わたしと小鳥とすずと の商品レビュー
詩にはまったきっかけの人の詩集。小型サイズでかわいい。(今度新しく新版もでた。) 母の優しさと童女の純朴さの両方を兼ね揃えた人。疲れた時や心が荒んだ時に読むと優しくなれる。 『大漁』の、「おおばいわしの大漁だ 浜は祭のようだけど 海の中では何万の の弔いするだろう」や、 『つもっ...
詩にはまったきっかけの人の詩集。小型サイズでかわいい。(今度新しく新版もでた。) 母の優しさと童女の純朴さの両方を兼ね揃えた人。疲れた時や心が荒んだ時に読むと優しくなれる。 『大漁』の、「おおばいわしの大漁だ 浜は祭のようだけど 海の中では何万の の弔いするだろう」や、 『つもった雪』の、「上の雪 さむかろな つめたい月がさしていて。 下の雪 重かろな 何百人ものせていて。中の雪 さみしかろな 空も地面(じべた)もみえないで。」という視点の広さと優しさに胸打たれた。個人的には教科書には『私と小鳥と鈴と』より『大漁』の方を載せるべきだと思う。
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祖母から昔もらった本。今まで読んでなかったのがもったいないくらい。とても優しい気持ちになれる童謡がたくさん。 弱くて、目立たない、小さなもの達。 普通だったら見過ごして注目さえしないもの達に、優しい眼差しを向け、情緒豊かに歌い上げる。(2004/8月頃読了)
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元気の源になる何かを探している方にはオススメしません。でも、文学的価値は確かなものだなと思ってみたり。文章中に在る通りに、みんな違ってみんな良いんだ。
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目には見えないけど、 見えないものでもあるんだよ。。。 優れたものは埋もれるはずが無い・・・ 感動です!
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小さいときにもらった本。好きな詩人はいるけれど、やっぱりこの人の詩はいいものは好き。好きな詩とそうでもないのがあるけれど、綺麗なものはホント綺麗。
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Sense of Wonderに溢れた童謡集。日常感覚と不思議に思う心が交錯し、ちょっと不思議な世界を醸し出している。
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小学生の頃、好きになった詩人。 こっちの本の方が好きです。理由はいたって単純。「犬」が入ってるから。あと、名作の「わたしと小鳥とすずと」も入ってるので、好きな作品の多いほうがこっちってことになるかな。 彼女の優しくて、子供に返ったような空想的な書き方が好き。
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とても静かな詩集。 タイトルになった詩の『みんなちがって、みんないい』はいろいろなところで聞かれているかもしれない。自分の至らなさにへこんでみたり、分かり合えない隣人に途方にくれたりしたときに心の中で繰り返す。どれも好きだけど『犬』という詩が心にひっかかります。 いろんな凝った言...
とても静かな詩集。 タイトルになった詩の『みんなちがって、みんないい』はいろいろなところで聞かれているかもしれない。自分の至らなさにへこんでみたり、分かり合えない隣人に途方にくれたりしたときに心の中で繰り返す。どれも好きだけど『犬』という詩が心にひっかかります。 いろんな凝った言葉をこねくり回すより、ずっと心に近い本。
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きれいなものもそうでないものも何ひとつ否定せずにつつみこむ。深く深くつつみこむ。彼女の壮絶で短い人生をかえりみると、どうやったら手の中に掬いとったきれいな水をきれいなままでいられたのだろうと思う。すごくやわらかいのに芯があってやさしいのに切なくてあたたかいのにその裏側でちくっと刺...
きれいなものもそうでないものも何ひとつ否定せずにつつみこむ。深く深くつつみこむ。彼女の壮絶で短い人生をかえりみると、どうやったら手の中に掬いとったきれいな水をきれいなままでいられたのだろうと思う。すごくやわらかいのに芯があってやさしいのに切なくてあたたかいのにその裏側でちくっと刺さる。大事な場所に大切にしまっておきたい。
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切なくて優しいことばたち。ある時はこれを読んでほっとして、ある時はこれを読んで涙した。多感な時期を一緒に過ごした友達。
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