高慢と偏見(上) の商品レビュー
◆素直になれない男女のムズキュン◆ 表紙やタイトルからして「難しそう…」と思ってしまうのは、もったいない!とりあえずエリザベスとダーシーに注目して読んでみてください。第一印象最悪な二人がすれ違いながらも、惹かれあっていき…ってまるで少女マンガです。素直になれない不器用な二人がもど...
◆素直になれない男女のムズキュン◆ 表紙やタイトルからして「難しそう…」と思ってしまうのは、もったいない!とりあえずエリザベスとダーシーに注目して読んでみてください。第一印象最悪な二人がすれ違いながらも、惹かれあっていき…ってまるで少女マンガです。素直になれない不器用な二人がもどかしくて、ハラハラドキドキ。ドラマ化や映画化で、ツンデレなダーシーに胸キュンする人も世界で続出。登場人物たちの心の動きが生き生きと描かれた名作です。
Posted by
高慢と偏見、資産家の男性と結婚できるかどうかが女性の人生の全てを左右する時代。学歴や知識を身に着けた女性でも、自立して仕事をする道はなく、自分を養ってくれる男性と結婚できなければ惨めな人生が待っている。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽...
高慢と偏見、資産家の男性と結婚できるかどうかが女性の人生の全てを左右する時代。学歴や知識を身に着けた女性でも、自立して仕事をする道はなく、自分を養ってくれる男性と結婚できなければ惨めな人生が待っている。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。現代でも女性差別は残っているけれど、当時と比べると女性の地位は格段に向上している。それなのに、高慢と偏見に共感を感じるのは、現代でもお金持ちの男性との結婚が女性の幸せという価値観が残っているからなのかもしれませんね。
Posted by
ダーシーに起こった変化は、「注文を寿司屋の大将に拒否されて驚いた資本主義信奉者の客が、書いての高慢を捨て、売り手との共創について考える」という類のもので、非常に普遍的なパラダイムチェンジといってよいものである。一方エリザベスに起こった変化は、アドホックに一人の人間に対する一つの偏...
ダーシーに起こった変化は、「注文を寿司屋の大将に拒否されて驚いた資本主義信奉者の客が、書いての高慢を捨て、売り手との共創について考える」という類のもので、非常に普遍的なパラダイムチェンジといってよいものである。一方エリザベスに起こった変化は、アドホックに一人の人間に対する一つの偏見を解消するもので、彼女は「私偏見いだきがち〜今後の人生では第一印象で判断しないように気をつけよう〜♪」くらいの示唆しか得ないだろう。ここに高慢&偏見と双頭のテーマとなるには些かアンバランスさを感じた。強いて注文をつけるなら、であるが。 手垢のついた解釈だが、結婚やシンデレラ願望が、資本主義闘争的な面を、これは現代においても多分に含み、そこまで卑下されるべきでないところであることは、学びになった。
Posted by
面白かった!そりゃ、訳は古臭くて、褒めてるか貶してるかの読み取りも難しいことも多いけど、いろんな人のだめっぽいところは十分に伝わるし、なにより構成として、上巻の終わりにダーシーさんの手紙が来て、ぐぐぐーーって話が面白くなって終わるから、いい印象です。後半も楽しみ。
Posted by
ベネット家の5人姉妹をめぐる婚活の物語。女性同士のマウンティング(幸せの自慢大会)が、いやというほどいやらしく描かれている。階級差別のなかで、エリザベスとダーシーが「高慢と偏見」をこえて、結ばれていく。父ベネットや従兄弟のコリンズなど、個性的な登場人物のコメディリリーフも見もの。...
ベネット家の5人姉妹をめぐる婚活の物語。女性同士のマウンティング(幸せの自慢大会)が、いやというほどいやらしく描かれている。階級差別のなかで、エリザベスとダーシーが「高慢と偏見」をこえて、結ばれていく。父ベネットや従兄弟のコリンズなど、個性的な登場人物のコメディリリーフも見もの。リディアの軽率は、強い殺意を誘う。翻訳は硬いが、原作に忠実で、オースティンの知性あふれる皮肉なユーモアセンスをよく伝えていると思う。
Posted by
【明眸,辱い,優握】 岩波文庫で『高慢と偏見』を読んでいたら,新字新仮名版であるにもかかわ らず,国語辞書の助けを借りる必要がある語が三語も出てきました。 〇 一対の明眸(第6章) 〇 恩顧を辱うすることになったのです(第13章) 〇 優握なおほめの言葉(第14章) 【明眸...
