追伸 の商品レビュー
離婚を申し出た妻とその夫の手紙、その最中に見つかった祖母と祖父の若い頃の手紙、 それぞれの書簡のやり取りだけの小説。 第1章は妻に共感できずちょっとイライラ。 2章で一気に引き込まれた。 凝った構成にしたかったんだろうけど、 かえって2章の夫婦だけに凝縮しても良かった気がする。...
離婚を申し出た妻とその夫の手紙、その最中に見つかった祖母と祖父の若い頃の手紙、 それぞれの書簡のやり取りだけの小説。 第1章は妻に共感できずちょっとイライラ。 2章で一気に引き込まれた。 凝った構成にしたかったんだろうけど、 かえって2章の夫婦だけに凝縮しても良かった気がする。 〔図書館・初読・12/13読了〕
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二組の夫婦間の手紙のやり取りだけで、成り立つ小説。 今は亡き祖父母の昔の手紙のやり取りは、時代背景、感情、情況が上手く組み合わさり、冤罪の祖母の苦悩、愚直なまでの祖父の行動が綴られていたように思います。 それにひきかえ、現代が舞台である、主人公の夫婦の手紙のやり取りは、現実...
二組の夫婦間の手紙のやり取りだけで、成り立つ小説。 今は亡き祖父母の昔の手紙のやり取りは、時代背景、感情、情況が上手く組み合わさり、冤罪の祖母の苦悩、愚直なまでの祖父の行動が綴られていたように思います。 それにひきかえ、現代が舞台である、主人公の夫婦の手紙のやり取りは、現実味が感じられなかった。 たぶん、祖父母の往復書簡と対をなすために、主人公夫婦も手紙のやり取りというスタイルになったと思うが、私はとても違和感を感じた。 けして悪い小説ではありません。ただ、物語の中心に二人の女性(祖母と孫娘)を据え、心の襞をもっと丁寧に書かないと伝わらないような事柄を取り上げるには、男性作家が書くことに限界があると思う。 悪い小説ではないので☆は3つにしましたが、私の満足度は☆2つです。
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特殊な文章表現に挑戦したのでしょうがない気もしますが、名手と名高い真保氏にしては人物の書き分けに失敗している印象。 終盤に盛り上げる筆力は流石。
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真保さんっぽくなかったけど、それはそれで乙でした。殺人よりも罪なことを犯したという嫁の告白がイタイ。
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