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恋と伯爵と大正デモクラシー の商品レビュー

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2011/10/15

恋愛模様に絞った内容とはいえ、有馬についての体系的な文献は少ない気がするので、手がかりの一つとして参考になりました。 資(史)料から読み取っている心情の推測については、経験の浅い私にはまだ図りかねますが、こちらの想像力もかきたてられるような面白さがあります。 有馬日記を軸に展開し...

恋愛模様に絞った内容とはいえ、有馬についての体系的な文献は少ない気がするので、手がかりの一つとして参考になりました。 資(史)料から読み取っている心情の推測については、経験の浅い私にはまだ図りかねますが、こちらの想像力もかきたてられるような面白さがあります。 有馬日記を軸に展開しているとはいえ、著者の世界に飲み込まれそうになるので、好みが分かれるかもしれません。でも、歴史人物を掘り下げて調べていく楽しさに目覚めそう。

Posted byブクログ

2010/11/19

 戦後はJRAの理事長として尽力し、有馬記念にもその名が残る有馬頼寧伯爵の恋愛模様を探っていく様子を綴ったエッセイ。ひたすらある女性の足跡を求めて公文書館や図書館をさまよい、史料に没頭していく著者はさすが国史科卒業といったところか。  その分あくまで史実を探っていくのが目的で、...

 戦後はJRAの理事長として尽力し、有馬記念にもその名が残る有馬頼寧伯爵の恋愛模様を探っていく様子を綴ったエッセイ。ひたすらある女性の足跡を求めて公文書館や図書館をさまよい、史料に没頭していく著者はさすが国史科卒業といったところか。  その分あくまで史実を探っていくのが目的で、小説仕立てなどの消化はあまりなされていない。なので一般読者にはやや退屈に感じられるかも。有馬伯爵の恋話自体は身分の違いから来る葛藤や夢見る逃避行、周囲の反対や陰謀など実に面白い話なので、そこは少し残念かも知れない。また、著者に惹かれて購入を検討している場合、本書にはまったく競馬は出てこないのでご注意されたし。

Posted byブクログ