手紙 の商品レビュー
弟のために盗みを働き、犯罪者となった兄と、その兄のために、人生を狂わされる弟の話。 切ない。今まで考えた事も無かったけど、犯罪者の身内も、少なからずその罪を背負わされる世の中。 最後まで救いが無いけど、最後の最後でちょっと救われる。そんな話。
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親を亡くし、学歴もない、体力だけが取り柄で引っ越し業をしていた男が身体を壊し、職を失い弟の学費の為に泥棒に入り、住人に見つかり衝動的に殺人を犯してしまうところから物語は始まり、兄の罪のせいで苦しめられる弟の姿を書いた物語。 いまいち感情移入できずに終わってしまいました。 いくらお...
親を亡くし、学歴もない、体力だけが取り柄で引っ越し業をしていた男が身体を壊し、職を失い弟の学費の為に泥棒に入り、住人に見つかり衝動的に殺人を犯してしまうところから物語は始まり、兄の罪のせいで苦しめられる弟の姿を書いた物語。 いまいち感情移入できずに終わってしまいました。 いくらお金がないからといって泥棒しようという兄の考えも安直すぎるし、そこまでして罪を犯してしまった兄の気持ちをわかっているはずなのに恨めしく思う弟も解せない。 しかもこの弟には天賦の才があるらしく、歌を歌わせたらデビュー話が舞い込んでくる。 合コンにいったら逆玉に・・・ なんて、普通に考えたらあり得ません。 そして最後には罪を犯して6年しか経っていないのに、遺族が「もう終わりにしましょう」って・・・ そんな簡単にはいかないでしょう。 扱ってる題材はとても重いのに、きれいにまとまりすぎてる感があります。
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何度読んでも涙が出てくる本 兄の弟を思う気持ちを思うと辛くなります でも、弟も辛いんだよね・・・。 就職も何もかも、殺人犯の弟というレッテルを貼られてしまい 上手くいかなくて、辛い思いばかりしているし。
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東野圭吾の本を読み出したきっかけの本 初めて本を読んで泣いた。 「殺人者の家族は虐げられるべきなんだ」みたいな一言がすごく印象に残っている
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一度テレビで見たことがあって、絶対に本でも読もうと思ってた作品。 弟の進学を考え強盗をし殺人犯となる兄と、その影響で変化していく人生。 弟を思う兄の気持ち、妻・娘を守るための弟の苦悩、そして、被害者家族や周りの人間の思い。。。様々な視点から考えさせられた。
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うーん、重い。 差別と苦しみはどこまでも広がっていって、救いようがない。でもそんな中でも愛というものは確かに存在しているのであって。 いつまでも、「終わり」になんてできないのだと思います。
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犯罪加害者の家族の視点に立った小説です。 殺人犯の弟想いの兄と、殺人犯の弟として生きる苛酷さや葛藤の心情を“手紙”を通じて感じれます。 自分が各々の立場だったらどうするか、身近なこととしても考えさせられる作品だと思いました! 【熊本県立大学】ペンネーム:よしだ☆
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事件の加害者家族の立場について考えさせられる作品。 自分の犯した罪でもないのに、差別を受けて、当たり前の生活を送る権利を失ってしまった直貴は社会の理不尽さを痛烈に感じている。 剛志の犯行動機が同情するものだったので、物語後半まで、なおさら直貴の境遇がかわいそうに思えます。 平野...
事件の加害者家族の立場について考えさせられる作品。 自分の犯した罪でもないのに、差別を受けて、当たり前の生活を送る権利を失ってしまった直貴は社会の理不尽さを痛烈に感じている。 剛志の犯行動機が同情するものだったので、物語後半まで、なおさら直貴の境遇がかわいそうに思えます。 平野の「差別は当然」「今受けている苦難もひっくるめて兄の犯した罪」という言葉は、とても重たく衝撃的で、罪を償うとは何かという事について考えさせられます。 重大な犯罪が起きると、テレビのニュースやワイドショーでは、マスコミが加害者の身内を追い回してインタビューをしたり、両親が泣きながら謝罪したりしている光景を見ます。 犯罪を犯した本人でもないのにあんな目に遭うなんて…と思う自分もいましたが、この本を読んで少し考えが変わりました。というか、もう少し大きな視野で捉えられるようになりました。 自分だけの問題ではなく、家族や大切な人の人生まで狂わせる、これ以上ない苦難を与え続けるという事が多少なりと頭をよぎれば、それが犯罪の抑止力になるのかもしれません。
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『手紙』東野圭吾 映画化もされた有名な小説です。ミステリー作家の東野ですが、これはミステリーではなく純文学ですね。とっても感動しました。原理的な観点から見ると罪(連帯罪)と許しですか。読みやすいし、感性が深まります。 ちなみに映画も秀逸ですね。主人公の設定が、小説ではミュージ...
『手紙』東野圭吾 映画化もされた有名な小説です。ミステリー作家の東野ですが、これはミステリーではなく純文学ですね。とっても感動しました。原理的な観点から見ると罪(連帯罪)と許しですか。読みやすいし、感性が深まります。 ちなみに映画も秀逸ですね。主人公の設定が、小説ではミュージシャンですが映画では漫才師。この辺のチェンジが、映画版は素晴らしいですね。最期の刑務所での漫才シーンはかなりきます。というわけで、こちら是日読んでください。 01 DODORIASAN
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とっても切ないお話だった。 兄弟の絆、きっても切れない血縁関係に翻弄させられる そんな姿を思い浮かべては、涙がながれた。 本人がこんなにも頑張っていても、不条理にも夢が壊されていく。 こちらまで、苦しく、い居た堪れない思いでいながら 次へ次へとあっと 言う間に読了していた。 社会...
とっても切ないお話だった。 兄弟の絆、きっても切れない血縁関係に翻弄させられる そんな姿を思い浮かべては、涙がながれた。 本人がこんなにも頑張っていても、不条理にも夢が壊されていく。 こちらまで、苦しく、い居た堪れない思いでいながら 次へ次へとあっと 言う間に読了していた。 社会とはそうしたものなのだ。・・と色々考えさせられた一冊でもあった。 ただ、白石由美子さんの存在が唯一救いに思えた。
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