疲れすぎて眠れぬ夜のために の商品レビュー
導かれるように本屋で手に取った本。面白い大学の授業みたいだった。「ワンランク下の自分」という言葉だけでもほっとする。今まで自分がうっすら感じ、考え続けていたことが。それにしてもこの人は何者?
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民主主義は「民主主義を信じるふりをする」人たちのクールなリアリズムによって支えられているものです。p97 人間というのは、ほんとうに不思議なことですが、ネガティブな条件付をされているときに、それをどう突破するか創意工夫をこらすことを通じて例外的な創造性を発揮するものなのです。p150 「私たちの過去の記憶は前未来形で語られる」(ジャック・ラカン)p189 村上は作家的直感によって、「ディセントであること」が、不条理な世界を生き延びるためのさしあたり最初のディフェンスであるということを知っています。p198 欲望の充足を生態系の安定より優先的に配慮する生物、それは人間である。p246
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さいわいなことに、疲れすぎて眠れないという事態に陥ったことは生まれてから一度もありません。 この本に限ったことではありませんが、彼は、心の中にある漠然とした不安感にするりとよりそって、わかりやすくもっともらしく語りかけるのがお上手。 とても胡散臭い。 同意しかねる部分も多...
さいわいなことに、疲れすぎて眠れないという事態に陥ったことは生まれてから一度もありません。 この本に限ったことではありませんが、彼は、心の中にある漠然とした不安感にするりとよりそって、わかりやすくもっともらしく語りかけるのがお上手。 とても胡散臭い。 同意しかねる部分も多いけど、扱っている話題は当世風だし、楽に読んで思考の出発点にするくらいがちょうどいいのではないでしょうか。それこそ、眠れぬ夜にでも。 銀色夏生さんのあとがきがよかったです。 神戸に住んでたことがあるので、出来事がまるで目に浮かぶようで。 内容の胡散臭さとほのぼのとしたあとがきとのバランスが秀逸な一冊です。
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凄いヤツは利他的、という日本の難題のお話と繋がると思いました。 家族は社会的であるべきで、息子がいるなら親父の兄弟と同居すべきとか、(それは親の支配力を分散させるため、理想の大人の男性像を客観視しやすくするため)とか、なるほど納得、とても面白かった。 あとこれを読んでいて思ったのが、人を愛する行為って、人に礼儀を尽くすとか人間の社会的行為の最上級なんじゃないかなと思いました。 目からウロコな話満載でした。
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なんか心や身体がカチカチだったのに読み終わったら,すうっとちからがぬけてなおかつ軸がしっかりしてきたような。そんな本。
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自分が若いころに、こんな先生の講義を受けたかった。 難しい言葉が溢れているのにすごくわかりやすくスッと素直に入ってくる。納得することばかり。自分ではとてもとても難しすぎて語れないんだけどね。 何ども読み返したいです。
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内田樹先生の著書を初めて読んだが、とにかく頭が良い。 冒頭にて打ち出される、自分の体にとって無理をするな、という思想をまず紹介し、その後それを実行に移すためのメソッドが、戦後のアメリカによる抑圧が行われる前に存在した日本特有の身体の形や「らしさ」、家族のありかたを通して教えられ...
内田樹先生の著書を初めて読んだが、とにかく頭が良い。 冒頭にて打ち出される、自分の体にとって無理をするな、という思想をまず紹介し、その後それを実行に移すためのメソッドが、戦後のアメリカによる抑圧が行われる前に存在した日本特有の身体の形や「らしさ」、家族のありかたを通して教えられる。 現代の人間が持つ大衆っぷり、そしてメディアが見せてくる「本当の自分」や「アイデンティティ」の幻想を内田先生が明らかにしていく中で、当然のように自分にも突き刺さる剣が数々。 他者志向的な人間、つまり我慢しながら生きている人間になりそうな時読み返そうと思う。
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資本主義によって らしさがなくなる。 多様性がなくなる。 →人類の危機 電子書籍と本について どちらがいいか?理由 本派 自分の血肉とする、知識のつながり、本と電子書籍では脳の使う部分が違う、扱う内容を変える、視覚的 電子書籍派 可能性を信じている、新しいメディアの可能性
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内田樹氏初期のころのエッセイ集。ていうかエッセイなのかな? 鋭い視線で社会問題の根本を問う、そのスタイルは初期の頃から一貫してますね。 本書でも言及していたが、読者というものは、作家や音楽家など表現者が表す「普遍性」を求め続けているっていうのにはもろ手を挙げて賛成ですね。
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内田樹の一般向けにエッセイまとめた感じの本。示唆に富んで勉強になるところもたくさんあるけど、何年代の男性は、みたいなひとまとめの考え方がもやっとする。 一番納得したのは、一人でいれる人しか人と幸せになれないっていうのと、本当に愛してたら「愛してるからこそ傷つけちゃう」みたいな社...
内田樹の一般向けにエッセイまとめた感じの本。示唆に富んで勉強になるところもたくさんあるけど、何年代の男性は、みたいなひとまとめの考え方がもやっとする。 一番納得したのは、一人でいれる人しか人と幸せになれないっていうのと、本当に愛してたら「愛してるからこそ傷つけちゃう」みたいな社会の無意識の言い訳に影響されないというところ。
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