月と菓子パン の商品レビュー
こちらも癒しを求めて呼んだ一冊です。心が疲れてしまったとき、小さな波風はあれど淡々と日常を生活している人たちの日々の営みを垣間見ると、なんだか少し安心するというかその平和さにこころが落ち着く感じでした。 エッセイもいろいろあるけど、いい感じの癒し系でした。
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人が(お互い嫌なところはあっても)助け合って生きていくという、お手本のような生き方、その描き方に惹かれる。同じアパートに住んでる子どもと友だちになるなんてこと、今の時代でもありうるだろうか?
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図書館で以前、借りてなんども読みたいなぁと自分で文庫を買って再読。文庫のあとがきもとても良かったです。 2015/08/01 2016/08/10 再読 ちょうど一年前だ。
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「屋上がえり」は、あまり肌に合わなかったのですが、これは面白かった。敢えて現在形を使う文体、ふっと感じる素敵さに、くらっとしました。
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下町、東京。何気ない日常を綴ったエッセイ集。 街のこと、通う豆腐屋さんや居酒屋のこと、猫のはなし、接する人たちのはなし。 日記のようなエッセイのような、不思議な感触。 文章から「和」を感じた。趣のある文章を書かれる人だと。 下町での暮らし、なんかいいなぁ、と思わされる。 晴れ...
下町、東京。何気ない日常を綴ったエッセイ集。 街のこと、通う豆腐屋さんや居酒屋のこと、猫のはなし、接する人たちのはなし。 日記のようなエッセイのような、不思議な感触。 文章から「和」を感じた。趣のある文章を書かれる人だと。 下町での暮らし、なんかいいなぁ、と思わされる。 晴れた日の夕暮れにまったりと読みたいような本。
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ぽつぽつと綴られた日常が心地いいエッセイ集。 一文一文が短いからか、さらっと流れるよう。 沼津のhalの後藤由紀子さんがお友達だそうです、お店が開店された直後のことが書かれていて、ちょっぴり嬉しくなった。
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友達から好きなエッセイって何?っと聞かれると 高山なおみさんの「 帰ってから、お腹がすいてもいいように と思ったのだ。」 と沢木耕太郎の「バーボンストリート」と共に必ずオススメしてた一冊。 まぁ、好き過ぎてレビューが書けなかったってやつで、 満を持しての登場です(笑)(^^;...
友達から好きなエッセイって何?っと聞かれると 高山なおみさんの「 帰ってから、お腹がすいてもいいように と思ったのだ。」 と沢木耕太郎の「バーボンストリート」と共に必ずオススメしてた一冊。 まぁ、好き過ぎてレビューが書けなかったってやつで、 満を持しての登場です(笑)(^^;) 気取らない下町で暮らす 女一人暮らしの日々が ただただ淡々と書かれているだけ。 ただそれだけなのに 切なくてあったかくて甘やかで、 夕焼け空を見た時のような 妙に懐かしい気持ちになる。 商店街に巣を作り、毎年飛んでくるツバメと 掃除のおじさんの話。 町のルールを教えてくれる裸の先生がいる銭湯の話。 それぞれ味の違う下町豆腐屋巡礼と古着屋の話。 石田さんの家出遍歴とお餅の話。 ビジンさんとぶすこちゃんという野良猫の話。 鮭をとって暮らしている大男とお茶の話。 動く浮世絵のような、チャチャ姐さんという猫の話。 河原で吹くトロンボーンとそれを聞くカラスの親分の話。 ドラマチックな出来事なんて 何一つ起こらない。 地に足を付けた暮らし。 自由気ままな生活のリズム。 この心地よさにページをめくる度 肩の力は抜け、心ほどけていく。 不動産屋の軒下に急降下するツバメ。 早朝に駅前で鳩に餌を撒くおじさん。 一つ九十円の豆餅と六十円のおいなりさん。 クリームパンのようにぽってりした夜中の満月。 白いアパートの庭のバスケット・コート。 浄水槽から飛び出した大輪のバラ。 ほったらかしの味がする枇杷の実。 暮れなずむ頃、町に流れる夕焼け小やけの歌。 ほどよく汚い、やもめ酒場で見るプロ野球のナイター。 寒い季節の今川焼き屋の行列。 昆布と梅干しと生姜の夏風邪スープ。 パン屋の時刻表を頼りに焼きあがるのを待つライ麦パン。 松の剪定をする粋なハッピ姿のおじいさん。 「魂は細部にこだわってこそ、宿る」とはクドカンの名言だけど、 石田さんの「この町が好きだ」という愛情からくる詳細な情景描写と観察眼に、 読んでいるうちに 誰もがこの町の住人となり、 脳内でコロッケ片手に猫を追いかけ、 石田さんが歩いた商店街を追体験できる、この幸せよ(笑) 思い出って、 実はつまんないことの方がよく覚えてたりするものです。 旅行行って腹壊して寝込んでたこととか、葬式の間中おならを我慢してたこととか(笑) あとになってみると、 日常の中のどうでもいいことやくだらないことが 本当は一番強くてあったかい。 ドラマチックじゃなくても、 誰も死ななくても、 人や自然と触れ合い、 小さな生き物に目を向け、 大いに食べ、悠々と町を歩き尽くす 石田さんの生き方は、 小さな幸せの積み重ねこそが 大きな幸せに繋がり、 町は生きて日々違うことを教えてくれる。 簡単に読めちゃうページ数の本だけど、 できれば木漏れ日射す公園のベンチや 缶ビール片手に河原で草野球でも見ながら、 少しずつ少しずつ味わって欲しい 至福のエッセイです。
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この著者の作品は初めて読みました。 身近な町のなかの、ちょっとした出来事がこんなに愉快な文章になるのですね。映像が見えるような、すっと頭に入る表現で、好感を持ちました。他の作品も読んでみたいです。
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時計を少し逆回転させたかのような、どこか懐かしいような風情ある町の様子や人々の暮らしぶり。 そうした日常的で身近な愛すべきものものものへの思いを、スタッスタッと歯切れのいい文体でさらりとつづられている。 視線は細やかだけどちっともおしつけがましくなくて、すがすがしくここちいい。 ...
時計を少し逆回転させたかのような、どこか懐かしいような風情ある町の様子や人々の暮らしぶり。 そうした日常的で身近な愛すべきものものものへの思いを、スタッスタッと歯切れのいい文体でさらりとつづられている。 視線は細やかだけどちっともおしつけがましくなくて、すがすがしくここちいい。 不動産やさん、パンやさん、といった具合にあえてひらがなの「や」をつかっているあたりにも、著者ならではの優しいこだわりがありそう。
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石田千のエッセイ集 石田さんの文章は、 懐かしくて心地よい ただ優しいだけでなく 時折おかしさもあって、 読み手にいいテンポを作っている ゆっくりと丁寧に暮らす心地よさを 思い出させてくれる本 明日はおでんを作ろうかな
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