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手紙 の商品レビュー

4.1

251件のお客様レビュー

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2013/01/28

終身禁錮の強盗殺人犯の弟が主人公。  流れるようなスムーズの展開はさすがだ。飽きないし、無駄もない。1/3 があっと言う間だ。主人公か通信制大学を決意したかと思うとバンドのヴォーカルで才能が開花し、なぞこ関西弁の彼女ができかける。きっとこのままハッピー・エンディングではないだろ...

終身禁錮の強盗殺人犯の弟が主人公。  流れるようなスムーズの展開はさすがだ。飽きないし、無駄もない。1/3 があっと言う間だ。主人公か通信制大学を決意したかと思うとバンドのヴォーカルで才能が開花し、なぞこ関西弁の彼女ができかける。きっとこのままハッピー・エンディングではないだろうなと思いつつ残り 2/3 に期待する自分が、なんか陰湿に感じてしまう。  その期待(?)通り、資産家美人との交際や幸せな家族などあらゆることが潰れていく。ラストにいたるまで、犯罪者の血縁は社会差別が当たり前だという論調が、主人公の雇い主を通じて固められていく。  雇い主はなにを言いたかったんだろう? 主人公はなぜ職を辞したんだろう? 主人公が勇気を振り絞って訪れた兄の被害者宅でなにを感じたんだろう。この辺が、理解力不足でスッキリしない。  だから、数ページのエンディングに唐突感が残る。妻が、こどもが被害にあったときの気づきより、兄の手紙が重いとは思えない気がするなぁ。なんだか、あまりよくわからないお話だ。読み手の問題だろうな。

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2012/12/27

遠い親戚なら、知らんぷりで我関せずでもいられるのかも知れないが、実の兄が、自分の為に起こした、しかも殺人であるならば、それからの人生がどのようなものになるのかは、想像に難くない。 本人の心の中でさえ、嵐が吹き荒れているのに、周りの対応がまた、人生を生きづらくさせてゆく。殺人にど...

遠い親戚なら、知らんぷりで我関せずでもいられるのかも知れないが、実の兄が、自分の為に起こした、しかも殺人であるならば、それからの人生がどのようなものになるのかは、想像に難くない。 本人の心の中でさえ、嵐が吹き荒れているのに、周りの対応がまた、人生を生きづらくさせてゆく。殺人にどんな理由があろうと、殺人は殺人であり、近しくなればその理由も知る事が出来るだろうが、少し近しい程度では、その心中まで考える余裕もないし、考える必要も感じず、ただ距離をとって近づかないようにする事が、一番楽な方法なのかもしれない。 ただそれは、差別にほかならない。 差別のない世の中は美しいだろうか。差別のない世の中になる事は可能だろうか。自分が差別している事に気づかなければ、差別などなくならないのではないだろうか。きっと気付かずに差別している人がたくさんいるから、差別はなくならないのではないだろうか。 弟の為に殺人を犯した兄への気持ちが変化してゆくのはしょうがない。塀の中にいる兄には、弟の状況は想像するしか出来ないものであるから、弟が苦労しているかも知れないという事は想像できたとしても、その辛さを実際に知る事はできない。たった一人の肉親とのつながりは手紙しかない訳で、兄にとって手紙を書き続ける事が塀の中で十数年を過ごすためのモチベーションになっていたのかもしれない。弟がその手紙で苦しめられていることなど想像もせずに。 運が悪かっただけなのかもしれないが、運が悪かったというそれだけで、人は良いのに苦労ばかりしているような人はいる。どういう生き方が正しいのかなんてことは、死ぬ時になっても分からないのかもしれない。 兄が出所した後、この兄弟に何か変化は起きるのか、何も変わらないのか、どんな人生になってゆくのか、知りたい気がする。

Posted byブクログ

2012/11/03

〈内容〉強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から...

〈内容〉強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

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2012/10/25

★2012年SIST読書マラソン推薦図書★ ★図書館コンシェルジュ推薦図書★ 所在:展示架 資料ID:10330499 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)

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2012/10/04

強盗殺人犯の兄を持つ弟の視点から書かれた物語。 兄は弟の学費の為に強盗に押し入り、その家の住人を殺害してしまう。 弟は殺人犯を身内に持つ人間となり、差別を受けながら人生を模索する。 ラストは、どうにも切ない物語でした。

Posted byブクログ

2012/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薦められて読んでみたが、救いのない話だった。直貴たちはこれからも辛い思いをするこのだろうだなぁと思う。

Posted byブクログ

2013/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

罪を犯した当人ではなく、その家族が歩むことになる道(人生)の厳しさ・・・。 これも重いテーマですね。 強盗殺人罪で服役中の兄から月に一度送られてくる手紙。それを受け取る弟の心境がだんだんと変化していくのが切なかったです。 罰を受けるのは犯罪者本人だけではない。そして、差別はなくならない。 「罪」というものの重さを、改めて考えさせられました。

Posted byブクログ

2012/08/30

一度映画でみたので、もう本の方は読まなくてもいいかと思ったけど、やっぱり読んでよかった。 社長さんの「社会的に死んだ人間も生き返ることができる」という言葉や「正々堂々といきるのは、楽に生きる道を選んだだけではないか」という言葉が印象に残った。

Posted byブクログ

2012/08/23

強盗殺人を犯してしまった兄と、世間から殺人犯の弟という差別を受ける弟の話。 両親を亡くし、苦しい生活の中弟の大学進学の費用をどう工面するか悩んだ兄は強盗を考え実行する。 傷つけることまでは考えていなかったが、騒ぎだされたため殺害してしまう。 弟のためにしたことだが、弟にはさらに...

強盗殺人を犯してしまった兄と、世間から殺人犯の弟という差別を受ける弟の話。 両親を亡くし、苦しい生活の中弟の大学進学の費用をどう工面するか悩んだ兄は強盗を考え実行する。 傷つけることまでは考えていなかったが、騒ぎだされたため殺害してしまう。 弟のためにしたことだが、弟にはさらに辛い人生を歩ませてしまうことになった。 服役して自分だけが罪を償えばいいというものではないのだ。 弟も差別されなければいけないし、その妻、子供まででさえ差別される社会だ。 それを手紙のやり取りを通して知る。 私が同じ目で見られたら強く生きていく自信がない。 また逆に、周りにそういう人がいたら差別の目で見てしまうのかもしれない。 書いてあった通り、殺人ということに慣れていないからどう接したらいいのかがわからない。 すべてを知った上で付き合ってくれる友人は温かく貴重な存在だ。 映画も観てみたいと思った。

Posted byブクログ

2012/08/02

12.08.02 犯罪抑止のためにも差別は必要、という考え方、プラチナデータでも似たようなのがあったけど、シビアだけど一理ある。

Posted byブクログ