動物会議 の商品レビュー
単純に、絵本としてのワクワクや優しさが感じられて、好きだなー! 会議に参加するため、絵本の中の動物達までが本から抜け出してきたり、子どもたちが動物と遊んでいたり! 夢がいっぱ〜い。いいなぁ。好きだなぁ。ケストナーさん。 そして。このお話は平和への想いがつめられた、社会的な内容で...
単純に、絵本としてのワクワクや優しさが感じられて、好きだなー! 会議に参加するため、絵本の中の動物達までが本から抜け出してきたり、子どもたちが動物と遊んでいたり! 夢がいっぱ〜い。いいなぁ。好きだなぁ。ケストナーさん。 そして。このお話は平和への想いがつめられた、社会的な内容でもある。人間に辟易した動物たちが、子どもたちの平和のために動き出すというもの。考えさせられるものたくさん。 多くの人に触れて欲しい作品だな。
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絵本版http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4001100428と読み比べ。 他に「腕ながアルツール」と「魔法をかけられた電話」収録。 動物会議は訳の違いが楽しい。こちらのほうがやや詳しい。 絵本で(多分ページの都合で...
絵本版http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4001100428と読み比べ。 他に「腕ながアルツール」と「魔法をかけられた電話」収録。 動物会議は訳の違いが楽しい。こちらのほうがやや詳しい。 絵本で(多分ページの都合で)削られていたのは世界情勢の部分。 大事なところをけっこう削っちゃってたんだな。 演説部分は特に、こちらのほうがよい。 条約も、絵本だとそれはどうなんだと思ったけれど、こちらならわかる。 でも子供のころに読んだらきっと絵本のほうが好きだったと思う。 残り二編は教訓風味の詩。(でも普通の物語に見える) 道徳だけど、「動物をいじめちゃだめ」みたいな、イデオロギーによらない倫理。 教育のための本なのに、どことなくレオポルド・ショヴォーのナンセンスみたいな空気がある。 冒頭に”子どもと 識者のための本 / イェラ・レプマンの着想にしたがって”とある。 「子供の本は世界の架け橋」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4772190376に『動物会議』がどのようにして生まれたか書いてあった。以下引用 " 『動物会議』も、ビーダーシュタイン・ハウスで誕生しました。このテーマは私の頭から離れませんでした。失敗に終わった会議の数は、月ごとに増える一方でした。憶えておくのに苦労するほどです。この先、どれだけ多くの不調に終わる会議が待っているのか、わからないのが幸い、というべきでした。 なぜ人は、今もって、理性によって政治を行うことができないのでしょうか? この美しい星、地球が、自分たちのものだというのに、人間がなにをはじめるのかといえば、戦争です! 子どもたちは、くり返し、戦争で撃ち殺される危険にさらされるのです! おそらく、ここで一度、動物たちにご登場いただいて、その本能と人間の理性とを対峙させてみてはどうでしょうか。ここまで考えたとき、私は、エーリヒ・ケストナーのところに行きました。 「では、それは、おとなの本、もしくは、おとなの本と呼ばれるものだね?」と、ケストナーは尋ねました。 「そうでもあり、そうでもなしです。子どもたちの向こうにいる、おとなにまで届けなければなりません。」 「簡単なことではないね。子どもは、しばしばおとなの本に手を伸ばすが、その逆はまれだからね。」 「でも、今回はそうなるはずよ。このテーマは、みんなに関係がありますもの。」 「そうだね」とケストナーはいいました。「まったく、その通りだ。」"(p124-125) 動物たちが「人間はあれだけいろいろできるのに、何をはじめるかといったら戦争だ」と嘆くくだりに“彼女は、いや、彼はいいました”とあるのを見ると、レオポルトはレップマンなのかもしれない。
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平和と戦争についてと同時に、今の環境問題にもあてはまるような社会派小説。 高橋健二氏の翻訳が秀逸。 同タイトルのカラー絵本もあるが、翻訳者が違う。
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ぼくたちだって鳥だよ。でも飛べない……。ペンギンが小さな声で泣き、ライチョウは羽の間に顔を埋める。このシーンが一番好きです。すごくいい。
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人間の子どもたちの将来を憂う動物たちが、人間の大人たち(各国のお偉いさんたち)に、戦争をやめるよう働きかけるお話。人間は、これまでの二つの大戦と、数え切れないほどの中戦、小戦で、たくさんの大切なものを失ってきたのに、どうしてまだ戦争をやめることができないのだろう。その愚かさにそろ...
人間の子どもたちの将来を憂う動物たちが、人間の大人たち(各国のお偉いさんたち)に、戦争をやめるよう働きかけるお話。人間は、これまでの二つの大戦と、数え切れないほどの中戦、小戦で、たくさんの大切なものを失ってきたのに、どうしてまだ戦争をやめることができないのだろう。その愚かさにそろそろ気付いてもいいはずなのに、どうして止めることができないのだろう。世界中の子どもたちのために、戦争をしないという決断をするということは、そんなに難しいことなのだろうか。たくさんの人々が平和を願っているにもかかわらず、どうしてその願いは力を持つことができないのだろう。[2005.1.4]
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