わたし の商品レビュー
自分自身を複眼的に見る見方を,それとなく教えてくれる絵本。 誰から見るのかによって,「わたし」の見え方は変わる。 一人しかいないはずの「わたし」は,相手によって,妹だったり,子どもだったり,孫だったりする。そして,たしかに,その相手によって自分の行動(言葉づかいも)が変わる...
自分自身を複眼的に見る見方を,それとなく教えてくれる絵本。 誰から見るのかによって,「わたし」の見え方は変わる。 一人しかいないはずの「わたし」は,相手によって,妹だったり,子どもだったり,孫だったりする。そして,たしかに,その相手によって自分の行動(言葉づかいも)が変わることも知っている。そういうことを再認識させてくれる本だと思います。 紹介してくれた方は,この本を「人権週間」の授業で子どもたちに読んであげたそうです。いいね。
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人はついつい「人からこう見られたい」という理想像(願望)に取り憑かれ、他者からの見え方ばかりに気を取られてしまう。そして一喜一憂する。 しかし、たとえば10人が自分を見たときに思うことはきっと10通り、いやそれ以上にある。 男の子から見たわたし、先生からみたわたし、宇宙人から見...
人はついつい「人からこう見られたい」という理想像(願望)に取り憑かれ、他者からの見え方ばかりに気を取られてしまう。そして一喜一憂する。 しかし、たとえば10人が自分を見たときに思うことはきっと10通り、いやそれ以上にある。 男の子から見たわたし、先生からみたわたし、宇宙人から見たわたし、知らない人から見たわたし…… みんなそれぞれきっと違うはず。 だから、気にすることなんてない。 いろんな自分を受け止めながら、なりたい自分に向かって進んでいけばいい。
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図書館本。さいたま市図書館定番児童書リストから。 男の子から見ると、女の子 お母さんから見ると、娘のみちこ おもちゃ屋さんへ行くと、お客さん … クイズ形式で楽しみました。
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子どもへ。 『わたし』という存在について、分かりやすく、少しの怖さを伴って描かれている作品。個人的にはとても好きで、少し怖い。 子どもは喜んで読んでいます。いつも最後のページになると、不思議そうな顔をします。かなりセンスのある作品だと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
谷川俊太郎作、長新太絵の絵本。 様々な立場の人(や人以外のもの)から自分はどう認識されているか、ということを列挙し、関係性の中での「わたし」を表していく。 最後の言葉は「ほこうしゃてんごく では おおぜいの ひとり」で締められ、その他大勢と同じように「わたし」もまたシルエットだけになって絵本は閉じられる。その他大勢にもそれぞれにそれぞれの関係性がある、ということなのか、「わたし」と読者の「あなた」を重ねて「あなた」にも様々な関係性がある、ということを暗示したいのか、そこに何の説明もないためむしろ余韻がある。 余談ながら「わたし」のおかあさんが新聞を読んでいて、お父さんが料理を作っているのは、発表年が古い(1976年)ことを考えると先進的な感じがする。
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いろんな人からみた「わたし」、お兄ちゃんから見たら妹で、お母さんから見たら娘で。 でもこの本、逆の立場からも読めるのですよね。 お兄ちゃんがお兄ちゃんなのは、妹の「わたし」がいるからだし、お母さんがお母さんなのも、子供の「わたし」がいるから。 人間の関係の定義は、視点によってさま...
いろんな人からみた「わたし」、お兄ちゃんから見たら妹で、お母さんから見たら娘で。 でもこの本、逆の立場からも読めるのですよね。 お兄ちゃんがお兄ちゃんなのは、妹の「わたし」がいるからだし、お母さんがお母さんなのも、子供の「わたし」がいるから。 人間の関係の定義は、視点によってさまざまに変わるのですが、その中でも、子供の影響というのはとても大きいですね。
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人の多面性がシンプルに描かれているのと発想の面白さが見事。明るい色づかいと、白を多く使った「わたし」のページのシンプルな構図が、より強い印象を残す。「わたし」の顔の表情が少しずつ変わっていて、それを見比べるのも楽しい!
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[ 内容 ] わたしは山口みち子、5才。 お兄ちゃんからみると“妹”でも、犬からみると、“人間”。 わたしはひとりなのに呼び名はいっぱい。 社会関係を楽しく描きます。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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わたしはわたし。 そんな「わたし」はいろんな立場をもっている。 娘のわたし。孫のわたし。お客さんのわたし。大勢のひとりのわたし。 なるほどなぁ。当たり前なんだけど、深いなぁ。 繰り返して読みたくなります。
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印象的な表紙であることと、著者が谷川俊太郎さんであることから、ずっと気になっていたので、図書館で借りた 「わたし / おとこのこから みると おんなのこ」、色色な「わたし」の絵本 それぞれの関係性により、立場も役割も異なってくるというのは、当たり前のことなのに見逃しがちだ すべ...
印象的な表紙であることと、著者が谷川俊太郎さんであることから、ずっと気になっていたので、図書館で借りた 「わたし / おとこのこから みると おんなのこ」、色色な「わたし」の絵本 それぞれの関係性により、立場も役割も異なってくるというのは、当たり前のことなのに見逃しがちだ すべての「わたし」を統一しなければならない、と思ってもんもんとしていた、過去の私によませてあげたい絵本だ 新たな「わたし」と「あなた」を発見できるだろう 印象的だと思っていた絵は、長新太さんのもので、中身もかわいかった
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