけど、義経の最期とともに頼朝のラッキーも終わってしまった、終わりの始まりのような終わり。
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衣川で一番すごいのは弁慶の奮戦だと思う。 特に、やすひらの家来と戦うときに、弁慶がまいをまったシーンが印象的だった。片ページは文字だけ、もう片ページは何も書いていなくて、うすいピンクで全部がぬられている。その次は、見開きに戦いの大きく絵がかかれていて、弁慶が特に大きくかかれている...
衣川で一番すごいのは弁慶の奮戦だと思う。 特に、やすひらの家来と戦うときに、弁慶がまいをまったシーンが印象的だった。片ページは文字だけ、もう片ページは何も書いていなくて、うすいピンクで全部がぬられている。その次は、見開きに戦いの大きく絵がかかれていて、弁慶が特に大きくかかれている。矢がささっても走っているし、人をつかんだままだし、激しい感じがすごい。その次には、またさっきと同じピンクのページがある。 義経が背腹するシーンの、ほのおがぼうぼう燃えて、なんでも焼いちゃいそうな感じがこわい。奥州をせめる頼朝の軍勢が、赤くぬられているのもこわい。(小5)
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