【明眸,辱い,優握】 岩波文庫で『高慢と偏見』を読んでいたら,新字新仮名版であるにもかかわ らず,国語辞書の助けを借りる必要がある語が三語も出てきました。 〇 一対の明眸(第6章) 〇 恩顧を辱うすることになったのです(第13章) 〇 優握なおほめの言葉(第14章) 【明眸】は原文にあたるのが簡単です。(原語の方が易しい?) I have been meditating on the very great pleasure which a pair of fine eyes in the face of a pretty woman can bestow." http://www.gutenberg.org/ebooks/1342 【辱う】 かたじけな・い【忝い・辱い】 形かたじけな・し(ク) (元来は、容貌の醜い意を表す語であったらしい) 1)恥かしい。面目ない。日本霊異記[中]「こころに―・くおもほてりし耳 熱し」 2)(過分の恩恵や好意を受けて)身にしみてありがたい。源氏物語[桐壺] 「―・き御心ばへの、たぐひなきを頼みにてまじらひ給ふ」。「御親切 ―・く存じます」広辞苑第六版より引用 なお,【優握(ゆうあく)】は略。 しかし,明眸(めいぼう),優握では朗読に向かない。
Posted by
「お前の姉さんは、失恋してるんだね。僕はめでたいことだと思っているよ。女の子は、結婚がなによりもお好きだが、たまにはちょっと失恋するのも、わるくないと見えるね。失恋すれば、なにかかにか考えさせられるし、仲間よりはなんとなく偉そうに見えるものね。お前の番はいつまわってくるのかね? ...
「お前の姉さんは、失恋してるんだね。僕はめでたいことだと思っているよ。女の子は、結婚がなによりもお好きだが、たまにはちょっと失恋するのも、わるくないと見えるね。失恋すれば、なにかかにか考えさせられるし、仲間よりはなんとなく偉そうに見えるものね。お前の番はいつまわってくるのかね? いつまでもジェーンに負けていたんじゃ、お前もやりきれんだろう。さあ、お前の番だよ。メリトンには、国中の若い娘たちを失恋させるに十分なほど、士官がうようよしているよ。ウィカムさんにしといたらよかろう。快活な男で、立派にお前を捨ててくれるよ」 「どうもありがとう。でも、もっと感じのよくない男の人でも、わたしけっこうですわ。誰もがジェーンのように立派な男の人にめぐりあえるってわけじゃないんですから」 2014/05/08-05/23 2023/03/24-04/05
Posted by
馬車で旅する時代の、働かなくっていい身分だけど上流階級ではない家の婚活。しっかし、翻訳意味わかんない。丁寧な言葉、遠回しな言い方ももう少し日本語的に出来なかったのかなぁ。エリザベスとダーシーが気になるので次も読む。
Posted by
上下共に なんとなくモンゴメリーのスー姉さんを思い出しながら読んだ。 それぞれ個性的で、生き生きとしている。 きっと、この時代の人たちも夢中になって読んだんだろうなと思うと、今も昔も 人の心は大して変わらないのだろうなと思う。 ちょっと訳が固くて、読みにくくはあったが読みだすと...
上下共に なんとなくモンゴメリーのスー姉さんを思い出しながら読んだ。 それぞれ個性的で、生き生きとしている。 きっと、この時代の人たちも夢中になって読んだんだろうなと思うと、今も昔も 人の心は大して変わらないのだろうなと思う。 ちょっと訳が固くて、読みにくくはあったが読みだすと話に引っ張られて どんどん読み進んだ。
Posted by
恋愛モノと大雑把なカテゴリですみません。 イギリスの上流階級の生活、風俗、風土、自然、 そして交際、社交界、恋愛など。 優雅というか、根本は人間、たいして現代と変わりない。 そうか?
Posted by