キノの旅(Ⅰ) の商品レビュー

時雨沢恵一(著者),黒星紅白(著者)

2013/01/20

キノは旅をします。モトラドというバイク（愛称エルメス）に乗り、いろんな国を訪れます。どの国も３日間だけの滞在。
副題はthe Beautiful Worldですが、どの国も癖のある、一筋縄ではいかない国ばかり・・・。いきなり闘いの場に出されたり、不条理だったり、死の危険にさらされたりしますが、キノは淡々とその現実を受け入れ、そして旅を続けます。

中高生に。ラノベですが、エロなところもなく、男女どちらにもオススメできるかな。強いて言えば、シニカルなノリを好む子に。

１巻しか読んでませんが、途中、キノの入れ替わりが・・・
エルメスに乗って旅する中性的な武装少女が、キノというわけでしょうか。以後の巻を読んだら、そのあたりの秘密にふれてくるかな。

2013/01/18

　言わずと知れたライトノベルの金字塔第一巻。昔何巻目かを読んだことはあったがまだ一巻をきちんと読んだことはなかった。キノとエルメスが旅をしながら独自の歴史、伝統、文化、法律がある国を訪れる。一見すると良いことに思われる思想や法律が国民を苦しめる結果になっている「人の痛みが分かる国」、「多数決の国」が印象的。中学生が読むと学校で習っていることを皮肉っているのが正しく思えて周りより賢くなったと思うんだろうな。ヤングアダルトに人気があるのはそういう理由かも。自分の年齢で読むと話が単純過ぎるとか、実際そんなことにはならないとか考えてしまうが発想は面白いと思う。「平和な国」は中学生が読むと間違っていると思うんだろうけど、自分はこの話が現実の世界の実情を描いているように見えて苦々しい思いになった。
　章が変わるごとにキノとエルメスの描写から始まるのはそういう演出なんだけど二話目から嫌になった。「コロシアム」で奥さんが「素晴らしい国」と言ったのがどういう意味だったのかが分からなかった。パースエイダーの描写も殆ど分からなかったからそこは雰囲気で理解。

2013/01/17

「３日間の滞在でその国を発つ」というルールの下に様々な国を訪ねる「キノの旅」シリーズ第一作。
以後のオムニバス形式よりも少しストーリー寄りなので、読みにくいと感じる人がいるかも。

まぁ、それもまたありかと思いますが、２巻くらいから読み始めた方が雰囲気がより伝わるかな、と僕は思います。

2013/01/15

ラノベな嫌いな私が、唯一最後まで読みきったものを再読。
キノが男だったらいいのになぁ…とつくづく思う…。

2013/01/13

今、持っている巻を再読。
物語と挿絵が好きで小中の時によく読んでいたけど、久しぶりに読んでみると感じ方が変わってた！
キノの秘密などよく理解出来てなかったんだなぁって思い知らされてます。

2013/01/02

面白いだけじゃない。いろんなことを考えられる。
だから時雨沢さんは、あんな方なのだな。
ただのエンタメを脱するにはどうするのか。その答えがシンプルに提示されているのかも。

2012/12/25

何てこった…こ れ は お も し ろ い 。
ラノベはみんな一緒じゃないの？(´･ω･`)？とかほざいてごめんなさい。不条理文学とミステリの要素を併せ持ちながら、このライトな読みやすさ。すごい、面白い！ライトノベルって、こういう作品もあるんだね。それか、本当はこれぞライトノベル、だったのかも。読み応え満タン、と言うよりは、サラサラっと気軽に楽しむのに向いた作品のように感じました。

主人公のキノは、物語の中でほとんど何もしていません。
自分自身の命の危険に晒されてようやくアクションを起こしますが、それ以外では訪れた国々の不可思議な文化や内情を完全な第三者の視点で語るだけの語り部ポジション。観光者のような絶対的な客観性と放浪者のような不定性を持った「ただの旅人」。そんな、物語世界に働きかけない主人公って、有りか…有りでした…。

とりあえず、私みたいに表紙や「ラノベ」というカテゴリのせいでこの作品を読んだことがない方には、一度書店でパラパラっとめくって欲しい作品です(*^o^*)連作短編なので、5分くらいで読めますし！

こういうスタンスの主役が好ましくない方もいらっしゃるかも知れませんが、一読に値する作品であることは間違いないと思います←偉そう…(´･_･`)

キノは旅をしている。
人語を解する二輪車・エルメスと共に訪れる国々で出会う、奇妙な人々と不可思議な出来事。
機械だけが旅人を歓待し住人達が決して姿を現さない国。
王政を打破し、多数決で国を動かそうとした人々の末路。
50年間、ある仕事を淡々と続けてきた男達の悲喜劇。
市民権を得るために殺しあう人々。
12歳になると人工的に大人にさせられる国。
戦争の絶えなかった二つの国が、葛藤の果てに辿り着いた驚愕の平和の構築法。
時には引きとめられ、時には命を狙われながらも、それでもキノは旅をしている。

2018/01/24

・常識をくつがえすような、作者が描く世界の国々に、人に、様々なことを考えさせられます。ぜひ、自分のお気に入りの国を探してみてください。
・キノが、世界中の問題を解決していきます。なぞときが好きな人におすすめです。
・キノとモドラド（バイク）の会話がすごいおもしろいです。また、ナゾ解きのような内容があって、「えー！？そっか！」と思えるトコロがたくさんあります。オススメです。
・だんだんおもしろくなってきて、さいごもおもしろい、いい本です。
・キノがめぐる国の異様さでも理くつが通っているところがすごいと思う。またキノの相棒のボケもおもしろい。作者のあとがきもおもしろいと思う。

2012/12/20

大分以前ですが後輩がラノベならこれ、と推していたので図書館で借りてみました。ものすごい売れてるみたいなので期待してたら肩すかしを食いました…

内容が全然Beautiful worldじゃないですね…。そこが美しいって言われても納得出来ない。通り一遍にこんな国があって酷いね～と言う感じで終わるのであまり後にも残らない。所詮、キノが旅人であり客観的に外側から問題を見ているだけなので問題を解決しようともあまりしてないですし。そりゃ、旅人ならイヤになったらどこか行っちゃえばいいものね。現代風のおとぎ話か昔ばなしみたいなイメージなのかな?と思いました。続きもこんな感じならばあまり読みたくないなあ。それでも人と人のふれあいには美しいものがあるとかならば良いのですがこの短編だと救いがないので…

2012/12/17

再読。
キノの旅は中学生のときに友達に借りてすごくはまった。
ブギーホップも同じ時期にはまったけど、両方まだ完結してないんだねー。
軽く読みたいときに最適。
読んでて挿絵出てきてもそこまで恥ずかしくないしね。（笑）