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幸福論(第1部) の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2013/06/06

特に聖書とストア派に基を置くヒルティの「幸福論」。 シンプルだが深い箴言から仕事と幸福について語られることが多い。 ヒルティは形式的な宗教や哲学を疎い、 「これらの道を、人は哲学と呼び、宗教と名づける。しかし、これらが真理と幸福とに人を導かないなら、なんら実質的な価値はないの...

特に聖書とストア派に基を置くヒルティの「幸福論」。 シンプルだが深い箴言から仕事と幸福について語られることが多い。 ヒルティは形式的な宗教や哲学を疎い、 「これらの道を、人は哲学と呼び、宗教と名づける。しかし、これらが真理と幸福とに人を導かないなら、なんら実質的な価値はないのである。」と語る。 「とにかく諸君はこれらすべての道の中から諸君の道を選ばねばならぬ。」

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2012/12/01

勤労こそが人の精神と肉体を健康にする、というストイックな内容。こう書くと引かれてしまいそうだが、深い人間洞察に溢れる各種文言にはスルメのような噛みごたえがあって、読んでいて身にしみるものが多い。付箋を張ったところを読み返すだけでも楽しい。 かなり難解だが面白かったので続刊を購入。

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2012/10/28

幸福について語る人は多いが、幸福であるということの絶対的な尺度は何なのか。神を信ずるとはいったいどういうことなのか。悩める人々に向かって語りかけるヒルティの深い学識と不動の信念がいぶし銀のような光を放つ人生論の古典。

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2012/05/29

別々の論文を一つにまとめたものなので、統一性はありません。それにキリスト教の視点にかたよっているので、私には馴染まない記述がいくつかありました。それでも幸福になるための知恵がたくさんつまっていて、たいへんおすすめです。 アラン、ラッセルの幸福論も読みましたが、ヒルティのそれが一番...

別々の論文を一つにまとめたものなので、統一性はありません。それにキリスト教の視点にかたよっているので、私には馴染まない記述がいくつかありました。それでも幸福になるための知恵がたくさんつまっていて、たいへんおすすめです。 アラン、ラッセルの幸福論も読みましたが、ヒルティのそれが一番本質的だと私は感じます。

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2012/01/15

ヒルティの幸福論。 哲学書のくせに読みやすい。 ヒルティは熱心なキリスト教でありながら、しかしその発言にはなぜか一神教よりも多神教的な考えが見え隠れしている。たぶん、哲学者うえの、その宗教の中では異端児ではなかったかと思う。 とても優しい言葉で分かりやすく考えを述べており、書...

ヒルティの幸福論。 哲学書のくせに読みやすい。 ヒルティは熱心なキリスト教でありながら、しかしその発言にはなぜか一神教よりも多神教的な考えが見え隠れしている。たぶん、哲学者うえの、その宗教の中では異端児ではなかったかと思う。 とても優しい言葉で分かりやすく考えを述べており、書き手の感情を素直に感じさせてくれ、共感を得やすい。 内容は、人間性について、仕事についてなどなどから、幸せとはどういうものかを書かれている。 『ひとが正当にもしばしば挙げる働きの徳は、働く人だけが真に楽しみと休養の味わいを知りうる事である。』 や 『あすのことを思い煩(わずら)うな。一日の苦労は、その日一日だけで充分である。(福音書より)明日はひとりでにやって来る、そして、それと共に明日の力もまた来るのである。』 などと、今後の生活において、支えともできる、短い格言のようなものも散りばめられており、読み手にその本を活用しやすくもなっている。

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2011/09/28

精神的な仕事を容易にする最も有効な、とっておきの方法が一つある。それは繰りかえすこと、言い換えれば、いくどもやり直すことである。精神的な仕事はほとんどすべてが、最初はただその輪郭が つかめるだけであり、二度目に手がけてその細部が見えてきて、これに対する理解も一層明白になり、精密に...

精神的な仕事を容易にする最も有効な、とっておきの方法が一つある。それは繰りかえすこと、言い換えれば、いくどもやり直すことである。精神的な仕事はほとんどすべてが、最初はただその輪郭が つかめるだけであり、二度目に手がけてその細部が見えてきて、これに対する理解も一層明白になり、精密になるのが常である。だから、本当の勤勉は、現代のある有名な著述家が言ったように「ただ休む暇なく働き続けることではなく、頭の中の原型を見える形に完全に表現しようという熱望をもって仕事に没頭することである。普通に言われる勤勉、すなわち、相当大きな材料を征服して、一定の期間内に目に見えてこれをはかどらせようとする骨折りは、むしろただ当たり前の仕事の前提にすぎず、あの常に精励してやむことを知らぬ、より高い精神的な勤勉にくらべればはるかに及ばぬものである。(p28ヒルテイ「幸福論」)

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2011/09/19

180年前に書かれたのにも関わらず、働くことや時間の作り方について、なんともまぁ正確に指摘できるものだと関心する一方で、 「こいつの言っている『良い習慣』を実践するには出家するしかないんじゃないか!?」と思った。 幸福なんて定義づけられるものではないし、「いつの時点で」という...

180年前に書かれたのにも関わらず、働くことや時間の作り方について、なんともまぁ正確に指摘できるものだと関心する一方で、 「こいつの言っている『良い習慣』を実践するには出家するしかないんじゃないか!?」と思った。 幸福なんて定義づけられるものではないし、「いつの時点で」というところを考えないとわからないけど、 幸福になるためかどうかは別として周りの人を愛し、まじめに働きたいと思いました。

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2010/11/07

・休息とは、怠けることによって得られるものではなく、むしろ反対に、心身の適度な、秩序ある活動によってに得られるものである。従って、真の休息は活動の最中にこそある。 ・良い習慣を身につけるためには、消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けな...

・休息とは、怠けることによって得られるものではなく、むしろ反対に、心身の適度な、秩序ある活動によってに得られるものである。従って、真の休息は活動の最中にこそある。 ・良い習慣を身につけるためには、消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けなければならない。 ・人生の財産は、道徳的確信、教養、愛、誠実、仕事の能力と仕事の楽しみ、精神と肉体の健康、そしてほどよい財産。 ・習慣的に全ての人々を愛するように努めなければならない。 ・不幸は人間の生活につきもの。幸福のために必要。

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2010/04/07

私の座右の書 キリスト教に根差した、幸福に生きるための方法を詳しく解説。 とっても、奥深い含蓄がある本で、外人が1世紀前に書いたとは思えないほど、現在にも通じるところが多々ある。 人間の本質は、古今東西ではあまり変わらないということが実感できる。 ただし、全3部あり、全部読むのは...

私の座右の書 キリスト教に根差した、幸福に生きるための方法を詳しく解説。 とっても、奥深い含蓄がある本で、外人が1世紀前に書いたとは思えないほど、現在にも通じるところが多々ある。 人間の本質は、古今東西ではあまり変わらないということが実感できる。 ただし、全3部あり、全部読むのは大変。私は、3カ月に1度読むようにしている。

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2010/01/01

幸福についてで語りかけてくれる本。 仕事は生活手段を生み出すだけでなく日々の幸福も運んできてくれる。 ただキリスト教的な思想をもとにしているので知識がないとわからない箇所も…。

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