疲れすぎて眠れぬ夜のために の商品レビュー

内田樹【著】

2012/12/23

内田さんの本を立て続けに読んでいると
どんどん思考全体が内田ワールドに染まってくる。
こんなに魅了される内田さん独特の語り口ってどんなもんだろう・・

と思って読み返してみる。
だけど探してもそのような部分がみつからない。というのも、
内田さんご自身がいつも仰っているような
「○○と誰かが言っている」
という方法で内田さんが語られているからだと気づいた。

この本、タイトルのように「ちょっと休ませて。」と
感じている人にとっての処方箋。
本自体が患者を治してくれるものではないけれど、
患者にこの薬がいいよ、と教えてくれるものではないかなと思う。

途中で医者が出てきて、立ち止まりながら読まなければ
苦しい場面もあったけれど治癒のためには致し方ないと思って読み進めた。

内田さんの愛情の一冊。

「小さくはあるが確固とした幸せ」（@村上春樹）
を引用され、これがこの本のベースとなるところかな、と思った。

「疲れ」を感じていない人にぜひ読んでほしい。

2012/12/10

納得する部分もあったけど根本の思想が合わないのかもと思って途中から流し読み。タイトルに期待しちゃったけど、おや？という気持ちになりながらの眠れぬ夜でした。

2012/11/20

題と内容がイメージと違った。
文章がとてもきれいで、普段、自己啓発書ばかり読んでいたけれど、こいうのもいいなと思った。
知識が増える良本。

2012/09/25

最近読んだ本の中で1番面白かったかも。

型を守る事で、人間関係を円滑にする。型を守る事で、自分の身を
守る。これが印象に残った。

その他、ドッグイヤーした部分を一部引用、一部要約。

P74
ビジネスとレイバーの違いは、(中略)その人が「リスクを取る」という決断を出来るかどうか、その一点にかかっています。

P76
リスクのないところに決定権はなく、決定権のない人は責任の取りようがなく、責任を取らない人間は「信義」の上に成立する社会関係にはいつまで待ってもコミットすることができないだろうということです。

P82(まとめ)
仕事の目的は、価値あるものを作りだすことでもお金をもうけることでもない。人間が仕事に求めてるのはコミュニケーションだ。

P94
違法行為が内部で起きてしまうのは、サラリーマンや政治家においても、横しかみない人達がさだこら。業界では常識でも、業界の外には法治国家があり、法律を犯せば罰せられる、ということが想像出来ていない。

P100〜
個性ということ
日本語で思考したり表現したりするということは、日本語話者に固有の思考のパターン、日本人の種族の思想を受け入れる、ということです。
そういうふうにして、自分が個性だと思っていたものの多くが、ある共同体のなかで体質的に形成されてしまった一つのフレームワークにすぎない、と気づく

2012/09/16

彼の言うこと全てに同意するわけではない。しかし色んなヒントをもらった。ありがたい。型については、白州正子の言葉が頭にあったので抵抗なく「そうだよね」と感じた。

2012/09/11

少し困ったとき、のための内田先生。
得も言われぬ不安を察知すると、知らず知らず手が伸びます。

そして今回も、迷いやくだらない自分のプライド、思い違いを
正してもらいました。感謝、感謝です。

ありがたい(と思うことにしている)ことに他人様からは
「向上心がある」「ストイック」「走り続ける」人だ
などと評されることも多いわたしですが、
自分の思い描く「望ましい自分」の姿を求め続け、
そこにより強いリアリティを持ってしまうと、
自分の望ましくない部分に対して寛容になれず苦しむわけです。
著者の主張がハマりすぎてぎくりとさせられました。

先日読んだ為末選手の著書の中にもありましたが、
「限界を知ること」で
「自分の可能性を最大化させる」という考え方、
それから、「真の利己主義」という考え方がいちばんの学び。
うん、読んで良かったです。

2012/09/05

難しい〜！でも訳がわからんという事でなく、読む人のレベルによるのでしょう。たまにはこういう本を読むのも必要かなと思いました。

2012/09/01

タイトルからして、とても優しい雰囲気の本なのかな？って思わせるけど、
実際読んで見ると、
内容が面白過ぎてますます眠れなくなってしまった。

今までの私の価値観とは違った、新しい角度から個性、生き方、働くこと、人間関係について、分かりやすくバシバシ言い切って書いてくれているから読んでいてとても面白かった。

言い切り過ぎてて、納得いかないところもあったけど、それでも読み進めてしまうのは、難しい事をとても分かりやすく書いてくれているから。

「そーなの！そーなの！」と心の中で何度も言いながら読んだ。

もっともっと内田先生の本を読みあさりたい。

そうしたら、私ももっともっと聡明に生きていけそうな気がする。
自分が毎日の生活で活かせそうなポイントが満載の一書。

2012/08/30

いつもながら、本著者の見解は納得できるところが多い。自身でも指摘されている通り、各著書の内容にそれほど大きな違いはないけど、少し変わった論点で展開されるワールドを期待して、また手にとって熱中して読んでしまう。履き違えられた利己、愛していれば殴れない、などなど、感じていても言葉にするのがなかなか難しいことを、やっぱりすんなり言語化してしまっていて、また今回も、自分の人生における訓示を頂いた気分です。

2012/08/26

人によるとおもいます。私は、どこかで聞いたことあるような感じで、途中でちょっと退屈になりました。
本のタイトルが大きくて期待しすぎたのかも。