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真犯人 の商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2023/08/20

子供の頃騒がれていた事件の裏側を、捜査資料と取材により再分析された一冊です。犯人グループの実像に迫るため、捜査の内容を十分に評価する中での結論で、非常に興味深く拝見しました。

Posted byブクログ

2021/05/05

犯人の一味と思われる、「鉄ちゃん」の話中心かな~とおもってたが、大部分は「グリコ森永事件」のおさらい。まあ、それで事件の整理を行うことができたけど。 時効完成後ではあるが、新ネタ登場ということでポイントアップかな。

Posted byブクログ

2013/01/31

事件の内容をちゃんと知らなかったので、過度な期待や幻想を抱いていたが、そのハードルを超えることはなかった。

Posted byブクログ

2012/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グリコ森永事件は犯罪としては全て時効が成立している。しかしそれでもなお、この事件が世間の耳目をいつまでも集めていられるのはやはりその劇場型犯罪によるものが大きい。  この事件ののちに模倣犯は全て逮捕された。ただ唯一グリコ森永事件の犯人だけが完全犯罪に成功しているのである。あれだけのパフォーマンスがあればどこかで犯人逮捕に至る糸口がありそうである。いや、ところどころあともう少しという瞬間はあった。犯人としても余裕で逃げ切れたわけでは無いだろう。それでも手がかりが多ければ最終的にはしっぽをつかまれて終わりそうである。にもかかわらずである。  投入された延べ捜査員、捜査対象者を考えればそれはオウムや3億円事件の比では無いだろう。いわば日本の警察の威信をかけた追跡を逃げおおせた犯人にある種のヒーロー性を感じてしまうのも理解できなくは無い。青酸カリを混入させた菓子も結局は覚醒剤混入と書かれた警告を貼り付けることで被害者は出ていない。また犯人自体もこの事件では金額的な戦利品は得ていない。そういう意味では効率はかなり悪い。  また、犯人一味は少なくとも7人はいると思われ、また脅迫テープに吹き込まれた女性や男児はいまもって正体が分かっていない。これだけいればどこかで秘密が漏れそうであるが、漏れていない。これは犯人の結束が単なる金銭による結びつきでは考えられない。だから最初のグリコ事件になんらかの因縁にまつわることがありそうだと考えられる。  考えれば、事件の最初から果たして金銭目的だったかはかなり疑わしい。グリコの社長を誘拐し、誘拐身代金を要求するが、そもそも社長宅に押し入ったところで社長の子供がいたのだ。誘拐した後の手間を考えれば、大人よりも子供を誘拐した方がいいはずである。  完全に時効を迎えた今、糾弾というよりも、単純に犯人の顔を見てみたいと思う人は多いだろう。もしかしたら、脅迫テープに声を吹き込んだ男児が何か告白してくれるのではないかと思うのである。  この本ではある事件の犯人が、グリコ森永事件の犯人の一味であったと結論づけている。なるほど、いろいろな蓋然性はあると思うが、そこで記されている犯人の行動は口が堅いとは言えない。箝口令であれだけの鉄の結束を見せた犯人が例え親しい人であるとはいえ事件に直接関わりの無い相手にそれほどの意味も無く暴露をするとは考えにくいのである。  あれだけの劇場型だったのである。今はまだ当事者が生存し暴露すれば迷惑を被る人がいるのかもしれない。しかし、最後の一人になったときには最後の「劇」を見せてくれるのでは無いか。あのタイプライターで事の一部始終を記し、その時が来るまで誰かが保管して公表するつもりなのかもしれない。  グリコ森永事件は犯罪は終わっても、社会的な事件としては終わっていないと思う。

Posted byブクログ

2011/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

史実である事件を追い求めた作品。 個人的興味?で追い込みの度合いにムラが感じられることもあるが、著者の信じた方向性はギリギリまで追い込む執念が感じられる。 かなりの新情報があり、読み進めるにつれドキドキしてくるが、最終的には多くの謎が残り「全貌は??」と少し寂しくなってしまう感がある。 風化したはずの事件なので、調査は不可能に近いだろうが、続編に期待してしまう。

Posted byブクログ

2011/05/19

以前から気になっていた「グリコ森永事件」に関する本を始めて手に取ってみたのだけど、警察や脅迫状について詳しい背景が書かれていてとても面白かった。 (面白いっていうのも変かな?) 初期の怪人21面相のキャラクターが良かった。

Posted byブクログ

2015/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プロローグ 「史上、最大の銀行強盗」 第1章 かい人21面相 第2章 キツネ目の男 第3章 そして、誰もいなくなった大捜査線 第4章 真犯人 あとがき ********** 『レディ・ジョーカー』に触発されて読んだ本。 初めは「グリコ・森永事件」ではない事件が取り上げられていたけれど、それが急転直下、「グリコ・森永事件」の真犯人につながる。 『レディ・ジョーカー』を読んでいると、ほぼこの事件のことが小説になっていることがわかる。 ただ、舞台が関西が関東に移っただけ。 時効をむかえて真相は藪の中。

Posted byブクログ

2009/11/23

グリコ・森永事件本の中では、一番真相に近づいた(ように思われる)本ではないか。 「警察の縄張り意識、手柄意識は事件解決の大きな妨げになるのだな」と強く感じた。

Posted byブクログ